プラグイン・エフェクター
前回に引き続きプラグイン・エフェクトについての話題ですが、今回はプラグインならではの魅力的な効果が得られるものを中心に紹介いたします！
ギタリスト／ベーシストの皆さんにとってのおなじみのエフェクターはすべてプラグインになっている！ と言っても過言ではないです。最近はたくさんのエフェクトがたくさんまとまったプラグインとしてうられていて、ペダル・エフェクターはもとより、ラック・タイプのエフェクター、さらにアンプまでもがたくさん収録され、それらを自由に組み合わせることができます。DAWではギターやベースのクリーン・トーン（エフェクトのかかっていない音）だけを録音し、後から幾らでもエフェクトを取っ替え引っ替えすることができます。プラグインでなくてもできますが、プラグインだととにかく手軽に試せるのがいいですね！ 以下の動画を注目してご覧ください。
ボーカルは納得いくテイクが録音できたとしても、後でピッチの甘さや、タイミングのずれを後が気になってしまうことが多々あります。そんな時もプラグイン・エフェクトが役立ちます。以下で紹介している３つ（Melodyne 4、Tune、Auto-tune8）は、補正したのが分からないくらい自然なボーカル処理が行なえるだけでなく、極端にピッチを変更したり、ボーカルの揺らぎをなくしたりすることでロボットが歌うような音声にすることもできます。また残り２つ（The Mouth、Lector）はボーカルとシンセサイザー音を合成させたような"ボコーダー"と呼ばれるロボット・サウンドが得意です。
これらはクラブミュージックでよく使用されるエフェクトです。再生中のレコード・プレーヤーの電源をOFFした時に得られる速度と音程が落ちていく"Vinyl Break"と呼ばれるサウンドや、一定の区間を連続再生する"Roll"など、印象的なサウンドを作ることができます。しかもこれらはMIDIコントローラーにアサインすることでリアルタイムで直感的にコントロールし、シーケンサーに記録することもできます。そのサウンドを動画で確認してみてください。
最後は、革新的な技術を搭載したソフトウェアを紹介して締めくくりたいと思います！
サウンドのピッチをリアルタイムで処理できるプラグイン・ソフトで、例えばオーディオ・ファイルのボーカルだけのピッチをリアルタイムで別のメロディ・ラインに変更できてしまいます。
サンレコWeb 製品レビューも合わせてご覧ください。
→ http://rittor-music.jp/sound/productreview/2013/11/43623
これはプラグイン・エフェクトではないのですが、オーディオ・ファイルからボーカルと伴奏とを分離抽出できるソフトウェアです。以下の動画をご覧ください。
＜次回2016年3月1日（火）更新予定＞
いっちー（市原 泰介）
サウンド＆レコーディング・マガジン編集部WEBディレクター。学生のころから作曲やDJ活動、バンド活動などの経験を積む。某楽器販売店を経てリットーミュージックに入社。前職では楽天市場内の店長Blogを毎日10年以上更新し、2008年ブログ・オブ・ザ・イヤーを受賞。得意ジャンルはクラブ・ミュージック。日々試行錯誤中。
