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  • エレキ弾きにオススメ! いつもそばに置いて弾きたくなるホロウ・ボディ・アコギ!

GrassRoots / G-AC-45

GrassRoots / G-AC-45

  • 試奏・解説・文:エバラ健太 動画撮影・編集:伊藤大輔
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 GrassRootsは、日本を代表するギターメーカーESPが発信するブランドのひとつです。ESPの掲げる「ひとりひとりのミュージシャンが本当に求める楽器を提供する」というポリシーをしっかり受け継いだ、コストパフォーマンスの高いアコースティック・ギターが登場しました。

 まるでエレキ・ギターのような厚さ38mmのボディ材は、トップがスプルース、バックはマホガニーで、木をくり抜いた“ホロウ構造”と呼ばれる作りになっています。ネックに通常のアコースティック・ギターよりも短い、610mmのショート・スケールが採用されていることもあり、体の小さな女性やお子様にも抱えやすい大きさ、扱いやすいテンションの強さ(=弦の押さえやすさ)になっていると思います。ショート・スケールの更なる利点として、構造上、フレットとフレットの間隔が短くなるため、手の小さな方でも、ロー・ポジションのコードを比較的楽に押さえられる点が挙げられるでしょう。

 フラット・ピックでジャランとコードを弾いてみると、どこへでも抱えて出かけたくなる見た目の人懐っこさそのままに、いつもそばで弾いていたいような、気心の知れた友人のしゃべり声のような、素朴な音色がしました。ホロウ構造ならではの、木の振動がもたらすほっこりとした丸みのあるサウンドは、歌の伴奏にはもちろん、ボトルネックを使ったブルースのスライド・ギターにもフィットする印象を受けました。優しく響く程良い大きさの生音は、例えば夜中にエレキ・ギターのソロの練習をする時などにも最適だと思います。また、直径100mmのサウンドホールにはセイモア・ダンカンWOODYシリーズなどのピックアップが取り付けが可能なので、エレクトリックとして使用できるのも楽しい一面ですね。

 カラーはナチュラル・サテンと、シースルー・ブラック・サテンの2種類。ソファの横にいつも置いておいて、ひとりの時間にこっそり弾いたり、週末キャンプに出かける時にクルマの後部座席に忍ばせておいて仲間とわいわい弾いて歌ったり、それぞれのスタイルに合わせて色々なジャンルを気軽に弾ける、たくさんの楽しさとインスピレーションを兼ね備えたギターです。

GrassRoots / G-AC-45

コンパクトなボディにマッチする、センスの良い小ぶりのヘッドストック。

弾きやすさに貢献する610mmのショート・スケール。フレット間隔も狭く、コードも押さえやすい。

ローズウッドのブリッジ。ボールエンドを引っかけるタイプなので、弦交換が容易なのも嬉しいところ。

本器の最大の特色であるマホガニーくり抜きのホロウ・ボディ。

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製品情報

GrassRoots / G-AC-45

価格:¥45,000 (税別)

【スペック】
●ボディ:スプルース(トップ)、マホガニー(バック) ●ネック:マホガニー ●指板:ローズウッド ●ブリッジ:ローズウッド ●スケール:610mm ●フレット数:21 ●カラー:ナチュラル・サテン、シースルー・ブラック・サテン
【問い合わせ】
ESP TEL:049-274-3810 http://www.espguitars.co.jp
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プロフィール

エバラ健太(えばら・けんた)
1983年、東京都出身。地元と第2の故郷徳島を拠点に、全国各地を旅する弾き語りシンガー/ソングライター。作詞・作曲だけでなくアレンジ・録音・ミックスまでを自ら手がける。的確なギター・ワークと歌唱によるオーガニックなサウンドを、デジタルマシンで即興的に加工しながら情緒的に歌い上げるライブは、既存のジャンルにカテゴライズされない新しい音楽シーンの幕開けを予感させる。自身の活動の他、CM、TVなど、さまざまなレコーディングにも参加。Morris FingerPicking Contest 2015にて最優秀賞、オリジナルアレンジ賞を受賞。最新ソロ・アルバムは初のフィンガー・ピッキング・アルバムとなる『7』。

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