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- 2024/03/22
Godin / Multiac Nylon Encore, Burnt Umber
Godinは1988年にカナダで誕生したブランドです。ガット・ギターの概念を覆し、新しいアイディアと独創的な発想でライブ/ステージでしっかり使える新世代ギターを作り続けています。それまでガット・ギターはネックの太さや、ライブでのマイキングの大変さなど多くの問題がありましたが、Godinは握りやすいネック、弾きやすいボディ、いつでも良いサウンドが出力できるピックアップなど常にプレイヤー目線でいてくれるのがありがたいところです。今回はMultiac Nylon Encore, Burnt Umberを試奏してみました。
◎基本構成
本体はソリッド・シダー・トップ、メイプル・ボディ、マホガニー・ネックという構成で、木材を焦がしたようなバーント・アンバー・フィニッシュが美しく仕上がっています。細身のネックなので、エレキ・ギターとの持ち替えでも全く違和感を感じずに移行することができ、16フレット付近でのジョイントになっている為、ハイ・フレットにも余裕でアクセスできるのが嬉しいところです。
◎イチ押しポイント!
ベーシック・モデルとは言いつつも、しっかり今流行りのデュアル・ピックアップを搭載しています。ピエゾ・ピックアップが常に鳴っている状態で、そこに丸型のコンタクト・ピックアップ×2個をブレンドしながらサウンドを作っていきます。これにより、低音から高音までかなりのレンジが確保でき、自由なサウンド・メイキングが可能です。また、ボディ・ヒッティングや、ネイル・アタックなど、打弦に対しての反応も良く、ソロ・ギター系からスラップ系でもジャンルを問わず対応できる柔軟性を持っています。
◎現場で助かる美味しいポイント
サウンドホールを使わない、ダブルチェンバー・ボディ構造により、ステージ上でのフィードバックやハウリングを回避し、常に安定した良質なサウンドが出力できるのはプレイヤーにとってストレス・フリーと言えます。また、リアルなアコースティック・サウンドが生鳴りでも楽しめるので、自宅で生音で楽しむのも十分アリだと思いました。
◎全体的な試奏感
まず、とにかく弾きやすいの一言です。エレキ・ギターの感覚のまま弾けるのは嬉しいですね。そして2つのピックアップのバランスと性能が良いので、ブレンド具合を楽しみながらセッティングができます。生々しいガット・ギターのサウンドから現代風なサウンドまで自由に作れるのでレコーディング、ステージなどどこでも即戦力として力を発揮すると思います。
価格:オープン
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。