
ZOOM G11 × JUON
- 2021/01/13
BOSS / DM-2W(Delay)〜技 WAZA CRAFT〜
今一番好きなのはDM-2Wですね。歪みだったらBD-2。このふたつは間違いないです。それと、BOSSのエフェクターではフランジャーも好きなんですよ。昔レニー・クラヴィッツを聴いた時に、「自由への疾走」(『自由への疾走』収録)の間奏で使われているフランジャーをどうしても再現したくてBF-2を買いました。だから自分の中ではフランジャー=BOSSの音。あと、DS-2も忘れられないですね。15、6歳の時に初めて買った歪みエフェクターで、ELLEGARDENの最初の頃までは使ってましたよ。独特な音で、そういう個性のあるエフェクターが好きなんです。今度久しぶりに使ってみようかな。DM-2Wはいいですよ。返ってくる音が温かいし、太い。今はスタンダード・モードにしてショート・ディレイとして使っています。去年出た『Existence』のレコーディングでも多用しましたね。
BOSS DM-2W(Delay)〜技 WAZA CRAFT〜/アナログ・ディレイの名機DM-2をWAZA CRAFTシリーズで復活したDM-2W。生形はデジタルだけでなくアナログの質感も好むため、かなり重宝しているそうだ。 > デジマートでこの商品を探す
BOSS DM-2W(Delay)〜技 WAZA CRAFT〜セッティング/スタンダード・モードに設定し、ショート・ディレイとして使用している。
OC-3は、レコーディングで1本1本の弦を重ねたフレーズの曲をライブで再現する用のエフェクターです。で、これはドライブ・モードがめちゃくちゃ便利ですよ! オンにすると歪みが足されるんですけど、オクターバーって歪ませた音にかけるとさらに馴染みが良くなるし、エフェクト効果がキレイに聴こえるんです。さらにOC-3にファズをかけて弾くこともありますね。
BOSS OC-3(Super Octave)/2003年から発売されているオクターバー。おもに複数の弦を重ねてレコーディングしたフレーズをライブで再現する際に使用する。 > デジマートでこの商品を探す
BOSS OC-3(Super Octave)セッティング/ドライブ・モードにすることで歪みが足され、エフェクトのかかりが良くなるとのこと。
俺はアンプで歪みサウンドを作っていて、リフを弾く時に歪みエフェクターをブースターにしているんです。その中でもBD-2はすごくナチュラルな音なので、自然な歪みにしたい時に使いますね。セッティングはその時々ですけど、ブーストさせた時はなるべく歪ませたくないので、ゲインとトーンはけっこう調節します。それと俺のメイン・アンプはけっこうハイが出るので、BD-2のトーンは控えめにすることが多いですね。レベルはアンプ直の音より少し上がるくらいかな。
BOSS BD-2(Blues Driver)/1995年に発売されて以来、驚異的なセールスを誇るオーバードライブ。ナチュラルなサウンドを気に入っており、アンプの歪みをブーストさせる時にオン。 > デジマートでこの商品を探す
BOSS BD-2(Blues Driver)セッティング/“ツマミの設定はその時々”だが、センターを基本にし、トーンとゲインを細かく調整する。
俺らの世代は、日本のエフェクターといえばBOSSという感覚が強いので、すごく信用していますね。で、例えば、今アンプ・ライクな歪みエフェクターがたくさんのメーカーから出ていますけど、それを最初にBD-2として発表したのもBOSSじゃないですか。なので、結局みんなBOSSを目指しているんだなと思いますね。そういうオリジナリティがあるから、BOSSはいまだに多くの人に愛されているんだろうな。
生形 真一(Nothing’s Carved In Stone)
うぶかた・しんいち。1976年生まれ。千葉県出身。08年、ELLEGARDENの活動休止をきっかけに、ストレイテナーの日向秀和(b)らとロック・バンド、Nothing's Carved In Stoneを結成。エフェクティブでトリッキーなアプローチや、メロディアスな高速アルペジオを得意とする。最新作は昨年リリースされたアルバム『Existence』。