BOSS / コンパクト・エフェクター
国内のギタリストたちに、普段から愛用するBOSSコンパクト・エフェクターについてアンケートで語ってもらった。同じエフェクターでも人によって使い方はさまざまだ。ぜひ使い方や楽曲を参考にして、音作りを楽しんでほしい！
ハヤシ（POLYSICS）｜ HARUNA（SCANDAL）
masasucks（the HIATUS/RADIOTS/J BAND/FULLSCRATCH）｜ MAMI（SCANDAL）
弓木 英梨乃（KIRINJI）｜ Yoda（MONO）｜ Wata（Boris）
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
BD-2（Blues Driver）x2台、CH-1（SUPER Chorus）、PH-3（Phase Shifter）、CE-5（Chorus Ensemble）、SYB-3（Bass Synthesizer）、DD-7（Digital Delay）、PS-5（SUPER Shifter）、MD-2（Mega Distortion）、FZ-5（Fuzz）、VO-1（Vocoder）
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
昔から使っているので音作りがイメージしやすい。あとは丈夫なところ。
【Q3】使い方・用途
ギターはもちろん、シンセに繋いで使うこともある。 ◯CH-1とCE-5はRateとDepthはフルにして使う。 ◯PH-3は音が急降下していくようなエフェクトが欲しい時にFallモードにしてResとDepthを割と深めにセッティングする。クリーン・トーンに薄くかけて使うこともある。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
02年『LO-BITS』収録「Head O’Clock」0:19~のビョンビョン鳴ってい るのはギターにSYB-3を繋いだ音。 ◯06年「Catch On Everywhere」ではクリーン・サウンドにPH-3を薄くかけて使っている。 ◯11年『eee-P!!!』収録「踊れ Heaven」では全編FZ-5を使用、他にもギター・ソロでよく使う。 ◯13年『MEGA OVER DRIVE』収録「Baby BIAS 2013」0:56~では先ほど答えたPH-3の急降下音が使われている。 ◯13年 アルバム『ACTION!!!』に収録されている半分以上の曲は、シンセにBOSSのFZ-5やBD-2を使って音作りをしている。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
WAZA CRAFT（BD-2W）。BD-2は2台持っているくらい好きなエフェクターなので、最新のこれは一体どんな音がするのか実際に弾いて聴いてみたい。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
日本のみならず、世界中どこでも割と同じ値段で買えるというのがすごい。し かも安定のクオリティとタフさ。海外ツアーの時はとても助かりました。 持っているだけで楽しい気持ちになるルックスも本当に素晴らしい！ 改めてBOSSコンパクト・エフェクター 40周年おめでTOISUでございます。これからもお世話になります！
ハヤシ。1978年生まれ。東京都出身。97年に結成されたニューウェイブ・ロック・バンド、 POLYSICSのボーカル&ギター。最新作は結成20周年を記念し、ライブで盛り上がれる楽曲を最新アレンジでリテイク収録したベスト・アルバム『Replay!』。また、3月1日にリリースされたドレスコーズの新作『平凡』にも全曲ギタリストで参加している。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
DS-2（TURBO Distortion）、TU-3（Chromatic Tuner）、OC-3（SUPER Octave）
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
ギターを始めたばかりのころスタジオで初めて借りたエフェクターがBOSSで、そこからずっとボードに必ず1つはBOSS製品が入ってます。シンプルにカッコいい音色が作れるところが気に入ってます。
【Q3】使い方・用途
DS-2のツマミのセッティングは、LEVELとTONEが時計の1時ぐらい。Distortionは時計の10時ぐらいにセットしています。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
音源では使いすぎて覚えてないけど、ライブ時（LIVE DVD/Blu-ray『SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL “2006-2016”』）に「声」という楽曲でOC-3を使用しています。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
VO-1。ライブで使いたい！ かなり遊べそう！
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
音色やカラーが豊富でたくさん並べて集めたくなる！ そしてなによりも「手に取りやすく、使いやすい」が最大の魅力だと思います！
はるな。1988年生まれ。愛知県出身。SCANDALのボーカル&ギターとして、08年にシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。日本だけでなく世界でも人気を獲得し、15年には世界8ヵ国をまわるワールド・ツアーを開催した。最新作は、今年2月にリリースされたファン投票によるベスト・アルバム『SCANDAL』。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
DD-7（Digital Delay）、SD-1（SUPER OverDrive）、BD-2（Blues Driver）、DS-2（TURBO Distortion）、MT-2（Metal Zone）、XT-2、NS-2（Noise Suppressor）、FZ-2、OC-2、RC-3（Loop Station）
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
頑丈！ シンプルで使いやすい！ ゲットしやすい！
【Q3】使い方・用途
◯ライブ：DD-7をソロ用（セッティングはだいたい10時ぐらい） ◯REC：二個つないでシューゲイズ的な音で使ったりする（セッティングは実音がほとんど聴こえないぐらいエグい感じ）
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
the HIATUS/「Notes Of Remembrance」、the HIATUS/「Burn To Shine」、 RADIOTS/「PERDITION CALL」
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
やっぱ BD-2！ 色がカッコいい！（笑） さりげなく足元にあると男らしい！ たぶん誰かに貸してて手元にないから探すところから始める（笑）。たとえばハイゲイン・アンプにブースターとして突っ込んでも思ったよりブーミーにならないでリードを弾きやすいサウンドを引き出してくれる。かけっぱなしにしてアンプを少しプッシュするセッティングにするとギター手元のボリューム操作でアンプにはない抜けの良いクランチが出るから
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
これはエピソードになっちゃうんだけど、ガキのとき歪ませたくて初めて買ったエフェクターがCS-3で、青くてかっこいいというだけの理由でゲットしてしまったので全然歪まなくてアセった（猛照）。 BOSSのペダルは安定のサウンドはもちろんだけど、ライブ中にアドレナリン全開で雑に踏んじゃう時があってもしっかりON/OFFが踏みやすいからその点もバンドマンとして信頼しているぜ！
まささっくす。大阪府出身。98年にメロディック・パンク・バンド、FULLSCRATCHのギタリストとしてデビュー。その後はJ（LUNA SEA/b）のソロ・プロジェクトや木村カエラなどのサポートとして活躍し、09年に細美武士（vo,g）率いるthe HIATUSへ参加。16年にはパンク・バンドのRADIOTSに加入するなど、さまざまなバンドで活動中。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
AW-3（Dynamic Wah）、TU-2、OC-3（SUPER Octave）、FRV-1
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
楽器を始めた頃、楽器屋さんに行くとBOSSのエフェクター・コーナーがあったり雑誌でもミュージシャンがオススメするエフェクターに必ずBOSSが入っていたり、エフェクターといえばBOSS！ BOSSのエフェクターを使えば間違いなし！ 音色の種類もかなりの数があるし新しくエフェクターを投入するときはまずBOSSのエフェクターを試してみたいなと思います。
【Q3】使い方・用途
全体的にトーンのセッティングを明るめにしています。オクターバーやオート・ワウは楽曲の印象になるフレーズを弾く時に掛けることが多いので他のエフェクターに比べてレベルも上げています。オクターバーはOCT1 LEVELを上げて低音がメインになるようにセッティングしています。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
「下弦の月」（BEST ALBUM『SCANDAL』収録）のイントロでOC-3、「Kill the virgin」（4th ALBUM『Queens are trumps~切り札はクイーン~』収録）でAW-3を使用しています。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
BOSS「技-WAZA CRAFT-」シリーズが気になります。中でもSD-1Wのまとまりのある伸びやかなサウンドは使ってみたいなと思いました。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
シンプルでわかりやすい。出したい音色がバチッと決まる安心感があります。色味もカラフルでエフェクター・ボードが華やかになるのも女子としては嬉しいポイント。並べるのも楽しくなるコンパクト・エフェクターだと思います。
まみ。1990年生まれ。愛知県出身。06年にキャレスボーカル&ダンススクール大阪校に所属していたTOMOMI（b）とRINA（d）、名古屋校に所属していたHARUNA（vo,g）とMAMIでSCANDALを結成。バンドのギタリストとして、作詞/作曲も手がける。3月からはベスト・アルバムを引っさげた“SCANDALの47都道府県ツアー”を開催。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
SD-1（SUPER OverDrive）、OD-2、BD-2（Blues Driver）、CH-1（SUPER Chorus）、DD-3（Digital Delay）、DD-6、PN-2、CS-3（Compression Sustainer）、NS-2（Noise Suppressor）、LS-2（Line Selector）、TU-2
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
初めてギターを手にした頃からずっと使い続けているものが多く、思い出や愛着があります。そしてBOSS以外のいろいろなエフェクターを使ってみても、またやっぱりBOSSのコンパクト・エフェクターに戻ってくる、そんな実家のような安心感があります。
【Q3】使い方・用途
その時々によってセッティングは少しずつ違いますが、基本的にどれもシンプルな使い方をしています。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
3月22日にリリースされる「KIRINJI TOUR 2016」の映像作品『KIRINJI TOUR 2016 –Live at Stellar Ball-』。バッキングの歪みや空間系は、ほとんどBOSSのコンパクト・エフェクターを使用しています。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
「技 WAZA CRAFT」シリーズ。安心と実績の定番モデルがどう変わったのか、体感してみたいです。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
分かりやすさ、万能さ、安心感と親しみやすさ。これからもBOSSのコンパクト・エフェクターでたくさん演奏をしたいです。
ゆみき・えりの。1990生まれ。大阪府出身。中学生の時にザ・ビートルズに影響を受け、父親のギターを借りてジョージ・ハリスンのフレーズをコピーする。09年にシングル「LφST[ロスト]」でデビューし、13年からKIRINJIへ加入。また、土岐麻子や秦基博、Base Ball Bearなどのサポート・ギタリストとして、さまざまなステージで演奏している。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
TU-3W（Chromatic Tuner）、RV-5、DD-3（Digital Delay）、LS-2（Line Selector）
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
どこででも手に入り、壊れないことです。
【Q3】使い方・用途
◯LS-2はミキサーとして。 ◯TU-3Wはバッファー&チューナーとして。 ◯RV-5はレベル13時、トーン12時、フィードバックは13時。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
MONOの全ての曲です。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
TU-3Wのバッファーとチューナーは素晴らしいです。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
素晴らしいサウンド、頑丈で壊れない、どこででも手に入ることです。
よーだ。毎年大規模なワールド・ツアーを敢行し、世界で最も知られている日本のロック・バンド、MONOのギタリスト。愛器の74年製のストラトキャスターを使い、幻想的なクリーン・サウンドから、すべてを包み込むカオティックな轟音までを生み出す。最新作は9枚目のフル・アルバム『Requiem For Hell』。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
DS-1（Distortion）、RV-2
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
◯DS-1：歪みのキャラクターの表情、微調整に必需品。 ◯RV-2：デジタルらしくないモアレ、ただれ、ダメージ感が独特ですね。
【Q3】使い方・用途
◯DS-1：TONE=4~7、LEVEL=5~8、DIST=4~7単体で使用するのではなく、ファズにプラスして、歪みに混沌感を加えています。 ◯RV-2：E.LEVEL=6、PREEQ=5.5、TIME=7、MODE=4（PLATE）生音パート全般で使用。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
『あくまのうた』収録「あくまのうた」ファズ+DS-1、『Heavy Rocks』、『Flood』などの初期より、多くのアルバムで生音パートにRV-2 を使用しています。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
DS-1-4A
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
吟味された音の繊細さと、丈夫で壊れにくく、世界中のどの街でも手に入るところ。ツアー・バンドにとっては道中の機材トラブルにも即座に対応できて、安心感がありますね。
わた。92年にBorisのギター&ボーカルとして活動をスタート。05年のアルバム『PINK』は全世界で10万枚を超えるセールスを記録し、日本を代表するロック・バンドとして認知されている。10年には映画『告白』に新曲を書き下ろし、15年にはアニメ『ニンジャスレイヤーフロムアニメイション』に新曲を4曲提供するなど、幅広く活動中。
