Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
Paul Reed Smith/J-MOD 100
先頃のNAMM 2017で発表され、大きな話題を呼んだジョン・メイヤーのシグネチャー・アンプ「Paul Reed Smith/J-MOD 100」がついに登場した。本機はPaul Reed Smithと、PRSのアンプ制作を手がけるビルダーDoug Sewell、そしてジョン・メイヤーがタッグを組んで完成させた、完全無欠の1台だ。
出力100Wのシングル・チャンネル仕様のオール・チューブ・アンプで、プリ管に12AX7/ECC83Sを4本、パワー管に6L6を4本を積む。トーン・コントロールも充実しており、3バンドEQに加えて、ブライト・スイッチやプレゼンスも搭載し、よりきらびやかなトーンも作ることができる。さらに切り替え可能なゲイン・ステージを搭載し、同ゲインとアウトプットを上げるとリッチな倍音とバイト感がプラスされ、豊かなドライブ・サウンドをも楽しめる。ちなみにリバーブ・ユニットをマウントせずにエフェクト・ループを採用したのは、ジョン・メイヤーが自らのリバーブ・エフェクトを使い、アンプのトーンを損なわないようにしたいというリクエストによるものだという。
本機の基板は5枚構成で、プリアンプ部、パワーアンプ部、フロントパネル部、バイアス・ジャック部、エフェクト・ループ部と、それぞれの機能に特化したものを採用。基板点数を抑えることにより生じる、長距離かつ煩雑なワイアリングを避けるという効果のほかに、搬送に気を使いがちな大きな単基板と比べて、より堅牢な作りに仕上げることができるというメリットもある。その他パーツ類は、例えばCinemag製の出力トランスやハイエンド・コンデンサーなど高品位パーツを採用し、ハイエンドなオーディオ・ギアとも言えるアンプに仕上がった。なお、電源ヒューズ、B+ヒューズ、バイアス調整ジャックにはアンプの背面からアクセスでき、ヒューズの交換やバイアス調整は、アンプを開くことなく簡単に行なえる。加えて、J-MOD 100はEL34、6CA7、KT77など多くのタイプのパワー管に対応しているので、自らの好みに合わせカスタマイズしてもおもしろいだろう(ただしバイアスの再調整が必要)。
さらにJ-MOD 100に合わせた「J-MOD 2x12 Cabinet」も同時に発表された。こちらはパイン材を用いたキャビネットで、セレッション製のスピーカーG12-65を搭載している。なお、J-MOD 100もJ-MOD 2x12 Cabinetも、9月に発売される予定だ。
価格:¥900,000 (税別)
価格:¥195,000 (税別)