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  • こんな弦を待っていた! 自然な弾き心地とサウンドをより進化させたエリクサーの新作

Elixir / OPTIWEB Coating

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※読者モニター・インプレッションをレビュー下に追記いしたしました。ぜひご覧下さい。
(2017年10月2日追記)

 コーティング弦の代名詞とも呼べるエリクサー・ストリングス。POLYWEB、NANOWEBに続く新シリーズ“OPTIWEB”が発売となった。NAMM SHOW 2017での発表直後から話題となったことからも、世界中ですでに多数の愛用者がいるエリクサー弦の人気を感じさせる。

 “弦をコーティングする”という新しい発想で作られたエリクサー弦の初代モデルは「POLYWEB」。コーティング弦ならではの「指滑りの良さ=スクラッチ・ノイズの少なさ」とバランスのとれたトーンで、特にアコースティック・ギター・プレイヤーに受け入れられた。またその寿命の長さは「半年ぶりにケースから出したけど、弦が錆びていなかった!」と驚くギター・コレクターもいたほどだ。その後「NANOWEB」が登場すると、スタジオ・ミュージシャンを始めとする多くのエレキ・ギタリストに絶賛され、受け入れられるようになった。巻弦にはコーティング、プレーン弦には「アンチラスト」という腐食防止加工が施され、多くのギター・メーカーの出荷弦にも採用されるなど、弦市場においてはもはや大きな存在となっている。

 今回登場した「OPTIWEB」は、さらに革新的な軽量コーティングを採用している。簡単に言うと「ナノコーティングよりもさらに薄いコーティング」が施されたと言えるだろう。これにより、コーティング弦でありながら、ノン・コーティング弦と変わらないクリスピーな音色を得ることができる。さらに指触りも自然で、グリップ感を維持しながらエリクサーならではの長寿命を実現している。

Elixir / OPTIWEB Coating

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 その長寿命を確認するため、今回のレビューでは、撮影の約3週間前からOPTIWEBを張った音も収録してみた。動画の8:00〜のサウンドをぜひ聴いてほしい。3週間で様々なレビューや試奏に使用したので、どちらかといえば自宅で使用するよりも酷使したと言えるだろう。それでこの音が出ている。弦のクオリティ、サウンドに何の文句もない! と言い切れる。

 また、OPTIWEB のグリップ感はノン・コーティング弦に近づいていると言えるが、指先への負担が少ない点はこれまでのPOLYWEB、NANOWEBと同様と言える。一般的な弦だと、1日撮影すると左手の指先が結構なダメージを負う。ラウンド弦をグリスすることで、否が応にも摩擦によって指先は酷使される。エリクサー・ストリングスは、ラウンド弦をすっぽりと覆うコーティングのおかげで指先のダメージが少ないことは周知の通りだが、OPTIWEB の軽量コーティングでも、その特長が維持されているのは特筆すべき点だろう。

 さらに動画ではノン・コーティング弦との音の比較も行なった(動画5:26〜)。これに関してはそもそも弦のブランドが異なるため「コーティング自体の音色」を聴き分けるという訳にはいかない。しかしながら、ノン・コーティング弦同士の比較と同じニュアンスで聴いてもらえるだろう。追記させてもらえば、3日ほど弾いたノン・コーティング弦は、この状態よりも劣化してしまうが、OPTIWEB弦は3週間弾いてもほとんど変わらない音色をキープできる。そのメリットは計り知れない。結果的に、弦に費やすコストが軽減されるので、ランニングコストを考えると素晴らしいパフォーマンスだと言える。張りたての弦は特にブライトな音色で、時間の経過と共に音色は落ち着いてくる。エリクサーの場合、張りたての音色がそのまま持続する。この違いを理解してほしい。

 OPTIWEBコーティング弦のラインナップは、「Super Light(.009~.042)」、「Custom Light(.009~.046)」、「Light(.010~.046)」、「Light/Heavy(.010~.052)」、「Medium(.011~.049)」の5種類を用意。これまでにない高次元で両立したサウンドと弾き心地、そしてOPTIWEBでも変わらないエリクサーの持続性をぜひ体感してほしい。

OPTIWEB Coating 読者モニター・インプレッション!

 当レビューを公開した際、読者モニターも募集いたしました。予想上回る応募者の中から厳正なる抽選で30名をモニターにご指名し、1ヵ月に渡ってOPTIWEB Coatingを使用していただきました。そのインプレッションの一部をここにご紹介したいと思います。非常にリアルな声は、参考になること間違いなし! ぜひご覧下さい。
※モニターにご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

Q1:ノン・コーティング弦と個比較して、Elixir OPTIWEB Coatingの使用感、演奏性の違いについてはいかが感じましたか?

A1:ほとんど差を感じない。ピックの引っかかる感じが少し減って滑らかになったような気がする。(使用ゲージ:Light)
A2:ノン・コーティング弦は張ってからサウンドが安定するまで2〜3日かかるが、本製品は張った直後から安定感があった。コーティング弦を避けていた理由の一つでもある特有のツルツル感が少なく、特に巻弦のピックの食い付きが良いのでノンコーティングとあまり変わらない手触りだと思った。(使用ゲージ:Custom Light)
A3:初めはコーティングに違和感を感じたが、短時間で気にならなくなった。極薄にコーティングされた弦の感触は確かにノン・コーティング弦に近く、巻弦なども違和感が少ない。逆にコーティングの恩恵は思ったより大きく、運指やスライドがスムーズになった。(使用ゲージ:Light)
A4:ノン・コーティングと違いサビや弦の劣化が無いので、いつでもフレッシュな状態でスムースに演奏できました。(使用ゲージ:Light)
A5:これはむしろノン・コーティングより演奏性が良かった。別の弦を張ったギターを触ると、弦がべたついているように感じるほど。テンション感も個人的に違和感なく、ちょうど良く感じられた。(使用ゲージ:Light)

Q2:サウンド(トーン)はいかがでしたか?

A1:張りたては少しブライトな感じですが、日が経つごとにいい意味でハイが削れてくるように感じました。しかし、ノン・コーティングの日数が経つとキラキラ感がなくなるということは張って4週間になろうとしますが全くありません。(使用ゲージ:Super Light)
A2:トーンは素晴らしい事にこもった感じや抜けの悪い感じは一切なく、例えるならノン・コーティング弦を張り替えて30分程度慣らした、程良いブライト感という感じです。(使用ゲージ:Custom Light)
A3:限りなくノン・コーティングの弦に近く、耐久性重視の弦にありがちなフィルターのかかったような違和感は感じられませんでした。アタック感や抜けもしっかりとあり、自宅での練習やスタジオ、ライブ等でも音量にかかわらず気持ちの良い弾き心地でした。(使用ゲージ:Light)
A4:今までのコーティング弦にはないアタック感の良いハイが感じられた。少々倍音が少なく感じられたものの、ノン・コーティング弦の劣化に比べたら非常に良好なトーンを保っていた。(使用ゲージ:Light)
A5:確かにクリスピー感は感じましたが、何となくコンプ感も感じました。全弦バランス良く倍音が鳴ってるのが凄く、コーティングの影響なのか音に安定感がありました。特にクリーン・トーンでの単音プレイは気持ち良かったです。(使用ゲージ:Custom Light)

Q3:弦の持ち具合(コーティングの持続性)についてはいかがでしたか?

A1:ひと月たっても最初に張ったときのきらびやかさがまだ残っている。(使用ゲージ:Light)
A2:1ヵ月ほど使用してもコーティングの感覚は続き、スムーズに運指できる。また、弦潤滑剤などを使用するとコーティングに上塗りされるため、ノン・コーティング弦よりもより効果が発揮される点が良い。(使用ゲージ:Light)
A3:全く錆びません。ここはさすがのエリクサーといったところです。錆びた弦の指の移動性の悪さが気になっていたので、ストレスは軽減どころかなくなりました。(使用ゲージ:Super Light)
A4:毎日弾いて3週間程度はほぼ変わらない。そこから若干、テンションが落ちる気がし音のハリが若干落ちる感覚があったがギターの微調整をしたら問題なく良好な状態を維持出来た。(使用ゲージ:Medium)
A5:せっかくモニターとして製品をいただいたので、常に予備弦は持ち歩きつつ切れることを覚悟で、自宅練習、リハーサル、ライブなどで150時間以上使用してみました。様々な環境での酷使でしたが、弦潤滑剤等も使用せず、ネックを拭くのみで錆もなく音質もさほど変わらずで現在も問題なく使用できています。(使用ゲージ:Light)

Q4:今後、メインのギター弦として使用したいと思われますか?

A1:想像していたより遥かに良かった。所有しているエレキ・ギターは弦を同一のシリーズで統一したいので、導入を検討していきたい。(使用ゲージ:Medium)
A2:弦はギターの音を直接発音する部分ですから、かなりシビア且つ長い旅でしたが、コスト面でもサウンド面でもこれ以上の弦が出現するのでしょうか……。(使用ゲージ:Super Light)
A3:今回のモニターでの使用をきっかけに、所有するすべてのギターにOPTIWEBを使用しています。(使用ゲージ:Light)
A4:ピック・スクラッチを多用するため、メインのギターで使うことはできないが、普段使わないサブのギターや、ピック・スクラッチを使用しない曲に使うなら良いと思った。(使用ゲージ:Light)
A5:フロイドローズ搭載のギターにはまだ試してませんが、STタイプ、LPタイプはもう張り替えました。(使用ゲージ:Custom Light)


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製品情報

Elixir / OPTIWEB Coating

価格:オープン

【スペック】
●Super Light:.009 .011 .016 .024 .032 .042
●Custom Light:.009 .011 .016 .026 .036 .046
●Light:.010 .013 .017 .026 .036 .046
●Light/Heavy:.010 .013 .017 .032 .042 .052
●Medium:.011 .014 .018 .028 .038 .049
【問い合わせ】
日本ゴア http://web.gore.co.jp/contact/contact.html
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プロフィール

村田善行(むらた・よしゆき)
ある時は楽器店に勤務し、またある時は楽器メーカーに勤務している。その傍らデジマートや専門誌にてライター業や製品デモンストレーションを行なう職業不明のファズマニア。国産〜海外製、ビンテージ〜ニュー・モデルを問わず、ギター、エフェクト、アンプに関する圧倒的な知識と経験に基づいた楽器・機材レビューの的確さは当代随一との評価が高い。覆面ネームにて機材の試奏レポ/製品レビュー多数。

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