漢字を用いた独特なデザインで知られるエフェクター・ブランド＝KATANASOUND EFFECT PEDALSから、多彩なコントロールを搭載したファズ・ペダル「FURIOUS MAN（怒漢） MULTIFACETED FUZZ」が登場した。

　本機の最大の特徴は、アナログ・ファズとしては画期的な、入力インピーダンスを切り替えられる“Buff Kill”スイッチを搭載していること。従来のアナログ・ファズは、ロー・インピーダンスの入力回路にハイ・インピーダンスの楽器を接続することで、あえてミスマッチングを狙い、意図的にペダル本来の持ち味を引き出すことを狙っていた。本機は、Buff Killスイッチをオフの状態でパッシブ・ギター／ベースを直接プラグイン（ハイ・インピーダンス入力）することで、同様にFURIOUS MAN本来のサウンドを引き出すこともできる。それに加えて、Buff Killスイッチをオンの状態でバッファー出力のエフェクターやアクティブ・ギター／ベースをつなげば（ロー・インピーダンス入力）、ノイズや音質的変化を抑えることもできる、という2種類の使い方をすることができるのだ。

　それに加え、ギター本体のボリュームを調節しながら使われることの多いファズの特徴を生かし、ギターのボリュームを開けていった際に音が歪み始めるポイントやキャラクターを調整することができる“Bias”コントロールも搭載。さらに音の表情をつかさどる“Duty”を使えば、発振を伴う割れたアタックや、即座に減衰するスカスカした電池が切れる寸前の独特なサウンド、さらに8bit風の音色まで実現する。なお本機は、1960年代のファズが持つアナログ然とした特徴ある音像を再現するべく開発されたが、寒暖差の激しい屋外や強い照明が使われるステージ上でも安定した動作を実現するため、心臓部にはゲルマニウム・トランジスタではなく、あえてシリコン・トランジスタを用いている。