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- 2024/03/22
VOX / Adio Air GT
老舗アンプ・メーカーのVOXより、新たに50W出力のモデリング・アンプ&オーディオ・スピーカーが登場した。モデリング・ギター&オーディオ・アンプ「Adio Air GT」およびモデリング・ベース&オーディオ・アンプ「Adio Air BS」は、3インチ×2発のステレオ・スピーカーを内蔵し、わずか2.9kgの軽量設計ながら50Wの大出力を誇る。しかも単3電池8本で最大8時間の連続駆動を実現。自宅での使用はもちろん、スタジオや小規模なライブ・スペース、ストリート・ライブにも対応可能だ。
そのアンプ・サウンドは、VOX独自のモデリング技術“VET(Virtual Element Technology)”により、アンプの特性をリアルに再現。VETは、エンジニアの耳や感覚に左右されるオリジナル・アンプの出音からのモデリングではなく、部品や回路図のレベルで緻密にモデリングを行なう方式を採用しているため、オリジナル・アンプの特性をパーフェクトに再現している。なお「Adio Air GT」は、AC30を筆頭にハイゲインやクリーンなど11種類のアンプ・モデルを内蔵。さらにTone Roomソフトウェアを使用すれば、ビンテージ・アンプから高価なブティック・アンプなども含む全23種類のアンプ・モデルが選択可能となる。また「Adio Air BS」は、往年のクラシック・アンプやスラップ、ロック、モダンなど11種類のアンプ・モデルを内蔵。さらにTone Roomソフトウェアを使用すれば、ベース・シンセサイザーからギター・アンプまで全17種類のアンプ・モデルが選択可能となる。
そして、もちろんエフェクト類も充実。「Adio Air GT」はコーラス/トレモロなどのモジュレーション系(FX1)を4種類、「Adio GT BS」はコンプ/オート・ワウなど(FX1)を4種類、さらに両機種ともディレイ/リバーブなどの残響系(FX2)を4種類内蔵している。ステレオ・スピーカーの装備と、バーチャル・サラウンド技術“Acoustage”が最大限に生きる、高品位なステレオ・エフェクトも搭載。ノイズ・リダクションを含め、最大3種類のエフェクトが同時に使用可能だ。また、アンプ・モデルと同じくTone Roomソフトウェアを使用すれば、FX1は7種類追加の計11種類、FX2は4種類追加の計8種類で、全19種類のエフェクトが選択可能となる。ちなみに「Adio Air GT」は、歪みのアルゴリズムをブラッシュアップしたことにより、細かなピッキングのニュアンスにも追従する最高のタッチ・レスポンスが味わえる。
無償のエディター/ライブラリアン・ソフト「Tone Room」は、Windows/Mac/iOS/Androidに対応。前述のように、豊富なアンプ・モデル/エフェクトを追加選択できるだけでなく、パラメーターの詳細なカスタマイズやオーディオEQを周波数帯域ごとに細かく調整することも可能。カスタマイズしたアンプ/エフェクトのセッティングは、本体に8つまで保存可能となっている。さらに、両モデルともBluetoothに対応しているため、スマートフォンやタブレットなどでのパラメーター・コントロールや、お好みの楽曲をワイヤレスでストリーミング再生することも可能。AUXインプット端子も搭載しているため、外部音源とのセッションも楽しめる。また、USB端子の装備により、コンピューターやタブレットを接続してTone Roomソフトウェアが使用できるだけでなく、演奏の録音・再生も可能。そして、モデリング・ソフトウェア「JamVOX III」のダウンロード・カードも付属。既存楽曲の音源から任意のパートをキャンセルまたは抽出/強調できるGXT機能や、コピーやトレーニングに便利なループ再生、テンポ・チェンジに対応したミュージック・プレーヤー機能などが利用可能となっている。
その他、半音下げチューニングにも対応したオート・チューナーの内蔵や、取り回しの良いキャビネット一体型のハンドル(背面に手の差し込み口が設けられている)、VOX伝統のダイヤモンド・グリル・クロスを大胆にあしらった斬新なルックスも特筆すべきポイントと言えるだろう。近年、ポータブル型のギター/ベース・アンプ&オーディオ・スピーカーは各社から発売されているが、その決定版と言っても過言ではないスペックを誇る「Adio Air」。発売は6月中旬を予定。
価格:¥35,000 (税別)
価格:¥35,000 (税別)