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- 2024/03/22
Phil Jones Bass / CAB-47、C4 Lite、C4
Phil Jones Bass(以下PJB)の新製品を含む3種類のキャビネットを紹介します。新製品のCAB-47、PJBの定番モデルながらマイナー・チェンジしたC4、大幅な軽量化を実現したC4 Liteの3機種です。それぞれどのような特徴があり、音色の違いはどのようなものか、詳細にレポートしていきましょう。
CAB-47の特徴は、何といっても従来製品より大きい7インチのウーファー・ユニット4基と3インチのツイーター1基を搭載している点ですね。C4と比較すればキャビネット自体も大きくなっていますが、それでも他社製の一般的な10インチ4発キャビネットに比べれば充分にコンパクトです。背面に備えられた4つの楕円形のバスレフ・ポートの効果もあり、追従性を損なうことなくサイズ感を上回る余裕のある低域再生を可能にしています。一方、ツイーターはホーン型ではなくコーン型を採用しており、ウーファーとの繋がりもスムーズでナチュラルなワイド・レンジ感を実現しています。試奏動画ではマイク1本で収録しているC4に対してCAB-47ではツイーター部分にもマイクを立てているため、収録条件は若干異なりますが、生音で聴く音色も両者はかなり異なる印象がありました。
CAB-47を2台重ねたスタックでも試奏してみました。当然のことながらCAB-47特有のレンジ・バランスの良さはそのままに、より音圧が増した迫力のある音色で、大音量のロック・バンドでも充分対応できそうです。動画ではつぶさにこの雰囲気が伝わりづらいかもしれませんが、ぜひ実際にCAB-47をスタックしてその音色と雰囲気を体感してみてください。
5インチ・ピラニア・スピーカーを4基搭載するC4は今回のマイナー・チェンジで、スピーカー・ユニット自体が仕様変更され、センターキャップがシルバーの円錐型になりました。また、スピーカー・コーンとコーン・エッジの素材も変わり、スピーカー効率も1dB上がっています。従来のC4と同様にレンジが広く追従性の良いレスポンスがあり、サイズからは想像できない充分な音量、タイトかつディープな低音の質感が特徴的ですが、言われてみれば以前試奏したC4よりも高域の抜け具合が良くなっている印象もありますね。
C4 LiteはC4をベースにネオジウム・マグネットを採用した5インチのNeo Powerスピーカーを4基搭載することで重量が10kg以下となり、C4よりも3kgほどの軽量化を実現しました。実際に持ち比べてみると、とても軽いことが実感できます。C4 Liteの音色はPJB製品らしい素早いレスポンスとワイド・レンジ感はそのままに、C4よりもややダークで落ち着いた印象です。試奏動画ではエレクトリック・ベースとアップライト・ベースで音色を確認できますが、C4 Liteはアコースティックな響きを重視するプレイヤーに向いているかもしれませんね。
CAB-47、C4、C4 Lite、3機種はどれもPJB製品らしい素早いレスポンス、タイトで充分なロー感と広いレンジ感がありますが、比べてみれば音色の違いは確かに存在します。使用目的と音色の好みに応じて自分に最適な機種を見つけてくださいね。
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