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- 2024/03/22
Warwick / Custom Shop Series Thumb NT Ltd 2017 35th Anniversary
ドイツが誇るベース・ブランドWarwickが、2017年に創立35周年を迎えた。そしてこのたび、そのアニバーサリー・モデルとして同社の代表モデルとも言える「Thumb Bass」の特別限定モデルが登場した。特別な木材を用いて細部に至るまで職人の手によって丹念に制作されるCustom Shop Series、それと同じくドイツ工場で作られているが優れたコストパフォーマンスを実現しているGermany Pro Seriesの2ラインより、それぞれ4弦と5弦がリリースされる。
まず前者の「Custom Shop Series Thumb NT Ltd 2017 35th Anniversary」は、4弦5弦それぞれ50本ずつ限定で生産されるスルーネック・モデルだ。まず注目したいのは、使用されている木材。ボディ・トップとヘッド・トップには最上級のフィギュアド・メイプル・バールを、ボディ・バックには時間をかけて乾燥させた上質なマホガニーを採用する。薄めのシェイプを持つネックはウェンジとメイプルの7ピース仕様で、指板は硬質なタイガー・ストライプ・エボニー。ピックアップはEMG製のSJ/LJ、そしてプリアンプには2バンドEQを装備した1984年当時の仕様を再現モデルを、最新の充電式リチウム・バッテリー仕様にアップデートして搭載。さらにロング・スケールながら、26フレットを実現しているのもポイントのひとつだろう。
続いて後者の「Germany Pro Series Thumb BO Ltd 2017 35th Anniversary」。こちらはボルトオン・ジョイントを採用し、4弦5弦それぞれ100本ずつ限定でリリースされる。ボディ材はCustom Shop Seriesと同じく、フィギュアド・メイプル・バール・トップにマホガニー・バックとなるが、ヘッド・トップはメイプル・バール、ネックと指板はともにウェンジをセレクトしている。ボルトオン・ジョイントと相まって、よりタイトでアタックの際立つトーンが特徴と言えるだろう。また、ピックアップはEMG製J ShortとJ Long、プリアンプは2バンドEQを装備したMEC製を載せる。豪奢さではCustom Shop Seriesに譲るが、サウンドとルックスについてはこちらも折り紙つきだ。
いずれにしても圧倒的なルックスを誇り、なおかつ個体ごとに異なるバール杢を持っているため、まさに1本1本が1点モノと言える同モデル。気になるベーシストは、ぜひお早めにチェックしてみてほしい。