ヒップホップやクラブ系アーティストを中心に支持されているサンプラーMPC。クラブシーンにおいて16個のドラム・パッドを搭載したそのルックスはあまりにも有名だ。1980年代に発売されたMPC60から2008年に発売されたMPC2500まで、一台完結を貫いてきた同シリーズは、2012年にコンピューター・ベースの新世代MPCへと生まれ変わったが、ここにきて再び一台完結タイプへと回帰する。しかもこれまでの機能や操作性をさらに上回るポテンシャルを備えて。それが2017年6月23日（金）に発売予定となるAKAI Professinal MPC Liveだ。

　MPC Touchのデザインを継承しながらスタンドアローンで動作。さらにリチウム・イオン・バッテリー内蔵により、どこでも持ち運んで演奏や音楽制作することができる。本体には2GBのRAMと16GBオンボード・ストレージにMPCソフトウェア2.0と10GBの音源も搭載するほか、2.5インチSATAドライブ用のコネクターも装備しているのでSSDやハードディスクを増設することも可能。また、SDカード・スロットやUSBストレージうやMIDIコントローラーを接続できるUSB3.0A端子も用意されている。そしてなにより7インチのフルカラー・マルチタッチ・スクリーンや4つのQ-Linkノブとマスター・エンコーダー・ノブを使った直感的な操作も魅力的だ。

　販売店では予約を受け付けているが、すでに初回入荷分が完売している店舗もあり、トラック・メイカー中心にかなり注目されているようだ。導入を検討しているなら早めに在庫を確保したほうが良いだろう。