ドイツ発のアンプ・ブランド“ディーゼル”より、名機「VH4」の2チャンネル・プリアンプ・バージョンとなる新機種「VH2」が登場した。

　1994年発表の「VH4」は、ディーゼルの出発点となったモデルで、メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドやトゥールのアダム・ジョーンズ、ミューズのマシュー・ベラミーなどの愛用でも知られている。完全独立4チャンネル仕様の「VH4」に対して、「VH2」は2チャンネル仕様。しかしながら、出力は「VH4」と同じ100W、出力トランスも「VH4」と同型を採用しているため、サウンド・クオリティは同一レベル、あるいはそれ以上だ。というのも、本機はトーン／ゲイン／ボリュームのコントロール範囲がより広く設定されているため、さらに多彩なサウンド・メイキングが可能となっている。なお、チャンネル1は「PAUL」のチャンネル1をベースとした、クリーンから軽いオーバードライブ（クランチ）まで。チャンネル2は「VH4」のチャンネル3をベースとした、ハイゲインのディストーション／リード・チャンネル。そしてスピーカー・キャビネットは、4Ω×2／8Ω×2／16Ω×1と幅広く対応。さらにエフェクト・ループ（センド／リターン）端子や、チャンネルとマスターの切り替えができるフット・スイッチ・コントロール端子も装備。メタル系のギタリストに限らず、ぜひチェックしてほしい逸品だ。