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  • 2タイプの歪みサウンドをブレンドできる、“攻めの”高品位ドライブ/プリアンプ・ペダル

Darkglass Electronics / ALPHA・OMEGA

Darkglass Electronics / ALPHA・OMEGA

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 ベース用DI/オーバードライブ/プリアンプ「Microtubes B7K」に代表されるモダンなサウンドで多くのベーシストから称賛され、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのダークグラス・エレクトロニクス。同社から新たなオーバードライブ・サウンドを提案する「ALPHA・OMEGA」がリリースされました。オーストラリアのロック・バンドKarnivoolのベーシストでコンポーザー、プロデューサーでもあるJon Stockmanとダークグラス・エレクトロニクスとで共同開発された本機は、同社の従来製品とは異なり、オペアンプによる新設計の歪み回路を2種類搭載しており、それぞれ「α」「Ω」と名づけられたテイストの異なる歪みを混ぜることで新たな音色を生み出します。

 トップ・パネルには7つのツマミがありますが、上段にあるBLENDはクリーンと歪みのミックス・バランスを、LEVELは歪みの音量を、DRIVEは歪み具合を調整します。クリーンの音量は固定なので、BLENDとLEVELのバランスで全体の音量を調整しましょう。下段のMODで先述の「α」と「Ω」という2種類の歪みのミックス・バランスを調整します。BASS/MID/TREBLEの3バンドEQはエフェクト・オン時のクリーン/歪みの両方に有効で、とてもナチュラルな効果が得られ、効きも良いので、歪みエフェクターとしてだけでなくレコーディング時などにクリーン用のトーン・コントロールとしても活用できそうです。また、GROWLスイッチは歪み音の低域をブーストすることで低域の迫力を、BITEスイッチは歪み音の2.8kHz近辺をブーストして歪み音に鋭さや華やかさを加えることができます。

Darkglass Electronics / ALPHA・OMEGA

 「α」と「Ω」の2種類の歪みは、どちらもタイトな低域と明瞭な抜けの良さを併せ持ったモダンで扱いやすい音色ですが、どちらかと言えば「α」はソリッドでクールな質感があり、「Ω」は生々しさと中域の抜けの良さが特徴という印象です。GROWLとBITEの効果はどちらもハッキリとわかりやすいので、目的に合った音色が作りやすいでしょう。加えて3バンドEQの効果はナチュラルでありつつもメリハリが効いていますので、多彩な音色表現を素早くセッティングすることができます。

 昨今のダークグラス・エレクトロニクスの人気も納得の歪み音色が得られる本機ですが、パラレル・アウトやXLRのダイレクト・アウト、グラウンド/リフト・スイッチなど、DIとしての入出力も充実していますので、歪みエフェクターとしてだけでなく、ライブやレコーディングなどのさまざまなシチュエーションで、音作りの中枢として活躍してくれるでしょう。環境保護の目的で電池駆動を廃してアダプター駆動のみとしている取り組みも好感が持てますね。

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製品情報

Darkglass Electronics / ALPHA・OMEGA

【スペック】
●コントロール:ブレンド、レベル、ドライブ、モッド、ベース、ミッド、トレブル、グロウル・スイッチ、バイト・スイッチ、グラウンド/リフト・スイッチ ●入出力端子:インプット、アウトプット、パラレル・アウトプット、ダイレクト・アウト ●電源:9VDC(センターマイナス) ●外形寸法:106(W)×120(D)×45(H)mm ●重量:350g
【問い合わせ】
キョーリツコーポレーション http://www.kcmusic.jp/
support@kyoritsu-group.co.jp
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