著名なクラシック・ギター奏者、ペペ・ロメオ・シニアを父に持つ新進気鋭のギター＆ウクレレ製作家、ペペ・ロメロ。このたびヤマハミュージックジャパンが、彼が立ち上げたブランド、ロメロ・クリエイションズの国内取り扱いを開始した。

　1990年代後半より米国サンディエゴに工房を構え、彼が製作するギターは、ジャック・ジョンソンを始めとする数々の著名アーティストも使用。今回、取り扱いを開始したロメロ・クリエイションズは、ペペ・ロメロが持つ手工品の設計思想を受け継いだ、普及モデルのウクレレおよびギターが中心となっている（ベトナムのギター工房において、伝統的工法によるハンドメイドで製作）。

　「XS Soprano」および「Tiny Tenor」は、グラミー賞受賞アーティスト、ダニエル・ホーとのコラボレーションによって誕生したモデル。「XS Soprano」は、非常にコンパクトなボディと歯切れの良いサウンドが特徴となっている。マホガニー単板ボディの「XS Soprano Mahogany」（税別73,000円）、ハワイアン・コア単板ボディの「XS Soprano Premium Koa」およびスポルテッド・マンゴー単板ボディの「XS Soprano Spalted Mango」（ともに税別83,000円）の3機種がラインナップされ、それぞれ4弦がHi-GのモデルとLo-Gのモデルを用意。「Tiny Tenor」は、ダニエル・ホー自身がメインで使用しているモデルで、コンサート・ウクレレのサイズ感ながらテナーならではの豊かな演奏表現を実現している。ラインナップは「XS Soprano」と同様、「Tiny Tenor Mahogany」（税別83,000円）、「Tiny Tenor Premium Koa」「Tiny Tenor Spalted Mango」（ともに税別103,000円）の3機種。そして「Grand Tenor」は、ペペ・ロメロらしいデザインと大型ボディが生み出す迫力あるサウンドが特徴。ラインナップは同じく、「Grand Tenor Mahogany」（税別108,000円）、「Grand Tenor Premium Koa」「Grand Tenor Spalted Mango」（ともに税別128,000円）の3機種となっている。

XS Soprano Premium Koa

XS Soprano Mahogany

XS Soprano Spalted Mango

Tiny Tenor Premium Koa

Tiny Tenor Mahogany

Tiny Tenor Spalted Mango

Grand Tenor Premium Koa

Grand Tenor Mahogany

Grand Tenor Spalted Mango

　さらに、クラシック・ギター奏者、ペペ・ロメオ・シニアとのコラボレーションによる小ぶりなギター「Pepe 6 String」も発売。ボディ・トップはスプルース単板で、サイド＆バックがマホガニー単板の「Pepe 6 String Spruce/Mahogany」（税別118,000円）と、サイド＆バックがスポルテッド・マンゴー単板の「Pepe 6 String Spruce/Mango」（税別135,000円）の2機種がラインナップされている。

Pepe 6 String Spruce/Mango

Pepe 6 String Spruce/Mahogany

　なお、ロメロ・クリエイションズの製品は、すべて単板を採用。加えて、ブリッジ・エンドではなくボディ内部から弦を通す独自の構造によって、より響きの良いサウンドを生み出しているだけでなく、経年によるブリッジの浮きや剥がれもないということだ。なお、すべてのモデルに専用ケースが付属し、発売は9月上旬を予定。