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- 2024/03/22
Seed / Rutile
高い技術力と豊かなアイディアで質の高いギターを作り続けているSago New Material Guitars。同社のブランドseedから、真鍋吉明(the pillows)のシグネチャー・モデル「Rutile」がリニューアル・リリースされた。それに伴い、リニューアル以前のカラー・バリエーションはバーガンディ・ミストのみだったが、そこにホワイトが加わり2色展開となった。
Seedとは、Sagoと真鍋氏の“初めてギターやベースと出会う人たちの「種」となってほしい”という想いが込められた、スチューデント・モデルのブランド。そしてRutileは2012年発売の真鍋氏のソロ・アルバムのタイトルにも用いられたワードで、もともとは“目覚めていない可能性を解き放つ”という意味を持つ鉱石の名前だ。これらのネーミングだけで、Rutileがどのような意味を持つギターなのかわかるだろう。スチューデント・モデルとはいえ妥協はせず、コストパフォーマンスの高い最高の1本をキッズに届けようという志が感じられる。
そうした想いは、当然仕様にも反映されている。まず、この価格帯では初となるサーモウッド(サーモ・ハード・メイプル)をネック材として採用している点がポイント。サーモウッドとは、無酸素の状態にて200度の高熱処理で乾燥させた木材を指す名称で、その加工により吸湿排湿能力が低下=湿気に強くなり、新品にも関わらず経年変化したようなルックスやサウンドを得ることができるのが特徴だ。“ギターの音はネックで決まる”と言われるが、確かに本器の乾いた良質なサウンドは、このネックによるところが大きいだろう。
真鍋氏本人も、このネックの印象を次のように述べている。
「このギターを初めて手にしたとき、“このネック、ヤバイな”と思いました。最初から、非常によく手に馴染んだんです。それにしっかり乾燥しているから、長いツアーに出ても安定している。サーモウッドのネックは未体験という人が多いと思うのですが、ぜひ試してみてほしいですね。このネックを、この価格帯のギターに載せることができたのはSagoさんの努力によるところが大きくて、本当に感謝しています」
豊かな鳴りを信号に換えるエレクトリック・ギターの心臓部には、Sagoのピックアップ・ブランド『L(x)』の監修によるハムバッカーを搭載。そのサウンドは太いが輪郭がぼやけることがない。さらに、トーン・ノブを引くとコイルタップ機能が働き、シャープなサウンドを作り出すことも可能だ。スケールは、手が小さいキッズでも弾きやすい628mmを採用。短めのスケールで発生しがちなピッチの安定性の問題は、堅牢なネックとTOMタイプ・ブリッジ&ストップ・テイルピースの組み合わせで解消している。ここは、ブリッジに手を乗せるプレイ・スタイルの真鍋氏がこだわった部分でもある。ここまで徹底した仕様で、この価格なのだから、コストパフォーマンスは最高だ。
「Rutileは、価格は抑えてありますが、クリーンなサウンドからラウドなサウンドまで1本で対応できる素晴らしいギターです。キッズにはもちろん、これまでとは違うギターとの出会いを求めている人に試してもらいたいですね」(真鍋氏)
the pillowsファン、真鍋吉明ファンは絶対に見逃せないのはもちろん、手が届きやすい価格で良質なギターを探している人は要チェックの1本だ。
価格:¥74,000 (税別)
真鍋吉明
まなべよしあき●1962年生まれ、北海道出身。1989年に山中さわお(vo,g)、上田ケンジ(b)、佐藤シンイチロウ(d)とロック・バンド、the pillowsを結成。独特のコード・ワークやエフェクターを駆使した表情豊かなプレイに定評がある。バンドと並行してソロ活動も盛んに行なっており、真鍋個人名義で2012年にアルバム『Rutile』をリリースしたほか、レゲエ・ユニットNINE MILESでも作品を発表している。なお、最新作は3月にリリースしたthe pillowsの21stアルバム『NOOK IN THE BRAIN』。