ヘッドウェイの桜10周年記念モデル、第一弾としてSAKURA'24&YOZAKURA'24の全8機種が登場
- 2024/03/19
Breedlove / Ed Gerhard Signature DAS
2017年10月5日(木)〜15日(日)まで、グラミー・アーティストとして知られるフィンガースタイル・ギタリスト、エド・ガーハードが2年振りの来日ツアー(東京・大阪・名古屋・山口)を行なう。2015年に発表したBreedloveシグネチャー・モデルを携え、その笑顔と同様にやわらかで深みを湛えたサウンドを日本のアコースティック・ギター・ミュージック・ファンのもとに届けてくれる。ツアーには楽器店でのワークショップも含まれ、グラミー・アーティストのたおやかなるプレイを間近に体験できるチャンスとなっている。ここでは日本ツアーに向けたエドの最新コメントとツアー詳細、ブリードラブ・シグネチャー・モデルを紹介したい。
■10月5日(木) 東京・恵比寿(ワークショップ)
ドルフィンギターズ 東京恵比寿店
Open:19:30 Start:20:00 Tickets:¥5,000
■10月7日(土) 大阪・江坂
スターダスト
Open:18:30 Start:19:30 Tickets:¥5,000
■10月9日(月・祝) 山口・徳山
トヨタカローラ山口主催ライブ
周南RISING HALL
■10月13日(金) 京都(ワークショップ)
ワタナベ楽器店 京都本店
Open:19:30 Start:20:00 Tickets:¥4,320
■10月14日(土) 愛知・一宮
Denpo-G Studio
Open:17:45 Start:18:30
Tickets:前売 ¥8,000 当日 ¥8,500
■10月15日(日) 東京・恵比寿
Gallery KOPPA
問:ドルフィンギターズ 東京恵比寿店
Open:16:30 Start:17:00
Tickets:前売 ¥6,000 当日 ¥6,500
まるで歌うように舞うように、やわらかに、時に突き刺すように弾かれる旋律の得も言われぬ美しさ。かつての名曲に新たな命を吹き込むことができる稀代のフィンガースタイル・ギタリスト、エド・ガーハードはヘンリー・マンシーニへのトリビュート作『Pink Guitar』(2004年)に「Moon River」を捧げ、グラミー賞を受賞(同作にはローレンス・ジュバーやダグ・スミスらも参加)、その名を世界に知らしめた。長年、そんなエドの膝を占領してきたのが、ダイナミクスに富む繊細な響きに一日の長があるブリードラブ(Breedlove)ギターである。
ブリードラブは1990年の創業以来、大自然に囲まれたアメリカ・オレゴン州にて品質管理の行き届いたクラフトマンシップが宿る美しいギターを、数量をコントロールしながら生産している。エドのたおやかなるプレイとサウンドがオレゴンが育みし同ブランド・イメージと見事にマッチしているのは、両者の歩みの深さとも比例している。エドはブリードラブと自身のシグネチャー・モデルをこう振り返る。
「ブリードラブの作るギターは美しく、革新的で、とても個性的なサウンドを持っています。ギターの持つ深くクリアなサウンドには驚かされるばかりですが、それは何も大きなサイズのギターだけでなく、スモール・モデルでさえしっかりとその特徴を持っています。彼らとともに初めてのシグネチャー・モデルをデザインしたのが1995年で、その際にいくつか新しいアイディアを得ました。それから20年となる2015年にありがたいことに再び新たなシグネチャー・モデルの声をかけてもらい、Ed Gerhard Signature DASをデザインすることになりました。プロトタイプが届いた時はとても幸せでしたね。贅沢な材とドレッドノートのシェイプが美しいモデルに仕上がっていました」。
フラットトップ/ラップ・スティールの両スタイルともブリードラブを信頼してきたエドの現時点での最新シグネチャー・モデルは、ボディ・トップに芯の強さとパワー感を特徴とするアディロンダック・スプルースを、サイド&バックにはマホガニーに近い高域特性を持つことで知られるサペリの特殊なフィギュアが表われた材を、それぞれ用いている。ボディ・タイプはオリジナル・ドレッドノートで、同スタイルのものよりやや厚みを持たせているのがキモ。高域の倍音成分が豊かで低域も明瞭──そんなサペリの特性を生かしながら、ボディ厚を持たせることで低域に深みを与えているわけだ。それにはもちろん、同社独自の“グラデュエーテッド・トップ”というダイナミクスのクオリティ・コントロールも寄与している。加えて、ヘッド角も通常の14度から17度へと変更、さらにオープン・チューニング使いであるエドが愛用するダダリオEJ24に合わせサドルも各弦ごとに微調整がなされいて、優美さはもちろん、表現するための道具としても完璧な仕上がりを見せている。
「すでにこのギターを2年以上弾いていますが、まさしく弾くたびに良くなっていくのを実感しています。これからも長く使い続けていきたい1本ですね」。
最後に、今回の来日公演に向けエドから日本のファンにメッセージをもらった。
「また日本に戻れることがとても嬉しいです。人々や食べ物、アートや文化、日本の多くから深く刺激を受けます。長年の間にできた多くの友人、日本の素敵な人々は私をいつも温かく迎えてくれますし、ツアーを終える頃にはもう、帰りたくなくなっているのが常です。日本で演奏することはどの公演よりも特別なことです。皆さんにお会いできますことを今から楽しみにしています」。
価格:¥850,000 (税別)
エド・ガーハード
1956年、アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。テレビで観たというアンドレス・セゴビアに魅了され、14歳の時にクラシック・ギターを始める。その後、ブルース/フォーク・リバイバルの影響を受けながら、独自のフィンガーピッキング・スタイルを確立する。1987年にファースト・アルバム『Night Birds』を発表。ブリードラブとの邂逅の果て、最初のシグネチャー・モデルをリリースしたのは1997年のこと。2004年発表のヘンリー・マンシーニ・トリビュート作『Pink Guitar』(エドの演奏は「Moon River」のみ)がグラミー賞を受賞し、世界中のソロ・アコースティック・ギター・ファンから高い支持を受ける。大の親日家としても知られる。