ベース・アンプの人気ブランドMarkbassと、そのギター・セクションであるDV MARKより、数々の名機を参考にデザインしたアンプ・ヘッド「EVO1（エボワン）」が、それぞれ発売！　ベース用のMarkbass、ギター用のDV MARKともに2チャンネル仕様で、チャンネルごとに独立したEQ設定が可能。数々の名機をもとに作られたバーチャル・アンプ・サウンドを多数用意している。これらアンプ・トーンやエフェクトは、専用のソフトウェアで入れ替えたりパラメーターの設定が可能。専用ソフトウェアは各ブランドのWEBサイト製品ページより無償でダウンロードでき、今後も新たなタイプが追加される予定だ。

　ベース用アンプ・ヘッドのMarkbass「EVO1」のアンプ・トーンは、本機より新たに登場した“B-Drive 21”を含む合計12タイプを装備。専用ソフトウェアを用いて、各チャンネルのスロット（6個×2チャンネル）に好みのアンプ・トーンを設定できる。そしてMarkbass「EVO1」の最大の利点は、各チャンネルのサウンドをミックスして出力できるMIXモード。チャンネル切り替えスイッチでMIXモードに設定し、MIXノブでミックス・バランスを調整できる。たとえばクリーン系とディストーション系など、異なるサウンドのミックスを1台で実現する。さらに、コンプレッサー／コーラス／オクターバー／リバーブ／エンベロープ・フィルター／ディレイといった定番エフェクト6種類を標準装備しており、各チャンネルに1つずつ設定可能。アンプ・トーン同様、専用ソフトウェアで入れ替えることもできる。また、MIDIフット・コントローラーでオン／オフ可能なブースターを搭載している点も嬉しい（レベル調整は専用ソフトウェアで行なう）。なお本機は、Markbass独自のオリジナル・パワーアンプ技術を採用した、最大500W出力のMPT（Mark Proprietary Technology）パワーアンプを搭載している。

　ギター用アンプ・ヘッドのDV MARK「EVO1」は、キコ・ルーレイロ、フランク・ギャンバレ、コラード・ルスティチ、ジャンルカ・フェロ、矢堀孝一、武良匠、Li-sa-Xなど、数多くのアーティストが愛用するDV MARKマルチアンプの高品質なトーン技術を搭載。アンプ・トーンは13種類で、Markbass同様、各チャンネルのスロット（6個×2チャンネル）に専用ソフトウェアを用いて好みのトーンを設定できる。また、リバーブ／スプリング・リバーブの2種類を用意しており、チャンネルごとに設定できる。パラメーターは専用ソフトウェア上で設定。リバーブはタイム／カラー／ディフュージョンの3種類から、スプリング・リバーブはミディアム・ディケイ／ロング・ディケイ／REスプリングの3種類から選択できる。その他、ブースター機能や、ライン・アウトとヘッドフォン・アウトにはキャビネット・エミュレーターを装備。キャビネットは代表的な3種類のサイズから選択可能となっている。そして、DV MARK独自の技術を用いた最大250W出力のMPTパワーアンプを搭載し、クリーンからハイゲインまで、アンプ・トーンの特性を100％出力してくれる。

　なお、両機種ともチャンネルごとにインプット端子を装備し（DV MARKはアクティブ／パッシブで分かれている）、リア・パネルにはラインアウト端子と各チャンネルごとにセンド／リターン端子を用意。また、ミュート機能付きチューナーを内蔵しており、440Hzのレギュラー・チューニング、半音下げチューニング、1音下げチューニングに対応。AUXイン端子、ヘッドフォン・アウトを装備しているため、自宅練習でも活用できる。さらに、別売りの専用コントローラー「MAK-EVO1/CTR」「DVM-EVO1/CTR」（各・税別18,000円）もラインナップ。チャンネル切り替え、FX（エフェクト）のオン／オフ、ブーストのオン／オフ、チューナー（ミュート）のオン／オフを操作できる。

　ソフトウェアを用いることで、多彩なサウンドのカスタマイズができるが、アンプ本体の操作性はシンプルで、機能性と使いやすさを兼ね備えている点も魅力。自宅やライブなど、あらゆるシチュエーションで活躍してくれるアンプ・ヘッドだ。

Markbass「EVO1」のリア・パネル

DV MARK「EVO1」のリア・パネル

別売りのフット・コントローラー。上が「MAK-EVO1/CTR」、下が「DVM-EVO1/CTR」。

Markbass「EVO1」

DV MARK「EVO1」