Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
Morris / Performers Edition MG-705、W-705
フォークやロックから、ソロ・ギターなどのギター・インストゥルメンタルに至るまで、日本のあらゆるジャンルの音楽シーンを支え続けてきたモーリスが、ブランド誕生50周年を記念して、コストパフォーマンスを追求したパフォーマーズ・エディション・シリーズより2本の限定モデルをリリースしました。MG-705、W-705と名づけられた、この素晴らしい贈り物の蓋を開けてみましょう。
MG-705は、トップにシトカ・スプルース、サイド&バックにローズウッド。往年の人気モデルを彷彿させるヘッド・ロゴや、ポジション・マークのYブロック、そしてボディのレッド・サンバーストの塗装が相まって、意思の強さを感じるようなデザインです。W-705は、トップにシトカ・スプルース、サイドにローズ、というところまではMG-705と同じなのですが、このモデルの大きな特徴は、バックがローズとフレイム・メイプルの3ピースとなっていること。オーセンティックな雰囲気のなか、フレット・ボードの鮮やかなツリー・オブ・ライフが目に飛び込んできます。
両器のボディは、微妙にシェイプの異なるモーリス・オリジナル・ドレッドノート・スタイル。それぞれヘッドのブランド・ロゴは旧タイプが採用されているので、“あの時代”を知る方は、思わずニヤリとしてしまうかもしれません。またネックは、43mmナット幅のシェイプを採用。伝統的なルックスながら、女性や手が小さめなプレイヤーにも弾きやすい、現代的なアップデートが施されていると言えるでしょう。サウンドホール内には、限定モデル(MG-705は限定180本、W-705は限定120本)専用の特別なラベルが貼られています。さあ、サウンドをチェックするときがやってきました。
MG-705はザクザクとしたストロークが非常に気持ち良く、優しく噛みつくような、ほど良い中低音が前に飛んでいくように響きます。力強く弾けばゴツゴツと鳴る男らしい印象です。指弾きでのアルペジオでは、ほんの少しだけ枯れたような、歌を支える味わい深い音を楽しむことができるでしょう。男性はもちろん、若い女性シンガーソングライターが抱えても粋でカッコいいのではないかなと感じました。
W-705は、バック材にメイプルが使用されているからか、キラリと芯のあるきらびやかな音が特徴的。サラサラとしたストロークや、高めの位置にカポを付けてのアルペジオなど、歌の伴奏にはもちろん、メロディを交えたフィンガー・ピッキングでのソロにも相性の良いギターと言えるでしょう。
コストパフォーマンスを追求しつつも、これだけのプレイアビリティを実現できたのは国内ブランドだからこそ。もう一度ギターを手に取ってみたい、これからギターの弾き語りを始めてみたい、そんなあなたにもぴったりのギターです。1967年という日本のフォーク黎明期から、数々のミュージシャンや音楽ファンたちに弾き継がれてきたモーリス・ギター。50周年を記念したふたつのモデルは、歴史を引き継ぐバトンのようなものかもしれません。
価格:¥70,000 (税別)
価格:¥70,000 (税別)