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- 2024/03/22
Darkglass Electronics / Microtubes 500、DG210C
Microtubes 500は、先行モデル「Microtubes 900」のサウンド・クオリティやデザインを継承しながら、さらにコンパクトで軽量なボディに収め、機能性を高めた出力500W/4Ωのベース・アンプ・ヘッドです。VMTとB3KというDarkglass Electronics独自のMicrotubesエンジンを搭載し、ベースの音色では現在のトレンドとも言える2種類のドライブ・サウンドが手に入るほか、新たにヘッドフォン・アウトを備えるなど、さまざまなシチュエーションに対応できる使いやすいモデルに仕上がっています。満を持してリリースされた同社初のスピーカー・キャビネットDG-210Cとともに、その性能をチェックしていきましょう。
コンパクトなフロント・パネルにはインプット・ジャックのほか、コントロールが整然と並びます。上段はゲインのほか、ベース/ロー・ミッド/ハイ・ミッド/トレブルの4バンドEQとなっており、ロー・ミッドは250/500Hz、ハイ・ミッドは1.5/3kHzとそれぞれ2種類の周波数帯域を選択できます。下段には左からパッシブ/アクティブの入力切り替えスイッチとMicrotubesのオン/オフ・スイッチがあり、ドライブ/VMTとB3Kの切り替えスイッチ/トーン/レベル/ブレンドはMicrotubes用のコントロールです。さらにマスター・ボリュームがあり、右端のフット・スイッチ端子には同社専用のフット・スイッチを接続することでMicrotubesのオン/オフ、VMTとB3Kの切り替え、ミュートをリモート・コントロールできます。
本機をクリーン・トーンで活用する場合は4バンドEQで音を作るわけですが、Microtubesをオンにしていてもブレンドを絞り切ればクリーン・トーンのみになります。ドライブ・サウンドを作る場合は、一旦クリーン・トーンで音作りしたあと、ブレンドを最大にしてMicrotubesによるドライブ・サウンドのみで好みの歪み具合とトーンを設定し、最後に少しずつブレンドを戻してクリーン・トーンを混ぜながら各コントロールを調整すると音作りしやすいでしょう。
それではサウンドチェックしていきましょう。クリーン・トーンはいかにもモダンな印象のタイトでワイドレンジな音色です。EQは各バンドとも効きが良く、低域はスムーズにロー・エンドまで伸びていて、高域も暴れず音作りしやすい印象です。多弦ベースにも対応しやすいでしょう。ハイ・ミッド/ロー・ミッドの帯域設定はMicrotubes 900の3バンドに対して2バンドとなっていますが、むしろ狙いが絞れて音作りしやすいかもしれません。ドライブ・サウンドは、ビンテージ・アンプのような自然なコンプ感と太い音色が特徴のVMTと、モダンで抜けが良くソリッドな音色が特徴のB3Kともに充実した音色が楽しめます。単体のペダル・タイプ(「Microtubes Vintage」と「Microtubes B3K」)と完全に同じというわけではありませんが、ベース・アンプの付加機能というにはあまりにも優秀で、本機があれば足元の歪み系エフェクターを複数持ち歩く必要はなくなるでしょう。
DG210Cは、まず洗練されたカラーリングとデザインが良いですね。それなりの重量感がありますが剛性の高さを感じられますし、昨今流行のネオジウム・マグネットではなく、あえてセラミック・マグネットのスピーカー・ユニットを採用している点にも設計のこだわりを感じます。音を出してみると納得のクオリティで、すべてのレンジが暴れずタイトに無理なく出力され、音がボケたり散ったりすることなく前に出てきます。さまざまなアンプ・ヘッドに対応できると思いますが、Microtubes 500と900には間違いなくそのポテンシャルを100%引き出せるベストマッチなスピーカー・キャビネットです。10インチ2発入りのDG210Cは縦置きすることができ、小規模なスペースでは音量感も充分ですが、大きめの会場を使うことが多いのであれば10インチ4発入りの「DG410C」をセレクトしても良いでしょう。
Microtubes 500はDIアウトやヘッドフォン・アウトもあるので自宅練習や宅録はもちろん、音質面のクオリティが高いので本格的なレコーディングにも対応できるでしょう。アンプ・ヘッドとしても500W/4Ωの出力があればリハーサルや小規模なライブにも充分対応できるので、さまざまなシチュエーションで活用できますね。一方スピーカー・キャビネットは、ある意味アンプ・ヘッドよりもクオリティの差を感じる機材であり、DG210CやDG410Cであれば、普段現地の機材をレンタルするベーシストでも自分で所有する価値が見出せるはずです。Microtubes 500を導入するなら、ぜひDG210CやDG410Cとの組み合わせを試してみてください。
価格:オープン
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