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【Fender/NAMM2018】製品スペシャリストに訊くAmerican Original プレシジョン・ベース

Fender/American Original Precision Bass

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 NAMM Show 2018にて発表されたアメリカン・オリジナル・シリーズ。ここでは、アメリカン・オリジナルのプレシジョンベースに焦点を当て、プロダクト・スペシャリストのスティーヴ・ペッパー氏に、同モデルのポイントを聞いた。

American Original '50s Precision Bass(2-Color Sunburst)

American Original '60s Precision Bass(Lake Placid Blue)

◎スティーヴ氏のインタビュー翻訳はコチラ↓↓↓

 50年代は、エレクトリック・ベースが世界に登場し、音楽のあり方を決定的に変えることになった記念すべき時代です。その意味でも、'50s Precision Bassはアイコニックな楽器です。当時のアルバムに収録されているベース・サウンドは、まぎれもなく”フェンダーの”ベース・サウンドなのです。

──50s Precision Bassに搭載されているPure Vintage ‘58 P Bassスプリットコイル・ピックアップと、60s Precision Bassに搭載されているPure Vintage ‘63 P Bassスプリットコイル・ピックアップのサウンドは、どんな違いがありますか?
 ‘58 P Bassスプリットコイル・ピックアップでは、よりブライトで、中域もクリアな輪郭のはっきりしたサウンドが得られます。‘63 P Bassスプリットコイル・ピックアップはもっとウォームでクリーミーな音が特徴です。‘63ピックアップはトーン・コントロールに繊細に反応し、トーンを絞るとジェームス・ジェマーソン風なサウンドが再現できます。

──‘50s Precision Bassのネックは、ナット幅44mmで、厚めのCシェイプを採用しています。これは57年のモデルを再現したものですか? また、そのネックによって、サウンドにどんな影響がありますか?
 50年代のエレクトリック・ベースはもともと、アップライト・ベース・プレイヤーに使用されることを前提に製品化されていました。そのため、初めて50年代仕様のプレシジョン・ベースを弾く人は、ナット幅もネック・シェイプも、非常に太く感じるかも知れません。
 音楽やプレイ・スタイルが多様化していく過程で、ネック・シェイプも時代とともに進化してきました。太いネックのクラシック・ギターやアコースティック・ギターを弾いてきた人が、エレクトリック・ギターを始めたいと思った時に、慣れ親しんできた仕様の製品を選ぶのは自然なことです。ビンテージ仕様を大切にすることは、結果的に、プレイヤーの進化にもつながることだと思います。

──‘50s Precision Bassのゴールド・アノダイズド・ピックガードは、American Originalシリーズのためだけに作られたものですか? 当時と製法などに変更があれば、詳しく教えてください。
 このピックガードは、‘50s Precision Bassのためだけに作られているものです。金属工房で、70年近く使われ続けてきた工具により1枚1枚型抜きされ、アノダイズ処理の後、ラッカー・トップコートを吹き付けます。多くのゴールド・アノダイズド・ピックガードはラッカー・コーティングをしないため、輝く光沢がないことがほとんどですが、このピックガードはラッカー処理の工程を加えることで、ゴージャスな輝きを実現しました。

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製品情報

Fender / American Original '50s Precision Bass

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60 http://www.fender.co.jp
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