2000年にBJFEブランドで制作され、同社を代表する名作ペダルと呼ばれている「Baby Blue OD」が、BJF本人によるリファインを経てOne Controlブランドのラインナップとして新たに登場した。

　オリジナル版の当初は“Fuzz1”という名前が与えられていたように、オーバードライブとファズを融合させたディスクリート回路で制作されており、音量の大小に関わらずクリーンからドライブ・サウンドまでコントロールできるペダルとして定評があった。さらに、BJF本人の意図とは別に“ダンブル”のトーンに似ているという評判を得たことでも話題になったことでも知られている。オリジナルはNOSパーツなどを使用して手作業で制作される稀少なものだが、汎用性や入手のしやすさを考慮し、NOSパーツを使わずに絶品サウンドを継承・再現。BJF本人が多くのテストとリスニングを繰り返し、One Controlからリリースと相成った。

　手元のピッキング・ニュアンス、ギター本体のボリュームに追随するレスポンスとダイナミクス、倍音成分のエッジが立ちながら、和音を弾いても各音の粒立ち良く明瞭なトーンを聴かせてくれる。レスポンスの速さや独特の温かみがゆえに自ずと演奏性も高くなり、ギタリストが心地よく演奏することができる逸品ペダルだと言えるだろう。