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ZODIACWORKS【2018ギター工房放浪記。】

ZODIACWORKS

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布袋モデルでも知られる独創性と技術力、現在のイチ推しはテレキャス用ブリッジ

 2016年に渋谷から移転したゾディアックワークス。最寄りの池尻大橋駅までは渋谷駅からひと駅、そこから徒歩4分という立地で、プロ/アマ問わずミュージシャンが多い土地柄もあり、多くの人に愛されている。代表の松﨑淳氏が工房を立ち上げたのは1992年のことだ。

「始まりは、ZODIACWORKSというオリジナル・ブランドのギターを作ろう、というところからでした。以前勤めていた会社でアーティスト・リレーションや商品開発をしていたのですが、プロが求めているものとメーカー側がプッシュしたいものとの溝が埋まらない部分が、どうしてもあったんですよ。であれば、制約のない環境でアーティストが求めるものを作りたいと。音に対して、ひとつひとつの素材をセレクトして構築していくので、自由度がものすごく広がりましたね。そもそも制約がないっていうだけで楽しかったですし(笑)。当時はそういうことをやっている人って、そんなにいなかったと思いますよ」

 当初は、その姿勢に賛同するプロからの依頼に応えるのみだったが、認知度が上がるにつれ、一般ユーザーからも“自分の理想の音を出したい”という要望が寄せられるようになり、一般のオーダーメイドも受けるようになった。

「アマチュアでもプロでも、音をもっと良くしていきたいという欲は必ずありますよね。その手助けができればと思っているので、プロ/アマの隔たりなしに対応しています。リペアで解決する場合もあるし、じゃあオーダーメイドで楽器を作りましょうっていう解決方法もあるので、そこはもうご相談いただければと」

 ウェブサイトには、布袋寅泰やK.A.Z(OBLIVION DUST, VAMPS)、石垣愛、HISASHI(GLAY)などのシグネチャー・モデルのほか、ZTCやZPG Re-viv、ZPG The Monray、ZPG SLVといったオリジナル・モデルが紹介されているが、これら以外でも他社のコピーでない限りはオーダーメイドが可能だ。

「楽器店でもオーダーしていただけますし、音のことなどでより突っ込んだ話をするのであれば、この工房にあるサンプルの楽器を弾いてもらったり、自分が一番気に入っているギターを持って来てもらったりして音を出しながら相談したほうがゴールが見えるのは早いですね。ですので、リペアに関しても直接いらっしゃるお客さんが多いです。リペアやメンテナンスは、もちろん他社さんのものでも受けていますので」

 現在は、ボディ材にコリーナを採用したモデルや、ホロー・ボディで音の輪郭を出しつつ倍音をふくらませるという新デザインがマイブームだそう。ほかにもボディ材にカーボン・ファイバーやアルミを使ったり、デザインが施されたカッパー・クラフト(銅)をボディ・トップに貼ることで音質面にも変化を付けるなど、“木だけがギターの素材だとは思っていない”とのことだ。オリジナル・パーツやアクセサリー、グッズも充実しており、イチオシは、テレキャス・タイプの音色のキャラクターを損なわずにオクターブ調整の精度が高まる3ウェイのブリッジ・サドル「FINETUNETELY」。スティール製のS45Cとブラス製のC3604Bが用意されている(各・税別12,000円)。

「求められた音が完成しても、次のオーダーがありますから……どこまでいったら完成なんでしょうか(笑)。次から次へとチャレンジを繰り返していくし、それがおもしろかったりもしますしね。気がついたら25年が経っていたという感じです。ただ、最初から一貫して言い続けているテーマは、ひとつひとつの素材が持っているポテンシャルを目いっぱい引き出すということ。ギターからレンジの広い音が出ていれば、あとは足元やアンプで狭めていくことはできる。でも、もともとギターから出ていない音を足元やアンプで増幅しようとしても、音がぼやけちゃうだけなんですよね。いずれにせよ、何かお困りの際は、長年プロの現場で鍛えられてきたものを体感していただけたら嬉しいです」

Shop Data

ZODIACWORKS(ゾディアック・ワークス)

〒153-0044
東京都目黒区大橋2-16-28 パインヒルズ8F
03-5738-0151
http://www.zodiacworks.com/

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