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キーボーディスト高藤大樹が検証! Bose S1 Pro Multi-Position PA system

Bose / S1 Pro Multi-Position PA system

ボーズから新たに登場したPAスピーカー、S1 Pro Multi-Position PA system。超小型ながら画期的なコンセプトのもと開発された同モデルは、さまざまな場面でキーボーディストの強い味方になってくれる製品と言えそうだ。ここではJ-POPシーンの最前線で活躍する高藤大樹に本機のサウンドを体感していただき、その実力を検証してもらった。

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Bose S1 Pro Multi-Position PA systemとは?

 同社の定評あるPAスピーカー・システム、L1 Compact systemF1 systemのテクノロジーを採用し、新たなコンセプトのもと開発。4つの設置ポジションそれぞれで最適なサウンドを鳴らすことが可能となっており、PAスピーカー、フロア・モニター、練習用アンプ、さらにはメインのミュージック・システムとしても活用できる。軽量かつ小型で可搬性に優れ、ミュージシャンのライブ活動を多角的にサポートしてくれる。全国の楽器店で試奏可能だ。

Bose S1 Pro Multi-Position PA system / 価格:78,000円(税別)

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Point 1 “Sound”
しっかりフォーカスが合ってとても分かりやすく、自然に聴こえます

 S1 Proは、多くのミュージシャンに幅広く愛用されているL1 Compact system/F1 systemで培った技術をもとに開発。キーボード、アコースティック・ギターをはじめあらゆる楽器が入力可能となっている。3チャンネルのミキサーを搭載し、Ch1とCh2にはリバーブ機能のほか、マイクやアコースティック・ギターに適したEQに、スイッチ1つで切り替えることができるToneMatch EQを装備。Ch3はライン入力のほか、Bluetoothワイヤレス接続に対応している。

Ch1とCh2は、XLR/標準フォーンのコンボ・ジャック、Ch3は3.5mmステレオミニ入力となっている。ライン出力端子も装備し、2台目や会場のPAシステムなどにも接続可能。

「ピアノ、オルガン、シンセとひととおりキーボードの音を聴いてみましたが、とても分かりやすいですね。直線的に聴こえます。ボワボワしていなくて、しっかりフォーカスが合っている感じ。プレイヤーとしては、一番求めるところですよね。変なところにピークもなく、とても自然です。また、マイクを入力したときの音にもびっくりしました。とても音が良いので、プリアンプがきちんとしているんだと思います。モノラルでも、狭まらず聴こえる。アコギなどもいいんじゃないかと思いました。あと僕は、リハでの音をメンバーと共有して、iPhoneで聴いて確認したりするんです。このBluetooth機能を使えば、簡単に良い音で聴けるのがいいですね。S1 Proはモニター・スピーカーであると同時に、リスナーに聴かせるメイン・スピーカーでもあるから、テンションも上がる音がします」

Point 2 “4-Way Position”
すごく気持ち良く聴ける音が、お客さんに届いているというのは素晴らしい

 S1 Proの最大の特徴は、置き方を変えることで音のカバー・エリアを変更できるという点だ。また、内蔵のセンサーによって現在の位置を認識し、音質を均一に保つAuto EQ機能を搭載する。近距離に観客が集まる路上ライブなどでは、プレイヤーが自身の後ろに傾けて置くことで、演奏をモニターしながら音を届けることが可能。観客が着席している会場ではテーブルや椅子に垂直に置き、立っている観客に対してはスタンドに設置することで、最適なリスニング環境を提供してくれる。さらに横に倒して後ろに傾けると、ステージでのフロア・モニターとしても使用できる。

横向きにして傾けることで、フロア・モニターとして使用可能。

こちらは縦置きで傾けたポジション。小さいスペースや路上でのライブに最適だ。

「置き方によって音のカバー・エリアが変わるというのは画期的ですね。さらにその置き方に合わせて、低音をカットしたりブーストするというようなEQ補正が自動的に行われるのもすごい。自分の後方に斜めに傾けて置くと、音に包まれる感じがしますね。すごく気持ち良く聴ける。これと同じ音が、お客さんに届いているのは素晴らしい。スピーカーを横向きにして傾けると、今度はフロア・モニターらしくなりますね。自分にだけ音が届くイメージで、隣りのプレイヤーへの音の干渉もなさそうです。あと、横に倒したときに合わせて、正面に付いている“BOSE”のロゴをくるりと回せるのもポイント(笑)。機材は見た目も大事なので、こういう仕掛けは楽しくなりますよね。それから僕はDJもするんですが、イヤモニだと自分が盛り上がらないんです。フロアに出ているのと同じ音を、爆音でモニターしたい。このスピーカーをスタンドに立てれば、その環境が実現できますよね。
 僕がもし、このS1 Proをバンドのステージで使うなら、耳に直接音が届くので、スタンドに立ててセルフ・モニターにしたいですね。今はある程度の大きさの会場のライブではイヤモニを使うのが主流になっていますが、 “やっぱりスピーカーでモニターしたい”という意見もミュージシャンの間で出てきているんです。ライブで“転がし”と呼ばれるフロア・モニターとして、S1 Proを2台使うというのも良いかもしれません。PAからステレオで返してもらったものをLRで聴くことができるので。今のコンサートの現場では、シーケンスが多く鳴っていたりする場合もあるので、モノラルの転がしはあまり時代に合っていないとも感じますね。キーボードも基本ステレオですし。S1 ProのCh1に自分の音を直接入れて、PAからの返しをCh2に入れて聴くというような使い方もできますね。そうすると手元でバランスが取れます」

Point 3 “Portability”
片手で楽に持ち運べるし、頑丈なので簡単には壊れない感じが安心します

 S1 Proは、耐久性のある堅牢なボディながら、6.8kgという軽量化を実現。サイズもコンパクトで、可搬性に優れている。また、別売のバッテリーを装着すれば、4〜6時間の連続使用が可能となっている。

軽量でコンパクトなボディの上面にはグリップがあり、楽に持ち運ぶことができる。

「これは軽いですね。片手で楽に持ち運べます。あと頑丈ですね。ぶつけてもそう簡単には壊れない感じが安心します。バッテリーも使えるので、路上でライブをするアマチュアのミュージシャンにとっては、嬉しいですよね。S1 Proは、自分が聴いている音をそのまま観客に提供してくれるのと同時に、作った音をそのまま出してくれるので、自宅で音作りをするときにも向いているんじゃないかなと思います。そして、それをそのまま路上ライブなどに持って行ったら、常に同じ音で聴けるし、演奏も上達するんじゃないでしょうか。マイクも一緒に使えるので弾き語りもできるし、ボーカルとやってもいいですよね。また、キーボード1台とS1 Proを持って行って、Bluetoothでスマホに入れたオケを流したら1人ライブができます。PCを使ってシーケンスを流してやるのもいい。それって、時代に合ったライブのやり方かもしれないですよね」

キーボード・マガジン 2018年4月号 SPRING 発売中!

 本記事は、リットーミュージック刊『キーボード・マガジン 2018年4月号 SPRING』の特集記事を転載したものです。
 通巻400号記念となる今号のキーボード・マガジン特集は、“キーボードのこれから”。現在のシーンの真ん中で創作を続けるミュージシャンたちに、彼らが実際に体感している変化についてさまざまな角度から聞いています。また、本誌がともに歩んだキーボードと音楽の歴史を総括しました。そして付録CDにはキーボーディストが制作する400号記念ジングルも収録していますので、ぜひ記事で併せてお楽しみください!

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製品情報

Bose / S1 Pro Multi-Position PA system

価格:¥78,000 (税別)

【スペック】
●タイプ:マルチポジションPAシステム ●定格出力:60W ●対象スペース:1〜50人規模 ●外形寸法:240(W)× 332(H)× 282(D)mm ●重量:6.8kg
【問い合わせ】
ボーズ合同会社 カスタマーサービス TEL:0570-080-021 https://probose.jp/product/boses1-pro/
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プロフィール

高藤大樹
20歳より、キーボード・サポート/プロデュース活動を開始。SPYAIR、flumpoolをはじめとする数多くのライブに参加するほか、さまざまなアーティストの楽曲アレンジを行う。また、映画やドラマの劇伴制作や、CM音楽の制作、楽曲提供なども積極的に手がけている。

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