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バンド.(dot)anyがアプリだけで曲作り!? オンライン録音アプリJam Studioで録音完了!

Sony Engineering Corporation / Jam Studio

iPhone/iPadで手軽に録音ができ、さまざまな楽器ユーザーとのコラボが楽しめる、話題の音楽コミュニケーション・アプリ“Jam Studio”。すでデジマート製品レビューでもその魅力を紹介しているが、今回は、バンドが実際にJam Studioで楽曲制作を試してみる!ということで、新進気鋭の4人組ロック・バンド.(dot)any(ドットエニー)に、Jam Studioを使って新曲のレコーディングに挑戦してもらった。彼らは短時間で、アプリでレコーディングしたとは思えないほど、完成度の高い楽曲を作り出してくれた。それも、別々にオンライン上でトラックを重ね合いながら作れてしまうから驚きだ。その様子を動画でお伝えしつつ、メンバーにJam Studioの今後の可能性について語ってもらった。

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オンライン録音アプリJam Studioで録音完了! feat. .(dot)any

※音はすべて実際にJam Studioを使ってレコーディングしたものです。
※撮影時にクリックを用いましたが、アプリへのアップロード時、クリックトラックを削除しました。

バンドの曲作りにも最適な音楽コミュニケーション・アプリ「Jam Studio」

オンライン録音スタジオ「Jam Studio」

 ソニーのハイレゾ関連製品のソフトウェア開発なども手がけるソニーエンジニアリング株式会社が、新たにローンチし話題となっているのがiPhone/iPad用音楽コミュニケーション・アプリ“Jam Studio”だ。これは、スマホを用いて簡単に楽曲制作ができるアプリで、単純なレコーディングはもちろん、トラック(ソング)を重ねたり、質の高い内蔵エフェクターを使って音質を調整したりすることもできる、言わば“オンライン録音スタジオ”だ。レコーディングはスマホ内蔵マイクでも可能だが、iPhone/iPadのLightningコネクタに接続できるマイクやオーディオ・インターフェースを使うことで、さらにクオリティの高い録音ができる。

 またレコーディングしたソングは、Jam Studioアプリのコミュニティ上にアップロードすることで、さまざまな楽器ユーザーとコラボレーションし合うことも可能。例えば、自分が弾いたギターのトラックに、知らないミュージシャンがベースやドラム、ボーカル・パートなどを重ね合い、一つの楽曲を作ることも簡単にできてしまうのだ。さらに、グループ機能(有料)を使うことで、グループに参加したメンバーがコミュニティには非公開でソングを作成、編集することも可能になる。練習から曲作りまでさまざまな使い方が考えられる秀逸なアプリと言えよう。

 今回この企画に協力してもらった.(dot)anyには、Jam Studioのグループ機能を使って新曲のレコーディングにトライしてもらった。そして実際にレコーディングした楽曲のフル・バージョンはJam Studio上で聴けるようになっており、もちろんコラボすることも可能だ。ぜひJam Studioをダウンロードして積極的に楽しんでもらいたい。ちなみに無料のフリープランでも一定の機能を楽しむことができるが、グループ機能やEQ、コンプレッサーといったリバーブ以外のエフェクターを使うためには、有料のスタンダードプラン(月額利用料/580円)にアップグレードする必要がある。だが2018年4月30日までに登録すれば、スタンダードプランの月額利用料が6ヶ月間無料になるトライアル期間が設定されているため、ぜひこの機会に有料版を試してみることをオススメしたい。


App StoreでJam Studioをダウンロード!
■関連記事:デジマート製品レビュー『Sony Engineering / Jam Studio

.(dot)anyがJam Studioで曲作りに挑戦!〜How to recording with Jam Studio

.(dot)any(ドットエニー)のメンバーは左からtatsu(Gt)、藤田昂平(Vo&Gt)、わかざえもん(Ba)、AtsuyuK!(Dr)

 今回、Jam Studioを体験してもらった.(dot)any(ドットエニー)は、藤田昂平(Vo&Gt)の前身バンドのミュージック・ビデオを観たtatsu(Gt)とAtsuyuK!(Dr)が、藤田とわかざえもん(Ba)をバンドに誘ったことがきっかけで、2017年5月に結成された4人組のロック・バンドだ。AtsuyuK!は、個人でさまざまなセッション&レコーディング、アニメ音楽などを制作するクリエイター・ユニット“HoneyWorks”でも活躍、わかざえもんはサポート活動など数多くのライブをこなす一方、YouTubeやTwitterの弾いてみた動画でも注目を集めている。個々にプロの現場を経験したメンバーもいることから、昨年10月に本格始動したにも関わらず、すでにデモ音源「Emerge」をライブ会場限定で発売。その完成度の高さから近い将来ブレイクしそうな予感をヒシヒシと感じさせるバンドだ。

実際にJam Studioで録音したレコーディングの流れ

 実際にJam Studioを使ってレコーディングをしてもらった新曲「Night Swimmer」は、すでにライブでは演奏されているようだが、ボーカルの藤田が元ネタを提供し、メンバーでアイディアを出し合って作っていったというダンサブルなロック・ナンバー。今回のレコーディングでは、まずJam Studioでグループを作成して、メンバーを招待するところから始まった。グループ機能を使うことで、メンバー同士でトラック編集ができ、さらに制作したソングにいつでもアクセス可能になるため、バンドではぜひ使ってほしいシステムだ。また、すでに動画をご覧になった方はその音質の良さに驚いたかもしれないが、音はその場で実際にJam Studioで録音したものを使っており、映像もその時のレコーディングの様子だ。後から調整した音源を使ったり、当て振りも一切ない、ほぼ一発録りの内容となっている。ここからはそのレコーディングの流れを使用機材とともに紹介していこう。

 まずはAtsuyuK!のドラムから録音スタート。ATVのエレクトロニック・ドラムaDrums/aD5を使い、ライン出力からLine 6 Sonic Portを使ってiPhoneに入力している。非常にシンプルなセッティングだが、高音質で録音できていて驚いた。録音したソングをJam Studioのグループにアップロードして完了。なお、レコーディングに必須のクリックは事前に最初のトラックに入れてもらっている。続いて、グループ内にアップされた音源に、わかざえもんがベースをダビングしていく。プロビデンスのコーラス(Anadime Chorus)が音作りのポイントだ。こちらはiRig Pro※を使ってラインで録音。あっという間に、新曲のベース・トラックが出来上がった。

※オーディオ・インターフェースにiRigを使用する場合は、iRigのファームウェアを最新のバージョンにアップデートしてから使用してください。

AtsuyuK!(Dr)の接続順:ATV aDrumsLine 6 Sonic Port→iPhone

わかざえもん(Ba)の接続順:Psychederhythm Modern J-Bass→Providence ADC-4 Anadime ChorusiRig Pro→iPhone

 完成したリズム・トラックを受け取ったtatsuが、続いてリード・ギターを録音。リアルなアンプ・サウンドが得られるAxe-FX II(Fractal Audio Systems)を使用し、ディレイを効果的に使った音色で、曲の世界観を広げていく。高性能なアンプ・シミュレーターを使うと、プロ・クオリティの録音が可能だ。

藤田(Vo&Gt)のギター録音接続順:Psychederhythm Standard-TDiamond CPR-1HUMAN GEAR FINE OVERDRIVEKeeley BD-2Pro Co Rat Ⅱ(Modify)→Line 6 DL4iRig Pro→iPhone

 作業も終盤、いよいよボーカルの藤田が、サイド・ギター、ボーカル&コーラスをRec! 全体的なバランスを考えながら、ある程度の入力ゲインを決めていく。コーラスは、スライドで指定した任意の範囲を録音できる「A-B間録音機能」を使用しているのがポイントだ。レコーディングの最後は再びtatsuに戻り、各トラックのPanやVolumeを調整、メンバーに使用エフェクトを指示してミックスが終了。彼らの演奏力の高さもあるが、すべての作業は数時間で終わったのが驚きだ。

同じく藤田のボーカル/コーラス録音接続順:Telefunken M80shiRig Pro→iPhone(※コーラスの録音は写真のA-B間録音機能を使用)

録音終了後、tatsuが各メンバーに使用エフェクターを指示。ミキサー機能でPan、Volを調整している

Jam Studioの録音を終えて〜Interview with .(dot)any after recording

 クオリティの高い楽曲を、Jam Studioのみでレコーディングしてくれた.(dot)any。バンドの曲作りや練習などを、一変させてくれそうな可能性を秘めたJam Studioの魅力について、メンバーに語ってもらった。

取材を終えた.(dot)anyのメンバー。「楽しい収録だった!」と語ってくれた通りの現場だった

ラインもマイクを使っての録音もすごく高いクオリティで簡単にできる(藤田)

初めはスマホで録音する音質に不安があったようだが、Jam Studioの音質の良さに驚いていた藤田(Vo&Gt)

── Jam Studioを使ってみていかがでしたか?

藤田 いつも家で録音する時はDTMですが、スマホで簡単に録音できるというのは、すごく手軽ですね。DAWソフトみたいに使い方を覚えたり、いろいろなプラグインを買い足したりしなくても使えるから、初めての人でもすぐにレコーディングを始められるのが魅力だと思いました。僕もDAWソフトの操作とかは得意ではないけど、このアプリは説明を読まなくてもできたので、誰でも使えると思います。

tatsu 曲を作ったり、手軽にセッションを楽しんだりできて、すごく魅力的なアプリ。それにコンプやEQ(※コンプ&EQは有料バージョンのみ)、リバーブもあったりと、アプリだけでもすごく充実していると思いました。

AtsuyuK! 手軽に録れるけど、すごく音がいい! そこがすごく気に入ったポイントです。アプリをインストールしてみんなを招待すれば、すぐに曲作ができるっていうのもすごい。個人的には、とても使いやすいアプリだと感じました。バンドでも活かしていきたいですね。

わかざえもん 私は普段から“弾いてみた”とかの動画を投稿することが多いのですが、その際にはオーディオ・インターフェースのiRigを使っているんです。それをそのまま使えるので、自分的には馴染みのある方法で録音できて、使いやすかったです。機械を敵視している私でも使えたぐらいだから簡単です(笑)。

── えっ、敵視ですか(笑)。

わかざえもん AtsuyuK!さんからおさがりのMacを借りていますが、それがもはや文鎮と化しているぐらいなので(笑)。だから機械には苦手意識が強くて、DTMとかもできず……。ただ小さい頃から、iPod touchを使っていたので、iPhoneにも馴染みがあったから使いやすくて。最初Jam Studioを使ったときは、グループの招待の仕組みとかはドギマギしながらでしたけど、そんな私でも使えるくらい簡単にレコーディングはできました。

ギターは小型のアンプ・シミュレーターでもかなりのクオリティに仕上げられる(tatsu)

最終的なミックスでメンバーの音をまとめ上げてくれたtatsu(Gt)。直感的に作業できたとのこと

── レコーディングを見ていても、手軽さが伝わってきました。では、音質はどうでしたか?

AtsuyuK! 今回はエレドラからのライン出力で録りましたが、モニターで聴いている、そのままの音が録音されていた印象です。すごく音にリアリティーがありましたね。いま使っているaDrumsの音源がかなり生っぽい音なので、それもすごく良くて、アプリとは思えないような音でした。

藤田 正直、音を聴いてみるまでは携帯で録った音ってどうなのかなって思っていましたが、メンバー内で共有するプリプロ段階であれば、十分すぎるクオリティだと思いました。iRigみたいなオーディオ・インターフェースを使えば、ラインでも録ることができるし、マイクを使っての録音もできるので、すごく高いクオリティで簡単に録音できます。

わかざえもん 低音は出づらいかなと思ったんですが、特に減ったりとかは感じなかったですね。トラックを重ねた後も、ベースが薄いよねっていう風には感じなくて、すごいなって思いました。今回の曲に関しては、コーラスが必要だったので、エフェクターを使って音作りをしましたが、音痩せも気になりませんでした。

tatsu Axe(Fractal Audio Systems)を使ってライン録音したこともあるかもしれないですが、普段パソコンで録っている音と、そこまで大きく変わらないのに驚きました。ギターであれば、小型のアンプ・シミュレーターもたくさん出ているので、かなりのクオリティで仕上げられると思います。iPhoneで録音したとは感じないはず。

── 内蔵のエフェクターも高品質でしたね。最終のミックスはいかがでしたか?

tatsu すごく直感的にできたと思います。コンプレッサーは、VocalやHard、EQはRichMidやLo-cutなど想像がつきやすいエフェクト名で、聴いた感じで皆にかけてもらいたいエフェクトが選びやすかったです。自分のギターの音は、ある程度エフェクトのかかり具合を確認してから、ボーカルにはコンプもEQもVocalを選び、ドラムはキックを目立たせたかったのでLo-Boost、ベースはコンプ感が既にあったので、Lightを選んでもらっています。自分のギターは単音が多いのでHardのコンプを選びましたが、かかりが強かったのでLightに変更し、RichMidで中音を持ち上げて輪郭を強調しています。パンに関しては、ボーカルのギターと自分のギターは、最大まで左右で分けて気持ち良いところまで真ん中に戻して調節した感じです!

── ミックス後の音を聴いていかがでしたか?

AtsuyuK! 音質に関して、驚くほど良い音質でした。モニター環境と変わらない音質で、それぞれの楽器が混ざっても自然で、アプリ内の豊富なエフェクトにより仕上がっていくごとにクオリティが増していきました。とても手軽なのにここまで高音質、そしてハイクオリティな音が作れて大満足です。

「このフレーズどう?」みたいなアイディアのやり取りにもつかえそう(わかざえもん)

ベースも薄くなる感じがなく、やはり音質の良さに感心していたわかざえもん(Ba)

── 今後の.(dot)anyの活動でも活躍しそうですね。

わかざえもん 今回みたいな曲作りもですが、アイディア出しとか「このフレーズどう?」みたいなやり取りにも使えるんじゃないかなって思いました。曲作りをもっとラフにできそうで、例えばギターからとか、ドラムからどんどん発信していけば、新しい曲ができそうだと感じています。

tatsu パソコンを使って、メンバーで曲のデータのやり取りをすることもありますが、1回ごとに書き出して、読み込んでというような作業があるので、けっこう面倒くさい(笑)。このアプリは、“更新”のボタンを押すだけなので、すごく便利ですね。バンドで、フレーズを共有するのに役立ちそうです。

藤田 メンバーが会えない時でも、アイディアをリアルタイムで共有できるのがすごい。バンドでもどんどん使っていきたいですね。もしバージョン・アップされるならば、リアルタイムでパンチインとかトリミングができればいいなって思いました。いまでも十分過ぎるほどですが、贅沢かな(笑)。

AtsuyuK! わかざえもんと同じで、DAWソフトだと複雑な画面が出て、少し構えてしまうところがあるけど、Jam Studioであれば楽な気持ちでレコーディングできるような気がします。そこから、きっと何か生まれるはず。それに、スタジオに入って曲作りをする前に、このアプリを使ってある程度メンバー同士でフレーズとかを共有していれば、曲作りの時間短縮にもなると思う。バンドの活動や可能性がさらに広がりそうな画期的なアプリだと思いました。

誰でも簡単に使えるので、最初に使う録音機材としてオススメです(AtsuyuK!)

Jam Studioであれば構えずにレコーディングできるし、そこからきっと何か生まれるはず、と語るAtsuyuK!(Dr)

── コラボ機能も面白そうですよね。

AtsuyuK! Jam Studioのコラボ機能を使って、ドラムから発展していくような曲作りもできると思いました。うまく活用できれば、自分の感性も磨かれると思います。このアプリを利用しているユーザーみんなで高め合えるようにも感じていて、今後ますます期待したいですね。

tatsu 僕の知らないユーザーとこのアプリを通じて、コラボレーションもしてみたいですね。知っている曲をこっそり弾いて、アップしたりとかもいずれは(笑)。

── 最後に、Jam Studioはどんな人にオススメですか?

AtsuyuK! 誰でも使いやすい便利なアプリだと思いますが、DTMやレコーディングがわからない人でも、簡単に使えるので最初に使う録音機材としてオススメしたいです。例えば、「リバーブやコンプ、EQって何?」っていう人でも、それぞれを使ってみることができる(※コンプレッサー、EQは有料バージョンのみ)ので、エフェクターの効果を知るのにも役立ちます。そこからDAWを買って、突き詰めたレコーディングをしてみてもまったく遅くないと思いますよ。

Jam Studioをダウンロード!

 2018年4月30日までにスタンダード会員に登録いただくと、登録から半年間、有料機能を無料でお使いいただけるトライアル・キャンペーンを実施中! 課金対象機能のエフェクトやグループ機能などを、この機会にお試しください。
App StoreでJam Studioをダウンロード!
Jam Studio Official Website
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製品情報

プロフィール

.(dot)any(ドットエニー)
藤田 昂平(Vo&Gt)、tatsu(Gt)、わかざえもん(Ba)、AtsuyuK!(Dr)からなるロック・バンド。「歌」を届けるというスタンダードを何より大切にしつつも、枠にとらわれない楽曲の多彩さが持ち味。2017年5月、東京都内にて結成。出身もキャリアも異なる4人だが、藤田の前身バンドのミュージック・ビデオを観たtatsuとAtsuyuK!が、藤田とわかざえもんをバンドに誘ったことが始まり。2017年10月に本格始動。2017年11月28日、TSUTAYA O-Crestにて初ライブを行なう。2017年12月18日に1st demo「Emerge」を200枚限定、ライブ会場限定でリリース。2018年2月21日、1st demo「Emerge」が約2ヶ月でソールドアウト。2018年4月28日、1st singleをライブ会場限定で発売予定。また、初の音源リリースイベント「.(dot)any 1st single Release day『lux』」を下北沢GARAGEにて同日開催予定。

【リリース情報】
2018.4.28(土)ライブ会場限定1st singleをリリース予定。
¥1,000(tax incl.)
全2曲収録

【ライブ情報】
2018.4.7 (土) 下北沢「KNOCKOUT FES 2018 spring」
2018.4.11 (水) 水戸 LIGHT HOUSE
2018.4.21 (土) 神戸 太陽と虎
2018.4.28 (土) 下北沢 GARAGE 「.(dot)any 1st single Release day『lux』

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