Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
Taylor / Builder's Edition K14ce V-Class
テイラーより、Xブレイシングをさらに進化させたV-Classブレイシング採用の“V-Class”シリーズが、新たなレギュラー・ラインナップとして登場した。
V-Classブレイシングの構造は、マスター・ビルダーのアンディ・パワーズが考案したもの。従来のXブレーシング構造に比べ、ボリュームとサステインの両面が劇的に改善されている。ボリュームを稼ぐにはトップ板の柔軟性が重要で、サステインには逆に剛性が重要。この相反する特性を効果的に両立したのがXブレイシングだが、ボリュームを大きくしようとするとサステインが犠牲になり、サステインを長くしようとするとボリュームが下がってしまうといった問題があった。
新開発のV-Classブレイシングは、トップ板の柔軟性をコントロールすることで、トップの左右でXブレイシングよりも秩序あるロッキング・モーション(揺れ)を作り出すという。このトップ板の動きが、より大きなボリュームを生み出している。そして、弦を張る方向と同じ方向に沿って剛性を維持。これにより、サステインも増している。さらに、トップが弦と同じ周波数で振動しやすくなったため、イントネーションの精度もアップ。ハーモニックス音もネック全域にわたり均等に発生し、デッド・ポイントや不協和音もないクリアでしっかりした音を実現している。チューニングの正確性も向上し、デジタル機器など他の楽器との調和もさらに高められており、そのプレイアビリティと併せてインスピレーションの面でも新たな刺激が得られることだろう。なお、V-Classギターは黒いグラファイト製ナットを採用しており、さらに新たなデザインを採用したラベルには、従来のようにボブ・テイラーのサインではなくアンディ・パワーズのサインが入っているため、ブレイシングを確認しなくても判別可能となっている。
このV-Classブレイシングのデビューを記念して、アンディ・パワーズは次世代の特別なモデルを製作。まずはグランド・オーディトリアムの3機種が発表された。「Builder’s Edition K14ce V-Class」は、トップにシトカ・スプルース、サイド&バックにハワイアン・コアを採用。トップの肘が当たる部分を面取りしたベベルド・アームレストや、ハイ・ポジションの演奏性を高めるベベルド・カッタウェイ、ボディの縁を全体的に丸く仕上げたベベルド・ボディ・エッジも特徴となっている。
「914ce V-Class」は、トップにシトカ・スプルース、サイド&バックにインディアン・ローズウッドを採用。こちらのアームレストのベベルド加工部分には、エボニーが採用されている。そして「K24ce V-Class」は、トップ、サイド&バックともハワイアン・コアを採用。V-Classブレイシングにより、コア特有の甘いトーンがさらに豊かに引き出されている。この“V-Class”シリーズの音色と弾き心地は、ぜひお店で直に体感してほしい。
価格:¥820,000 (税別)
価格:¥820,000 (税別)
価格:¥750,000 (税別)