1968年の夏、それまで前例のなかった再生産という形で復活した、レス・ポール・カスタムとレス・ポール・ゴールドトップ。1968年から50周年を迎えた今年、その2モデルが「50th Anniversary 1968 Les Paul Custom」「Heavy-Aged 1968 Les Paul Goldtop」として復刻した。

　1968年のレス・ポール・カスタムは、1950年代の仕様とは大きく異なり、メイプル・トップ+マホガニー・バック、2ハムバッカー、14度ヘッド角によるサウンドが時代の潮流にマッチし、現代においても多くのロック・ギタリストに愛用されている。「50th Anniversary 1968 Les Paul Custom」は、2ピース・メイプル・トップ、1ピース・マホガニー・バック、ソリッド・マホガニー・ネック、エボニー指板という材構成。ネックや指板はもちろん、トップとバックもハイドグルー接着しているのがポイントだ。また、ピックアップは、元ヒストリック・プロダクト・マネージャーのエドウィン・ウィルソン氏が在籍時に開発していた68 Custom Humbuckerを2基搭載している。加えて、専用ケース、記念メダリオン、オリジナル・ピック、ノーリン社時代のタグとGibson Gazette誌のレプリカなどが付属。コレクターには垂涎の1本に仕上がっている。300本限定のため早めのチェックをオススメする。

50th Anniversary 1968 Les Paul Custom

50th Anniversary 1968 Les Paul Custom

　「Heavy-Aged 1968 Les Paul Goldtop」は、Gibson Customのスタッフがメイン・ギターとして弾き続けてきた1968年製レス・ポールを復刻したモデルだ。1968年の再生産レス・ポールたらしめる仕様である、ダブルバンド・チューナー、14度ヘッド・アングル、ミディアムCネックなどはそのままに、無数のフィニッシュ・チェッキングと、塗装の傷までを実在器同様にヘヴィ・エイジングで再現。ボディ材は2ピース・プレーン・メイプル・トップ、ライトウェイト・ソリッド・マホガニー・バック、ソリッド・マホガニー・ネック、ソリッド・ローズウッド指板を採用し、こちらもオール・ハイドグルー接着で仕上げている。ピックアップは、Custom P-90をマウント。なお、本器にも専用ケース、記念メダリオン、オリジナル・ピック、レプリカされたタグとGibson Gazette誌など、コレクタブルな特典が付属する。こちらは68本限定生産となっている。

Heavy-Aged 1968 Les Paul Goldtop

Heavy-Aged 1968 Les Paul Goldtop