6月末にアメリカ合衆国テネシー州ナッシュヴィルにて開催されたSummer NAMM 2018にて、フェンダーが新しいプロフェッショナル向けインイヤー・モニターを発表した。

　70年以上もの歴史を誇るフェンダーが、究極のサウンドを求めて開発・設計したというインイヤー・モニター“Pro IEM”シリーズ。開発・設計から手作業による組み立てまで、すべてナッシュビルのオーディオ・デザイン・チームによって行なわれている。そのサウンドは、革新的なドライバーとハウジング設計により全帯域において原⾳に忠実で、極めて正確なモニタリングを実現する。ハウジングは、デジタル・ハイブリッド・テクノロジー（DHT）によって3Dプリンターで出⼒。過酷な状況下でのライブ・パフォーマンスにも耐え得る性能を誇る。そして交換可能なイヤー・チップは、まるでカスタマイズされたようなフィット感を提供。プロ・ミュージシャンはもちろん、サウンド・エンジニアやプロデューサーの意⾒も反映され、これまでにないほどのハイクオリティな仕上がりとなっている。一般的には、可能な限り多くのバランスド・アーマチュア（BA）・ドライバーを搭載した製品が⾳質に有利とされているが、本シリーズでは、力強い低域のダイナミック・ドライバーと、繊細な広域を再現するBAドライバーを組み合わせることで幅広い音域に対応する、ハイブリッド・ドライバー・テクノロジーを開発。この新たな技術により、他の追随を許さない品質を実現している。

　ラインナップは5種類で、「NINE」（9.25MM DYNAMIC）はオリンピック・パールとブラック・メタリックの2色。「NINE‑1」（9.25MM DYNAMIC + 1BA）はブラック・メタリックとガン・メタル・ブルーの2色。「TEN‑3」（10MM DYNAMIC + 3BA）はフラット・ブラックとピューターの2色。「TEN-5」（10MM DYNAMIC + 5BA）はフラット・ブラックとシルバーバーストの2色。「THIRTEEN‑6」（13.6MM DYNAMIC + 6BA）はフラット・ブラックのみ。

Pro IEM NINE（Olympic Pearl）

Pro IEM NINE（Black Metallic）

Pro IEM NINE-1（Gun Metal Blue）

Pro IEM TEN-3（Flat Black）

Pro IEM TEN-3（Pewter）

Pro IEM TEN-5（Flat Black）

Pro IEM TEN-5（Silverburst）

Pro IEM THIRTEEN-6（Flat Black）

　なお同時に、一般の音楽ファンにも人気となっている「MONTEREY BLUETOOTH SPEAKER」のバリエーションとして、本体をツイード生地で覆った「MONTEREY TWEED」も発表された。かつてエリック・クラプトンが愛用していたことでも知られる小型アンプ「Champ」や「Bassman」などでもお馴染みのツイードを採用し、フェンダー・アンプのファンにはもちろん、レトロポップな雰囲気でインテリアとしても最適だ。基本スペックは「MONTEREY BLUETOOTH SPEAKER」と同様で、aptXとACCに対応し、2基のウーファーと2基のツイーターを搭載。パワフルかつタイトな低音が魅力の高品位なサウンドが楽しめる。

MONTEREY TWEED