昨年8月3日にスタートした、島村楽器が手がけるエレキ・ギター＆ベースの新ブランド“RYOGA（リョウガ）”。体へのフィット感を高めたボディ・スタイルに、現代のロック・シーンを的確にとらえたキレのあるサウンドが大きな魅力だ。今回、立ち上げから1周年の節目に登場したのはギターの3機種5カラーで、各カラー6本（CICADA-T2のみ12本）の少量生産。RYOGAブランドでは、同じモデルに対して同じカラーを作り続けることはせず、生産ロットごとに新たなカラーを投入。しかも既存のカラーはなるべく使わず、新たに開発したカラーを採用するというのもテーマのひとつだ。

　“軽量コンパクトで弾きやすいセミアコ”という設計思想を持つCICADA。今回登場した「CICADA-T2」は、同シェイプでは初のトレモロ・アーム搭載モデルとなっている。ボディ厚を従来のCICADAよりも5mm薄くすることで、さらに取り回しを良くしてあるが、ボディ・バックのマホガニー材を大きくくり抜いたホロウ構造による箱鳴り感は健在。Fホールがないためハウリングにも強い。また、638mmという独自のスケールによる張りのあるサウンドも魅力だ。さらに、トーン・ノブのプッシュ／プルでハムバッカーがコイルタップされるという新機能も追加。サウンド・バリエーションが広がっている。カラーは、アッシュ材をバーナーで焦がすことで木目を際立たせた質感が魅力のCHA（チャコール）。天然の木目ならではの独自の表情が楽しめる。限定12本なので、お早めに。

CICADA-T2

　SKATERは軽量でバランスが良く、そのサウンドにはキレがありスピード感に溢れる。フロントにシングルコイル、リアにハムバッカーというシンプルな構成ながら、クリーンから歪みまで多彩なサウンドメイクが魅力。従来のモデルは648mmスケールを採用しているが、「SKATER-MH3/ANV」は初のミディアム・スケールを採用。ネック・グリップもスリムにすることで、手の小さいギタリストでも弾きやすくなっている。SKATERシリーズの大きな特徴である、24フレット仕様と大胆なヒールレス・カット・ジョイントも、もちろん継承。カラーは、ワニ柄＆ブラウン・メタリックのCRO（クロコダイル）と、ドット模様のダチョウ柄とブラック・メタリックのOST（オーストリッチ）。各6本限定のアニバーサリー・モデルとなっている。なお、現在好評連載中の「RYOGA NAVI」にて、本器の動画レビューを8月3日より公開を開始！　ぜひ参考にしてほしい。

　「SKATER-MH3」は、同じくシリーズ初のミディアム・スケールを採用。やはりネック・グリップもスリムにすることで、手の小さいギタリストでも弾きやすいよう進化している。小気味よい中音域をもつアルダー材のボディには、トップにアッシュの化粧板をあしらっており、1本1本異なる天然の木目が美しい。カラーは、パール仕上げで光の角度によって見え方が変化するSMR（スミレ）とAYA（アヤメ）の2色。こちらも各6本限定だ。

上左から時計回りに、SKATER-MH3/ANV（CRO）、SKATER-MH3/ANV（OST）、SKATER-MH3（AYA）、SKATER-MH3（SMR）

　なお、RYOGAブランドは島村楽器の以下の店舗にて展開中。ぜひ手に取って、このフィット感や演奏性、サウンドを体感してほしい。

《RYOGA展開店》
札幌ステラプレイス店、新宿PePe店、ミーナ町田店、八王子店、コクーンシティさいたま新都心店、横浜ビブレ店、水戸マイム店、けやきウォーク前橋店、金沢フォーラス店、松本パルコ店、静岡パルコ店、名古屋ギターショールーム、イオンモール岡崎店、梅田ロフト店、広島パルコ店、イオンモール倉敷店、熊本パルコ店