デンマークが誇るアナログ・ペダル・エフェクトの老舗ブランド“カール・マーティン”より、Dizzy Mizz Lizzy（ディジー・ミズ・リジー）のベーシスト、マーティン・ニールセンのシグネチャー・オーバードライブが日本国内限定50台にて登場した。

　1988年にデンマークで結成されたDizzy Mizz Lizzyは、1990年代に世界的な人気を誇るロック・バンドとして活躍。1998年に解散するも2010年と2014年に再結成を果たし、変わらぬ人気を誇っている。ちなみに2010年には、カール・マーティンよりDizzy Mizz Lizzyのギタリスト、ティム・クリスチャンセンのシグネチャー・モデルが発売され、日本でも限定100台がすぐに完売となった。今回登場する「DIZZASTER（ディジアスター）」は、マーティン・ニールセン本人と、デンマークのビンテージ・ショップ“ギター・ハンター”の代表、ペーター・ドイルとのコラボレーションによって完成。カール・マーティン社の技術チームがマーティンと何度も意見を交換し、さらにペーター・ドイルとの協力により商品化が実現した。

　「DIZZASTER」は単なるオーバードライブではなく、コンプレッションやEQの機能も兼ね備えたユニークなモデル。ベーシストだけでなくギタリストも使用可能で、さらにはDizzy Mizz Lizzyのファンに限らず、個性的なオーバードライブを求めるすべてのミュージシャンにおすすめだ。コンプレッションは、オーバードライブ・セクションの前段に配置。強力かつ反応も非常に良く、オーバードライブと相まってハイパワーなチューブ・アンプを鳴らしたようなキャラクターを再現する。また、EQセクションはパッシブ・タイプとアクティブ・タイプとを組み合わせた構成になっており、その特性もチューブ・アンプ然としたサウンドに貢献している。そして、最終段にあるパラレル・ミキシングにより、ベースからのダイレクト・シグナルとエフェクト・セクションを通ってきたシグナルがブレンドされ、最終段のサウンドに色付けをしないバッファー回路（エフェクト・オフ時も作動）によってロー・インピーダンスに変換されて出力。音やせのないオーバードライブ・サウンドを、長いケーブルを使用した場合でも極めてロー・ノイズで出力する。さらに、リモート端子を装備しているため、ラック・システムなどに設置した場合でも、フット・ペダルやスイッチ・コントロールによってオン／オフ操作が可能だ。なお、布製ポーチと木箱も付属。世界限定250台の生産で、他の国では“ギター・ハンター”の独占販売のみ、日本国内では50台のみの限定販売となっている。

▲マーティン・ニールセン（Dizzy Mizz Lizzy）with DIZZASTER