Steinbergは、音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション（以下DAW）・ソフトウェア「CUBASE」の最新バージョンとなるCUBASE 10を発売した。製品ラインナップはフラッグシップ・モデル「Cubase Pro 10」、ミッド・レンジ・モデル「Cubase Artist 10」、エントリー・モデル「Cubase Elements 10」となっており、加えて「Cubase Pro 10」クロス・グレード版も発売される。

　最新バージョンでは、ボーカル編集、 ピッチ修正機能の「VariAudio 3」を始め、リード・ボーカルのダブリングや多重録音のスタッキングなどを効率的に行うオーディオ・アライメント機能の装備、簡略化したサイド・チェーン設定などワークフローが改善されている。また、チャンネル・ストリップの再設計により、モジュールごとにメーターを搭載し、各モジュールの順番も入替可能になるなど視認性や操作性が改善された。

ボーカル編集、ピッチ修正機能の「VariAudio 3」

オーディオ・アライメント

チャンネル・ストリップ

　新ドラム音源「Groove Agent SE 5」や5GBに及ぶ独自制作のサウンドとループなどサウンド・コンテンツの充実化に加え、既存プラグインのデザインのリファインと共に、プロジェクト上へのドラッグによってインストゥルメントやエフェクトがアサインされるメディア・ラックの改善が図られたほか、歪み系の新エフェクト「Distroyer」の追加、「REVerence」などのプラグインも再設計されている。

Groove Agent SE 5

メディアラックの改善でインストゥルメントやエフェクトのドラッグアサインが可能

　また、MixConsoleにおけるレイテンシ・モニターの表示が可能になったほか、MPEコントローラが正式にサポートされ、最も一般的なMPEコントローラが自動的に検出、設定が可能など、各所においてユーザビリティの向上が図られている。

内蔵インストゥルメントのRetrologueとPadshop用に設計されたMPE対応のプリセットライブラリが用意されている

How You Can Use Cubase to Produce Music

How You Can Create Musical Sequences Using Virtual Instruments

How to Produce Beats Fast and Easily

How You Can Record Audio

How to Make the Timing and Pitch of Your Recordings Perfect

How to Mix Using Cubase