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川崎哲平が斬る! 今、注目すべきベース・アンプ 15モデル

ベース・アンプ

ベース・アンプとひと口に言っても、真空管、 ソリッドステート、デジタル、またはスタック・タイプ、コンボ・タイプなどその種類は多岐にわたり、各ブランドからもさまざまなモデルがリリースされている。今回は、そんな数ある製品のなかから各ブランドいち押しのモデルをピックアップし、日本のファーストコールの呼び声高いベーシスト、川崎哲平に試奏をしてもらった。

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川崎哲平 × 注目ベース・アンプ15モデル


Darkglass Electronics
MICROTUBES 900 with DG410C

2種類の歪みを切り替えられるモダン・アンプの最右翼

【Specifications】 ■出力:900W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト、パワーアンプ・イン、プリアンプ・アウト、バランスド・アウト、フットスイッチ・イン ■外形寸法:230(W)×267(D)×64(H)mm ■重量:2.9kg ■価格:オープンプライス(市場実勢価格¥119,200前後)

Rear Panel

with DG410C

▲オン/オフ可能なMicrotubesエンジンで、B3KとVMTという2種類の歪みモードを選択する

  フィンランドのハンドメイド・ブランド、ダークグラス・エレクトロニクスの900W出力(4Ω時)のアンプ・ヘッド。クリーン・セクションの前段に置かれた同社独自のMicrotubesエンジンにより、モダンでアグレッシブなB3Kと中域が特徴のウォームなVMTという2種類のドライブ・サウンドを切り替えられ、トーン、レべルに加えてクリーン信号とMicrotubesエンジンの歪み信号のバランスを決めるブレンド・コントロールも搭載することで、幅広い歪みサウンドをカバーする。音作りの根幹となるクリーン・セクションのコントロールは、ゲインとマスターに加えてベース(80Hz)、ロー・ミッド、ハイ・ミッド、トレブル(5kHz)の4バンドEQを搭載し、ロー・ミッドは250Hz/500Hz/1kHz、ハイ・ミッドは750Hz、1.5kHz/3kHzと各3段階の帯域を選択可能だ。背面パネルにはバランスド・アウト(プリ/ポストが選択可能)、スピーカー・アウトのほか、パワーアンプ・イン、プリアンプ・アウトも装備。
 DG410Cは10インチのカスタム・エミネンス製スピーカーを4発搭載し1000Wの入力に対応するキャビネットで、クロスオーバーのセッティングも歪みに最適なチューニングが施されている。サイズは610(W)×430(D)×620(H)mm、重量は38kg。

●問い合わせ:キョーリツコーポレーション(support@kyoritsu-group.co.jp)
http://kcmusic.jp/darkglass/

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Kawasaki's Voice

Darkglass Electronics / MICROTUBES 900 with DG410C

 ダークグラスのアンプなので歪みの印象が強いですが、まず最初にクリーンで弾いたときに、音にパンチもあるし、レンジも広くて、レスポンスも速い……しかも真空管のようなちょっとした訛りや色気があるというサウンドが素晴らしかったです。歪みに関してはワイドレンジかつ尖った部分もある、今っぽいキャラクターですね。もちろんVMTとB3Kというふたつの歪みを切り替えられるのが、このアンプのポイントではありますが、とにかくクリーンのサウンド・キャラクターがいいので、僕なら歪みを使うとしてもクリーンと使い分けたいですね。それとB3Kのチャンネルはミッドがギュッと締まる傾向があるので、クリーン・トーンでスラップしてもすごくマッチするんですよ。そういう意味でもロックや歪みだけでなく、オールジャンルに対応できる優れたアンプだと思います。

EDEN
TN501 with TN110

きめ細やかなサウンドメイクを実現する多彩なコントロール

【Specifications】 ■出力:500W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット×2、スピーカー・アウト×3、ヘッドフォン・アウト、AUXイン、DIアウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、チューナー・アウト、フットスイッチ・イン ■外形寸法:324(W)×175(D)×79(H)mm ■重量:2.42kg ■価格:85,000円(TN501)

Rear Panel

with TN110

▲ベース・ブースト・スイッチも備えた4バンドEQで多彩なサウンド・メイクが可能。ロー・ミッドとハイ・ミッドはそれぞれの周波数帯が選択できる

 エデンのフラッグシップ・モデルであるワールド・ツアー・プロのサウンドクオリティを継承しつつコストパフォーマンスを高めた、Terra Novaシリーズのアンプ・ヘッドTN501は、わずか2.5kg未満という超軽量でありながらも500Wの出力(4Ω)を持った可搬性に優れたモデル。オン/オフを切り替えるだけのシンプルなコンプレッサーに加えて、低域、中高域、高域をブーストすると同時に中低域をカットするエンハンス・コントロールを搭載するほか、4バンドEQのうち、ロー・ミッド(30Hz〜300Hz)、ハイ・ミッド(200Hz〜2kHz)はセミ・パラメトリック仕様となっており、きめ細かいサウンド・メイクをサポートする。また、ベースEQに付属するブースト・スイッチで重低音の強化が可能で、多弦ベースなどの入力に重宝するだろう。背面パネルにはDIアウトやチューナー・アウト、エフェクト・センド/リターンといった実戦用端子のほか、AUXインやヘッドフォン・アウトといった個人練習用の入出力端子も装備する。
 TN110は300Wに対応した小型キャビネットで、10インチのコアキシャル(同軸)型スピーカーとツイーターを搭載し、サイズ感を超越したレンジの広さと、優れたレスポンスを持った低音を出力する。4Ω仕様と8Ω仕様をラインナップ。サイズは400(W)×375(D)×350(H)mm、重量は16.3kg。

●問い合わせ:ヤマハミュージックジャパン(☎0570-056-808)
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/

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Kawasaki's Voice

EDEN / TN501 with TN110

 ベースがズシっと響く前にミドルのほうが速く耳に飛んでくるので、オケに混ざったときでもヌケてくるというか、モニタリングしやすい音だと思います。スラップで弾いても気持ちいいですし、ピックで弾いてもパリっとした成分が出てくるので上品になります。トレード・マークでもあるパライコですが、フリケンシーの幅も広くて大胆に効くので、しっかり音を追い込みたい人には最適ですね。コンプはとても自然な掛かり方で、エンハンスはかなり派手です。弦が新しいか古いかに合わせてエンハンスで調整してあげてもいいですね。キャビネットのスピーカーが同軸タイプなので、ロー~ミドルのつながりが良いのが印象的でした。ステージやスタジオで使うときには、自分の耳元の高さまでキャビネットを持っていくと、自然でスピード感のあるサウンドが楽しめると思います。

Fender
RUMBLE STUDIO 40

最新技術を盛り込んだ新世代デジタル・アンプ

【Specifications】 ■出力:40W(4Ω) ■プリアンプ:デジタル ■パワーアンプ:デジタル ■入出力端子:インプット、ライン・アウト×2、フットスイッチ・イン、ヘッドフォン・アウト、AUXイン、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、USB ■スピーカー:10インチ・フェンダー・スペシャル・デザイン×1、ツイーター×1 ■外形寸法:419.1(W)×304(D)×429(H)mm ■重量:8.6kg ■価格:40,000円

Rear Panel

Control Panel

▲フェンダー製品はもちろん、アンプ史を彩ってきた約15種類のアンプ・モデリングを収録

 小型&軽量で可搬性に優れたフェンダーのベース・アンプ、Rumbleシリーズ。本機は世界初のWi-Fi対応のデジタル・ギター・アンプMustang GTの姉妹機であり、40W(4Ω)出力を持つコンボ・モデルだ。多彩なモデリング・データをインストールしており、同社がこれまでに製造してきたアンプ/キャビネットのサウンドが再現できるほか、ディレイやリバーブ、コンプレッサーやEQ、さらにはエンべロープ・フィルターなどのエフェクトも搭載する。本体にはカラー液晶ディスプレイ、コントロール類、スイッチがあるが、スマートフォンのアプリ“FENDER TONE”と連携させることでよりインタラクティブな操作性が得られるほか、別売りのスイッチMGT-4を使えば、本体のループ機能も活用できる。また、筐体前面には10インチのスピーカーとコンプレッション・ツイーターを搭載。背面にはライン・アウトやエフェクト・センド/リターンに加えて、レコーディングに便利なUSBオーディオ端子もあり、拡張性にも優れる。

●問い合わせ:フェンダーミュージック(☎0120-1946-60)
http://www.fender.co.jp

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Kawasaki's Voice

Fender / RUMBLE STUDIO 40

 モデリング機能でとにかく細部まで音が作り込めるので、このアンプで作った音をライン・アウトからPA卓へ接続すれば、自分が突き詰めて作った音がアンプのみならず、PAのスピーカーからもそのまま出力できるというのは、このアンプならではの選択肢になると思いました。僕が使うならライブで曲ごとにアンプを変えたプリセットを組んでみたいですね。宅録にも使えるだろうし、デジタルならではの可能性があるので、ユーザー側の発想次第でおもしろく扱えるアンプだと思います。モデリングされている音色は、少しわかりやすいくらいの特性がありますが、それぞれの機種の特徴を掴んでいますし、手に入りにくい希少なアンプのモデリングもあるので、このアンプで試したことをきっかけに、ビンテージ・アンプの実機に、興味を持つということもあるかもしれませんね。

Gallien-Krueger
MB FUSION 500 with 410RBH

小型高出力の2チャンネル真空管ハイブリッド・ヘッド

【Specifications】 ■出力:500W(4Ω) ■プリアンプ:12AX7×3 ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト×2、ヘッドフォン・アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、チューナー・アウト、フットスイッチ・イン、ダイレクト・アウト ■外形寸法:約280(W)×229(D)×45(H)mm ■重量:2kg ■価格:125,000円

Rear Panel

with 410RBH

▲筐体上部にコントゥアーの周波数切り替えスイッチとプレゼンス・スイッチ、ディープ・スイッチを備える

 ギャリエン・クルーガーと言えば、フリーをはじめ多くのベーシストに愛用された800RBに代表されるソリッドステート・アンプが印象的だが、本機は、同社初の真空管を搭載したアンプ・ヘッドであるFusion 550のプリ部を用いて真空管(12AX7)を3本搭載し、2kgという重量ながらに、クラスD回路のパワーアンプにより500W(4Ω)の出力を誇るハイブリッド・モデルだ。本機はAとBのふたつのゲインとマスター・コントロールがあり、ふたつの音量を設定でき、本体のスイッチもしくは付属フットスイッチでも切り替えられる。コントロールは、4バンドEQに加えてコントゥアー(500Hz/800Hzの切り替えが可能)のほか、筐体の上部にはプレゼンス、ディープ、リミッターの各スイッチを装備するため、幅広い音作りが可能だ。入出力端子は、ダイレクト・アウト、エフェクト・センド/リターン、チューナー・アウトのほかヘッドフォン・アウトも装備。
 10インチのカスタム・ドライバー×4発とホーン・ツイーターを搭載した410RBH。800W(8Ω)の入力に耐える筐体は、頑丈な11プライのポプラ材を使用したヘヴィ・デューティーな仕様で、バイアンプ駆動にも対応する。サイズは約711(W)×470(D)×597(H)mm、重量は約43.5kg。

●問い合わせ:神田商会(☎03-3254-3611)
http://www.kandashokai.co.jp

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Kawasaki's Voice

Gallien-Krueger / MB FUSION 500 with 410RBH

 そこまでレンジが広くはないですが、ベースに必要な帯域の密度が濃くて、ガッツのある音。いい意味で昔ながらのベース・アンプってイメージかな。フラットなセッティングで弾いても気持ちいいし、EQの掛かり具合もけっこう派手なので、どんな方向性の音にも持っていけます。真空管が入っているので、音が入ったときに一瞬ためてからドーンって出てくるチューブらしさもありますね。フラットだとゴツっとしたアタック感が気持ちいいので、ピックで弾きたくなりますね。でも、コントゥアーを効かせるといい感じにミドルが削れるので、スラップに合うような音も作れます。AとBのふたつのゲインはフットスイッチを使えばライブなどでブースターとしても機能しますね。基本的にナチュラルなのでどんな音楽にも合いますが、それでいて個性もあるという万能タイプですね。

Genzler
MAGELLAN 800 with BA12-3

多彩な音作りをするヘッドと、“ラインアレイ”スピーカー搭載キャビ

【Specifications】 ■出力:800W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト×2、ヘッドフォン・アウト、フットスイッチ・イン、エフェクト・ループ、AUXイン、チューナー・アウト、ダイレクト・アウト ■外形寸法:286(W)×267(D)×76(H)mm ■重量:2.83kg ■価格:オープンプライス(市場実勢価格¥89,800前後)

Rear Panel

with BA12-3

▲BA12-3キャビネットは3インチ・ネオジウム・ドライバーを縦に4つ並べた“ラインアレイ”システムを採用

 ゲンツ・ベンツの名で知られていたアメリカのアンプ・メーカーが、名前を一新して製作したフラッグシップ・モデルがMAGELLAN800。クラスDパワーアンプによる800W(4Ω)の大出力を持つ本機は、クリーンとドライブのデュアル・チャンネルを備え、楽器の特性をそのまま出力するナチュラルなトーンからビンテージ風味のオーバードライブ・サウンドまで、幅広い音色バリエーションを実現する。アクティブ・タイプの3バンドEQはミドルのみにフリケンシー・コントロール(150Hz〜3kHz)を搭載。コントゥアーはふたつのカーブを選択でき、カーブAは中域をカットしながら低&高域をブーストするいわゆる“ドンシャリ”を、カーブBは高域をカットしつつロー・ミッドをブーストしてビンテージ風のイナタいサウンドをノブひとつで作り出す。入出力端子はDIアウトやエフェクト・ループ、フットスイッチ入力のほかAUXインやヘッドフォン・アウトなどを装備している。
 BA12-3は12インチのスピーカーのほかに4基の3インチ・ネオジウム・ドライバーを搭載した世界初のラインアレイ型ベース・キャビネットで、広く水平に音を分散させることができる。サイズは482(W)×457(D)×406(H)mm、重量は15.4kg。

●問い合わせ:イースペック(☎06-6636-0372)
http://genzler.jpn.org/

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Kawasaki's Voice

Genzler / MAGELLAN 800 with BA12-3

 クリーン・トーンはモダンで素直な特性なので、スラップや細かいフレーズを弾くようなハイファイ系のアンプなのかなと思ったのですが、ドライブ・チャンネルを使ってみたら意外とイナタい方向の歪みのキャラクターもあって、そういう意味でも二面性を持ったアンプですね。このドライブ・チャンネルがいい感じのオーバードライブ感があって、歪ませてもローが全然なくならない。コントゥアーは2種類の特性を選べるのですが、僕はAが好きでした。コントゥアーなので回していくとギラっとしてきますが、それでも音の芯が減らない感じが良いです。あとはキャビネットが優秀ですね。12インチなのにピークを感じさせないですし、アンプのワイドレンジ感をしっかりカバーしている印象もありました。ロックからフュージョン系まで、ジャンルを問わないサウンドです。

Markbass
LITTLE MARCUS 800 with MAK-MM104CAB

マーカス印のシグネイチャー・アンプ

【Specifications】 ■出力:800W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト、フットスイッチ・イン、チューナー・アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、ライン・アウト ■外形寸法:276(W)×250(D)×83(H)mm ■重量:3kg ■価格:145,000円

Rear Panel

with MAK-MM104CAB

▲本シグネイチャー・シリーズのために開発されたEQ2(オールド・スクール、ミラライザー)が音作りのキモ

 マークベースの人気シリーズであるリトル・マークにマーカス・ミラーのシグネイチャー・モデルが登場。本機は800W(4Ω)出力を持つLITTLE MARCUS 800で、コントロールはふたつのEQセクションを備えており、EQ1が5バンドEQ(ウルトラ・ロー=65Hz、ロー=180Hz、ミッド=500Hz、ハイ・ミッド=1.4kHz、ハイ=3.8kHz)で、EQ2は20kHzから200Hzのロー・パス・フィルターであるオールド・スクールと、5〜12kHzのバンド・パス・フィルターのミラライザーで構成される。EQ2はリトル・マークのVLF、VPFとはまた異なったチューニングが施されており、重低音を効かせたサウンドからブライトで歯切れの良いスラップのサウンドまで再現する。入出力端子は、プリ/ポスト選択が可能なライン・アウトのほか、エフェクトのセンド/リターン、チューナー・アウトなどを備える。フットスイッチにより、EQ1と2のオン/オフを操作できる。
 キャビネットもマーカス・シグネイチャーのMAK-MM104CAB。800W(8Ω)という高入力に耐えるモデルで、10インチ×4発と新搭載の1インチ“ボイス・コイル”ツイーターを備え、ヘッドが作り出す“マーカス・サウンド”を余すところなく出力する。サイズは594(W)×481(D)×663(H)mm、重量は22.2kg。

●問い合わせ:パール楽器製造(☎047-484-9111)
https://www.pearlgakki.com/markbass/index.php

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Kawasaki's Voice

Markbass / LITTLE MARCUS 800 with MAK-MM104CAB

 普通のマークベースと違って、高域の出方がチューニングされていて、プレゼンスで持ち上がってくるようなパキっとした帯域が出ますね。ミラライザーはVPFとは違ったニュアンスで、もっとハイ上がりな印象です。キャビネットの効果もあるんでしょうが、ハイに耳触りな感じはなくて、マーカスっぽい音の雰囲気が伝わってきます。その一方、オールド・スクールはパッシブ・トーンのような効き方で、かなりくぐもった音になります。例えるならマーカスの親指弾きのニュアンスが2フィンガーでも出せるようなイメージです。幅広いふたつのサウンド・キャラクターを持ったアンプですね。

Orange
TERROR BASS with OBC112

人気の小型ハイパワー・ハイブリッド・ヘッドが復刻

【Specifications】 ■出力:500W(4Ω) ■プリアンプ:ECC83×1 ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト×2、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、バランスド・アウト ■外形寸法:307(W)×160(D)×190(H)mm ■重量:4.65kg ■価格:140,000円

Rear Panel

Side Panel

with OBC112

▲インプット部にパッド・スイッチを装備。また、クリーン・スイッチによりヘッドルームを拡張し、クリーン・サウンドを得ることができる

 多くのベーシストから支持を得ていたが、惜しくも生産終了していたTERROR BASSが再度復刻された。本機は先代モデルを完全に再設計しており、同メーカーのフラッグシップ・モデルであるAD200Bと同様にプリアンプには真空管ECC83を使用し、パワーアンプにはクラスDソリッドステート回路を採用。500W(4Ω)のハイパワー仕様のモデルとなっている。オレンジならではの個性的なグラフィックで役割が示されたコントロール類は、ゲイン、ボリュームに加えて3バンドEQというシンプルな構成ながら、クリーン・スイッチを搭載することで、クランチからクリーン、ロー・エンドたっぷりな重低音まで、幅広いサウンドメイクが可能となっている。また、パッド・スイッチにより、アクティブ・ベースでもパッシブ・ベースでも最適な入力ゲインが設定できる。入出力端子にはエフェクト・ループやDIアウトも搭載するので、レコーディングからライブまで幅広く活躍する。
 OBC112(¥110,000)キャビネットは、400W入力に対応するモデル。イタリアのブランドLavoce製のLavoce Neodymiun12インチ・スピーカーを搭載し、筐体に15mmのバーチ材を使用。軽量でありながらも迫力の重低音を再生する。サイズは485(W)×355(D)×425(H)mm、重量は11.85kg。

●問い合わせ:黒澤楽器店(☎03-5911-0611)
http://www.kurosawagakki.com/orangeamps/

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Kawasaki's Voice

Orange / TERROR BASS with OBC112

 体感を感じやすい音というか、ローの圧力がすごいですね。上品に鳴らすというよりも、ある程度暴れるようなセッティングでスピーカーを揺らすくらいのほうがこのアンプの良さを発揮できます。アタック感が強いので、ピックでゴリゴリ弾きたくなりますね。最近のナチュラル指向のアンプとは一線を画した個性があります。EQの効きも独特でフラットにしていてもミドルにクセがあって……“モワっ”としたロー・ミッド感がけっこう強いから、ウネウネしたフレーズを弾きたい人にはすごくマッチすると思います。キャビネットは12インチ×1発ですが、このアンプのパワー感があれば、もう1台キャビをつなげば、もっと震えるような低音が出せる気がします。音楽ジャンル的にはやっぱりロック。それでいて音に個性を求めるベーシストにオススメしたい1台です。

Phil Jones Bass
D-400 MOD. with BC-2

より低域にフォーカスしたハイファイ系超小型ヘッド

【Specifications】 ■出力:350W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、DIアウト、プリアンプ・アウト、ヘッドフォン・アウト ■外形寸法:244(W)×193(D)×43(H)mm ■重量:1.3kg ■価格:オープンプライス(市場実勢価格¥69,800前後) ※カラーはレッド、ブルー、ブラックの3色をラインナップ。

Rear Panel

with BC-2

▲ベースとミドルのコントロールは2分割されており、より細かなサウンドメイクができる

 ワイドレンジな音質で定評のあるフィル・ジョーンズの小型軽量アンプ・ヘッド。本機は最新のデジタル・パワーアンプとアナログ回路のプリアンプを組み合わせ、1.3kgと超軽量でありながらも350W(4Ω)の出力を実現した。先代機のハイパス・フィルターが30〜40Hzだったところを20Hzに変更し、より低域のレンジを広げることでワイルドで艶のあるトーンが得られるのが特徴だ。コントロールはレベル、ボリューム、ベースとミドルがそれぞれハイとローに分割された5バンドEQ、効き具合を調節可能なリミッター回路を備え、EQがフラットな状態でもバランスの良いサウンドを出力する。また視認性に優れるトライアングル・タイプ・ノブの採用もポイントだ。入出力端子はEQのプリ/ポストを選べるDIアウト、エフェクト・センド/リターン、プリアンプ・アウト、ヘッドフォン・アウトと、各シチュエーションに応じた拡張性を持つ。なお、写真のレッド・カラーのほか、ブルーとブラックも用意されている。
 BC-2は横幅わずか300mmというサイズながら、強力なマグネットを使用した5インチ×2発をマウントし、サイズ感を超越した低音を再生する。同社キャビとして初めてコンボ・ジャックを採用している。サイズは306(W)×275(D)×197(H)mm、重量は7.3kg。

●問い合わせ:JESインターナショナル(☎0561-72-9801)
https://pjbjapan.com

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Kawasaki's Voice

Phil Jones Bass / D-400 MOD. with BC-2

 フィル・ジョーンズらしいハイファイさが印象的ですね。高域に特徴があるのでスラップをやる人や多弦ベースを弾く人にとっては、このきらびやかなニュアンスは魅力に感じると思います。試奏はビンテージのジャズ・ベースで行ないましたが、このアンプで鳴らすと古い楽器でもちょっと現代的な楽器に聴こえますね。EQの効きはおとなしいので、現代的なアクティブ・ベースなどで楽器本体のプリアンプで音を作ってから、EQは補正的に使うとちょうど良いのかなと思いました。リミッターも自然な効き方で、総じてモダンなキャラクターのアンプだと思います。アンプとキャビネットを組み合わせたときの音の量感は、完全にこの小型サイズを超越していますね。キャビネットのスピーカーの口径が小さいのに、ここまで重量感のある低域が出るのには驚きました。

Ampeg
PF-350

王道ブランドの小型ヘッド

【Specifications】 ■出力:350W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、オーディオ・イン、ヘッドフォン・アウト、スピーカー・アウト×2、XLR アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン ■外形寸法:275(W)×272(D)×69(H)mm ■重量:約3.6kg ■価格:53,000円

Rear Panel

▲リミッター機能を内蔵している。また、外部音源入力端子やヘッドフォン・アウトなどは自宅練習でも重宝するだろう

 小型軽量かつパワフルでコスト・パフォーマンスにも優れたアンペグのポータフレックス・シリーズのなかでも350W(4Ω)出力を持つPF-350。ソリッドステートのプリアンプとクラスDパワーアンプからなる本機は、小型ながらにアンペグらしいビッグなサウンドを生み出す。コントロールはゲイン、ボリューム、3バンドEQに加えてオンボード/コンプレッサー・リミッターを搭載する。また、フロント・パネルにはオーディオ・インとヘッドフォン・アウトが備えられており、自宅などでの個人練習にも対応する。その他の入出力はXLRラインアウト、エフェクト・センド/リターンを装備。ライブやリハーサル、レコーディングなどに必要な拡張性を確保している。

●問い合わせ:株式会社神田商会(☎03-3254-3611)
http://www.kandashokai.co.jp

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Kawasaki's Voice

Ampeg / PF-350

 僕は普段、PFシリーズのなかでも真空管を搭載したPF-50Tを使っているのですが、このPF-350もこれぞアンペグっていう、王道のサウンドがします。ソリッドステートらしいレスポンスの速さがあるので、どんな奏法で弾いても、ちゃんとついてきてくれる印象がありました。“ジャリ”っとしたところとか、 “ゴリ”っとしたニュアンスがアンペグらしい男らしい質感だと思うのですが、そういう部分もしっかり出ますね。それとサウンド・キャラクター自体にクセも少ないので、コントロール系もほとんどフラットにして使うと良いですね。そういう意味でもどんなタイプのベーシストが使っても、扱いやすいと感じるアンプだと思います。

Demeter
BASS800

真空管の色気と多彩な音作り

【Specifications】 ■出力:800W(4Ω) ■プリアンプ:12AX7A×1 ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト×2、XLR アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、プリアンプ・アウト ■外形寸法:334(W)× 267(D)×158(H)mm ■重量:5.0kg ■価格:185,000円

Rear Panel

▲トーン・キャラクターをダーク/ノーマル/ブライトの3種から選択可能

 ディメター・アンプリフィケーションのBASS800は、西海岸の名セッション・ベーシスト、リーランド・スクラーのために製作された真空管プリアンプ“VTBP-201”を解析、再設計して製作された。チューブ・プリアンプにクラスDパワーアンプを組み合わせることで800W(4Ω)の出力を実現。真空管が持つクリーンなトーンをパワフルにアウトプットする。コントロールはパッシブの3バンドEQとプレゼンスに加えてダーク/ノーマル/ブライトという音色キャラクターの選択スイッチや低域を持ち上げるディープ・ブーストを装備し、幅広い音色作りに対応する。また、エフェクト・センド/リターンに加えて、DI アウトはEQプリ/ポストの選択が可能。プリアンプ・アウトなどの入出力も備える。

●問い合わせ:アンブレラカンパニー(☎042-519-6855)
http://umbrella-company.jp/demeter-amplification.html

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Kawasaki's Voice

Demeter / BASS800

 とてもパワーがあって、気持ち良く音が鳴るアンプですね。コントロール系のツマミがフラットな状態だと、ちょっと固めな印象の音でローがすっきりしています。音作りはEQから始めずに、音色モードの選択スイッチ、それにディープ・ブースト・スイッチで、まず好みの方向性を作ると良いと思いますよ。ちなみに僕はディープ・ブーストのスイッチONの状態のサウンドが好きでした。基本的にフラットな特性でレスポンスも速いですが、どこかが飛び出てくるわけでもなく、真空管ならではの色気もあるという……これはかなり好みですね。個人的にはピックで弾いたときのアタック感が気持ち良かったので、ゲインを突っ込ませてゴリゴリ弾きたくなりました。

VOX
VX50 BA

Nutubeによるサイズを超えたパワー

【Specifications】 ■出力:50W ■プリアンプ:Nutube 6P1 ■パワーアンプ:Nutube 6P1 ■入出力端子:インプット、AUXイン、ダイレクト・アウト、ヘッドフォン・アウト ■スピーカー:オリジナル8インチ×1 ■外形寸法:354(W)×208(D)×313(H)mm ■ 重量:約4.5kg ■価格:32,000円

Back Side

▲スイッチでオン/オフが可能なコンプレッサーとオーバードライブを搭載。両方をオンにすると、歪みにコンプの効いたクリーンの低音が混ざる

 新開発の真空管Nutubeを搭載した小型コンボ・アンプであるVOX VX50 BAは、50W出力で8インチのスピーカーをマウント。豊かな低域を再生するために筐体を補強し、ふたつのポートを備えたバスレフ構造となっている。コントロールはゲイン、マスター・ボリューム、4バンドEQに加えて、コンプレッサーとドライブ・スイッチを搭載。ちなみにコンプと歪みはゲインの増減と連動する。Nutubeのサチュレーション感を生かしたワイルドなオーバードライブから、ファットなチューブ・サウンド、さらにはクリアなトーンまでを得ることができる。AUXインやヘッドフォン・アウトといった個人練習用の入出力だけでなく、ダイレクト・アウトも装備し、拡張性に優れているのもポイントだ。

●問い合わせ:コルグお客様相談窓口(☎0570-666-569)
http://voxamps.com/

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Kawasaki's Voice

VOX / VX50 BA

 これはスゴイ! もしブラインドでテストしたら、このサイズのアンプって全然わからないくらいの音量感があります。むしろ数百ワットのアンプだって思ってしまうかも。突っ込んで弾いても全然無理なく鳴るし……素晴らしいです。Nutubeを搭載したアンプを弾くのは初めてでしたが、コンプレッション感もわざとらしくなくて自然だし、歪ませたときにちょっとブリっとする、真空管らしいレスポンス感も好みでした。それにこれだけコンパクトで軽いのであれば、電車でも運べますね。楽器を選ばない素直なキャラクターなので、コントラバスを突っ込んで弾いても良さそうです。小さい箱でやる気軽なセッションで使ってみたいですね。

Aguilar
TONE HAMMER 500

ふくよかな歪みとタイトな低域

【Specifications】 ■出力:500W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、スピーカー・アウト×2、バランスド・アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、チューナー・アウト ■外形寸法:273(W)×216(D)×70(H)mm ■重量:2.0kg ■価格:132,000円

 ソリッドステートのプリアンプとクラスDパワーアンプを組み合わせ、2.0kgという軽量サイズに500W(4Ω)出力を備えた小型アンプ・ヘッド。3バンドEQには音作りの肝となるミドルにフリケンシー・コントロールを搭載。ふくよかな歪みが得られるドライブがシンプルながらに多彩な表情のトーンを生み出す。またこのサイズながらエフェクト・センド/リターン、バランス・アウト(プリ/ポスト選択可)に加えてチューナー・アウトも搭載。ギグバッグのポケットに収まる小型サイズにして、アギュラーらしい上品でタイトな低域を出力する。

●問い合わせ:コルグお客様相談窓口(☎0570-666-569)
http://www.korg-kid.com/aguilar/

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Kawasaki's Voice

Aguilar / TONE HAMMER 500

 基本的にはナチュラルな傾向の音ですが、高域のスピードが速いのが特徴で、スラップはダントツで弾きやすい。EQはフラット状態でとても良い音がします。あと、ドライブが良くてチューブっぽいというか、わざとらしくない歪みが得られますね。EQセクションの効きはけっこう派手ですが、全体的に上品な掛かり方にまとめられているところに、アギュラーらしさを感じます。

Blackstar
UNITY 30

3種のモードを備えた最新コンボ

【Specifications】 ■出力:30W ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:ソリッドステート ■入出力端子:インプット、フットスイッチ・イン、MP3/ライン・イン、ライン・アウト、XLRアウト、キャビネット・リンク ■スピーカー:エミネンス製カスタム8インチ×1 ■外形寸法:395(W)×285(D)×435(H)mm ■重量:10kg ■価格:34,500円

 コンボ・アンプ・シリーズUNITYのなかで最もコンパクトな本機は、30W出力で、エミネンス製のカスタム・デザインの8インチ・スピーカーを1基搭載したバスレフ構造を採用。ミドルに周波数可変を備えた3バンドEQに加えて、クラシック/モダン/オーバードライブというキャラクターの切り替えスイッチ、コーラス、コンプといった内蔵エフェクトも装備する。またXLRアウトや外部入力といった自宅練習や宅録に必須な入出力のほか、別売りアクティブ・キャビネットを接続するキャビネット・リンク端子で、大規模ステージでの使用にも対応。

●問い合わせ:コルグお客様相談窓口(☎0570-666-569)
http://www.blackstaramps.com

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Kawasaki's Voice

Blackstar / UNITY 30

 自宅用としては充分過ぎるスペック。控えめの音量で弾いたときの音のバランスが良いので、家で鳴らすときに扱いやすいと思います。EQはミドルのポイントが広いので、狙ったポイントを見つけやすい。コンプとコーラスは派手にかかりますが、そこまでの音量を出さないのあれば、ちょうどいい塩梅だと思います。ビギナーが持つ練習用アンプとして最適な1台ではないでしょうか。

Trace Elliot
ELF

手のひらサイズのアンプ・ヘッド

【Specifications】 ■出力:200W(4Ω) ■プリアンプ:ソリッドステート ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット、ヘッドフォン・アウト、スピーカー・アウト、DIアウト ■外形寸法:171(W)×104(D)×34(H)mm ■重量:730g ■価格:35,800円

 手のひらに収まる大きさで730gという超軽量&小型でありながらも、200W(4Ω)の出力を持つ革新的なモデル。コントロールはゲイン、ボリューム、トレブル、ミドル、ベースの3バンドEQのみとシンプルな設計だ。ゲイン隣にあるインジケーターは適切なレベルだと緑色に光り、過入力だとオレンジ色に光って内蔵のコンプレッサーが自動的に作動。小型でありながらも太くクリアで、適度なコンプレッション感を兼ね備えた、現代的なサウンド・キャラクターを持つ。また、前面パネルにはヘッドフォン・アウト、背面にはDIアウトを搭載する。

●問い合わせ:逸品館 MI事業部(☎045-633-7530)
http://peavey.jp

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Kawasaki's Voice

Trace Elliot / ELF

 フラットでバランスが良く、直線的に飛んで来る速い音ですね。ミドルを調節すると昔のトレースっぽさも出てきます。ゲインを持ち上げるとサステインが伸びていく感じがおもしろくて、コンプレッサーも粒を持ち上げた状態をキープしてくれます。ゲインとマスターに加えてEQも効くので、いろんな音色が作れるのも良いですね。このサイズとは思えない音量感にも驚きました。

Warwick
LWA 1000

こだわりのクリーン・サウンド

【Specifications】 ■出力:1000W(4Ω) ■プリアンプ:クラスA ■パワーアンプ:クラスD ■入出力端子:インプット×2、ヘッドフォン・アウト、AUXイン、スピーカー・アウト、DIアウト、チューナー・アウト、エフェクト・センド、エフェクト・リターン、ラインアウト ■外形寸法:270(W)×146(D)×98(H)mm ■重量:2.75kg ■価格:104,000円

 1000W(4Ω)というハイパワー・スペックを持ち、独立2チャンネル構成からなる本機は、クラスA回路のプリアンプとクラスDパワーアンプで構成。徹底してクリーン・サウンドにこだわった設計で、ダイナミック・ディストーション・リミッターによりパワーアンプ回路で発生する歪みを監視し、可能な限り歪みの発生を抑えている。コントロールは4バンドEQに加えてコンプレッサーを搭載。フロント・パネルに外部入力端子、ヘッドフォン端子を装備するほか、リア・パネルにはチューナー・アウトなどの実用的な拡張性を備える。

●問い合わせ:コルグお客様相談窓口(☎0570-666-569)
http://www.warwick.jp/

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Kawasaki's Voice

Warwick / LWA 1000

 これはすごくクリーンなアンプですね。ゲインをフルにしてもまったく歪まないし、そのぶん楽器の個性やニュアンスを瞬時に反映してくれるのが素晴らしい。EQをイジらない状態で完全にフラットな印象の音が出ますし、コンプも自然な掛かり方。多弦の低域にも余裕で対応するモダンな特性ですが、楽器や弾き手のポテンシャルを如実に表現してくれるので、とても気に入りました。

Total Impression

自分が表現したいことはアンプから出てくる音。

 今回テストしたなかで驚いたのはVOXでしたね。あの筐体サイズを超えるサウンドと音質は予想以上でした。セパレート・タイプではダークグラスのクリーン・サウンド、あとはディメターも個人的に好みでした。そうはいってもどのメーカーのアンプも完成度は高くてサウンド面でも変なクセもなく、それでいて各メーカーの持ち味も出ていたので、甲乙はつけがたいですね。あとは単純に音の好みで選べばいいと思いました。
 アンプには自分の楽器とタッチとの相性があります。例えばタッチを突っ込んだほうが鳴るものもあれば、逆に優しいタッチでもちゃんと反応するタイプもあるので、その辺は自分のスタイルに合ったものを選んでほしいですね。僕の場合は、わりと突っ込んだタッチで弾いたときにちゃんとレスポンスしてくれるかどうかを判断基準にしています。突っ込んだときに音が潰れたり、引っ込んでしまうようなアンプは、演奏中に自分がリキんでしまうことになるので、注意が必要です。
 僕にとって、自分が表現したいことはアンプから出てくる音だと思っています。アンプの音を聴きながら、タッチやダイナミクス、表情といった、演奏のすべてをコントロールしています。自分の演奏と楽器とアンプ、その3つがつながってはじめて自分のプレイだなって思っているので、アンプは自分にとってなくてはならないものです。ですから、まずはアンプで自分が出したい音の“基準”を持っておくことが大事だと思います。それがない状態で、プリアンプやエフェクターなどで試行錯誤しても、どうしても漠然としてしまったり、自分の出したい音を見失ってしまうこともあると思います。逆に基準があれば、いつもと違うアンプを使わざるを得ないときでも、自分のイメージする音に対して近づけていくことができます。そうすることでアンプやエフェクターといった機材に対する付き合い方も変わっていくと思います。

本記事は、ベース・マガジン 2019年1月号にも掲載されます!

1901_BassMag.jpg 本記事は、リットーミュージック刊『ベース・マガジン 2019年1月号』の特集記事を一部転載したものです。誌面ではベース・アンプの歴史や、アーティストへの“アンプ観”についてのインタビュー、識者へのベース・アンプにまつわるインタビューなどを掲載。ベースと切っても切り離せないアンプの重要性を再考する大特集を展開しています。そのほかにも、奏法特集『ディスコ・ベース・アゲイン』、『世界の工房から』連載第1回アダモビッチなどを収録した注目の1冊となっています。ぜひチェックしてみてください!

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ベース・アンプ

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プロフィール

川崎哲平
かわさき・てっぺい●1980年10月16日生まれ、福岡県出身。高校3年生のときにギターからベースに転向し、音楽の専門学校在学中にプロとしての活動をスタートした。多彩なジャンルの素養を生かしたグルーヴィなスタイルで、槇原敬之、葉加瀬太郎、渡辺美里、トータス松本、阿部真央などのツアー、嵐、いきものがかり、松田聖子などのレコーディング、マリオカート8やスーパーマリオオデッセイなどのサウンドトラックにも全面的に参加。エレキ・ベースはもちろん、コントラバスの手腕も評価されている。教則本も執筆しており、『名手直伝! グルーヴを生むスラップ・ベースの奥義』(小社刊)も絶賛発売中だ。

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