フェンダーのデジタル・ベース・アンプRumbleシリーズに、8インチ口径のスピーカーを1基搭載した25W出力の小型コンボ「Rumble LT25」が加わった。2018年にリリースされたRumble Studio 40、Rumble Stage 800をブラッシュアップし、機能群を厳選。Wi-Fi機能やライン・アウトなどは省かれたが、アンプ・モデリングやエフェクト類はすべて上位機種を継承している。アンプは、TVフロントのベースマンや'59ベースマン、デュアル・ショウマン、現在のフラッグシップ・アンプであるスーパー・ベースマンなどを内蔵。エフェクトはSTOMPBOXカテゴリにはオーバードライブからディストーション、ファズ、コンプなど、MODULATIONカテゴリにはコーラス、ビブラート、トレモロ、タッチ・ワウなど、EQカテゴリには5バンドEQ、DELAY/REVERBカテゴリにはシンプルなディレイと、リバース・ディレイ、ホール・リバーブ、ルーム・リバーブを収録。また、上記のアンプ・セクションとエフェクト・セクションはアンプ内部でルーティングが構築されており、【STOMPBOX → MODULATION → AMPLIFIER → EQ → DELAY/REVERB】の順に各アンプ／エフェクトが通過し、スピーカーからサウンドが鳴る仕組みになっている。

　“Fender Tone”アプリには非対応ながら、上記の機能はすべてトップ・パネルにあるシンプルなコントロールで調整可能で、高い視認性を誇る1.8インチ・ディスプレイも相まって、高いユーザビリティを実現している。USB端子やAUXイン、ヘッドフォン・アウトを装備しており、自宅レコーディングや練習などでも活躍してくれるだろう。なお、デフォルトの状態でも歴史的ヒット・ナンバーを象徴する50のプリセットを内蔵しているため、購入してすぐに多彩なサウンドを鳴らすことができる。初めてのベース・アンプとしてもオススメだ。