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Roland / Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”

Roland / Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”

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ビンテージ・ブリティッシュ・アンプのサウンドをTube Logicで追求した
イケベ楽器店独占販売のモデファイ・モデル

 真空管アンプのトーンと弾き心地を徹底的に追求して開発された、RolandのBlues Cubeシリーズ。このたび、パワー管にKT-66を搭載したビンテージ・ブリティッシュ・アンプの回路特性にチューニングを合わせた特別なモデル、Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”が登場した。本モデルはイケベ楽器店での独占販売となる。

Roland / Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”(Front)

 オリジナル・モデルのBlues Cubeはホワイト・レザー調の外装が採用されているが、本機はブラック・レザー調へと変更されている。さらにゴールドの「Blues Cubeバッジ」とプレミアム・モデルの証である「「BOSS DRIVE Specialバッジ」からも、高級感溢れる仕様となっているのがおわかりいただけるだろう。サウンド面では、KT-66管特有のヘッドルームが広く、美しく透明感のあるクリーン・サウンドが特長だ。また、オリジナル・モデルと比べて、BOOSTスイッチがハイゲイン化され、EQの可変幅が広くなっているので、より幅広いプレイ・スタイルに対応できるようになっている。

シンプルにまとめられたコントロール類。オリジナル・モデルよりもBOOSTスイッチのゲイン量がアップされている

ボディ・トップに輝く「BOSS DRIVE Specialバッジ」。プレミアム・モデルならではの豪華な仕様だ

 出力は最大30W。0.5W/5W/15W/30Wまで出力を調整できるパワー・コントロール機能を使用すれば、小さな音量でも真空管アンプがクランク・アップしたようなドライブ・サウンドが楽しめる。自宅での練習からライブハウスまで、さまざまなシチュエーションで活躍してくれるだろう。

ソリッドステートの利点を生かしつつ
真空管アンプのフィーリングを楽しめる次世代アンプ

 詳しいスペックを見ていこう。キャビネットにはポプラ材を採用し、12インチのカスタム・スピーカーを1発搭載。オープン・バック設計で開放感のあるサウンドだ。最大の特徴は、Roland/BOSS独自の「Tube Logic」により、ビンテージ・チューブ・アンプのサウンドに関わる回路動作を徹底的に再現していること。特筆すべきはピッキング時のレスポンスの良さで、大型のアンプに匹敵するようなエッジの効いたサウンドが楽しめる。ソリッドステート・アンプらしからぬ、まるで真空管アンプを鳴らしているような「温かい音だ」という印象を抱いた。

Roland / Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”(Back)

 コントロール類はシンプルな設計だが、その分、個々のツマミの重要性が感じられる。ベース、トレブル、ミドルのEQ可変幅は広く設計されており扱いやすいので、さまざまなジャンルに対応できるだろう。ゲインのツマミがないが、ボリューム・ツマミを上げていくと徐々に心地良く歪んでいき、コンプレッションもかかっていく。この感じはまさに真空管そのものだ。ザクザクとしたハイゲインから、歯切れの良いクランチまで作れるので、内蔵プレート・リバーブとの相性も良い。

 BOOSTスイッチを押すと、もう一段ゲインが上がり、キメが細かく粒立ちの良いドライブ・サウンドが飛び出してくる。スムーズな歪み感が弾きやすく、フレーズがスラスラと出てくるのには驚いた。そしてTONEスイッチをオンにすると高域が際立ち、抜けの良いサウンドに変わっていく。さらにカラッとした質感も加わるので、うまい具合に歪み加減を抑えればファンキーなカッティングや、ロックンロールなフレーズにもバッチリ合うだろう。

 真空管アンプを使用する場合、同じ音質を保つためには常に調整が必要でコストもかかってしまうが、本機はソリッドステート・アンプなので、メインテナンス・フリーでいつでもベスト・コンディションで使えるのも魅力のひとつ。また、耐久性が高いことに加え、重量が軽く持ち運びにも便利なため、手軽に使用できるのもうれしいポイントだ。背面にはUSB端子が付いており、スピーカーから出るサウンドと同じ音質でDAWレコーディングが可能。練習、リハーサル、ライブ、そして宅録までもカバーできる万能アンプと呼べるだろう。現代のギター・ライフにしっかりとマッチする1台、ぜひお近くのイケベ楽器店で試してみてほしい。

Interview

 Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”について知り尽くす、イケベ楽器店のスタッフへインタビューを敢行!

インタビューに応じていただいたのは、イケベ楽器店リボレ秋葉原店アンプ・フロアを担当する岡崎氏

──Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”は、どのようなジャンルの音楽やギタリストにオススメですか?

 スタンダードなロックやブルース・プレイヤーなど、クラシックなブリティッシュ・サウンドを求めるすべてのプレイヤーにオススメいたします。また持ち運びに負担が少なくサウンドも良いので、カフェやバーなどでのライブや、野外イベント、ギター・アンプの用意がない環境にも積極的に出演される方々には特に使っていただきたいです。省サイズ設計、十分な音量と音質、そして壊れにくく、真空管の交換などのランニング・コストもかからない。しかも、別売りのフット・スイッチでBOOSTスイッチやTONEスイッチのON/OFFができますので、オススメしない理由がありません。

──相性の良いギターやペダルといった機材はありますか?


 スタンダードな真空管ギター・アンプと同じようなフィーリングで音作りいただけますので、いつものギターといつものエフェクターで本機のポテンシャルを試してください。

──BOOSTスイッチやTONEスイッチも付いており、セッティングの幅が広いですが、音作りのコツを教えてください。

 BOOSTスイッチやTONEスイッチを使用される方は、スイッチONの状態でEQやGAINのセッティングを行なってください。特にBOOSTスイッチは、通常モデルよりハイゲインに設定されています。クランチ程度のセッティングでも十分に歪むブースト量ですので、BOOSTスイッチONの状態でベストなセッティングを探して、OFFでクランチまたはクリーン・サウンドになるというセッティング方法が、必要以上にブーストしてしまうことを防ぎ、ノイズ量の軽減につながります。ほかのアンプでも同様ですが、一番カッコ良く聴かせたい音を基準にセッティングするのがコツです。

──最後に、Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”が気になっている方へメッセージをお願いします。

 多くのギター・プレイヤーは、真空管アンプと比べた際に感じるソリッドステート・アンプの特性をネガティブに受け止めているかと思います。ソリッドステート・アンプと真空管アンプはもちろん同じものではありませんが、Blues Cube Hotはプレイヤーが持つソリッドステート・アンプへのそういったイメージを払拭し、ストレスも軽減してくれる素晴らしい製品です。ぜひ、お近くのイケベ楽器店で「Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”」の実力をお試しください。

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製品情報

Roland / Blues Cube Hot “BOSS DRIVE Special”

価格:¥55,000 (税別)

【スペック】
●出力:0.5〜30W ●スピーカー:12インチ×1 ●コントロール:POWERスイッチ、BOOSTボタン、TONEボタン、VOLUME、BASS、MIDDLE、TREBLE、REVERB、MASTER、POWER CONTROLスイッチ(0.5W、5W、15W、MAX) ●入出力端子:インプット、ライン・アウト、ヘッドフォン、フット・スイッチ、レック・アウト ●重量:12.6kg ●外形寸法:433(W)× 239(D)× 413(H)mm
【問い合わせ】
池部楽器店 https://www.ikebe-gakki.com/ikebe-original/Roland-Blues-Cube-Hot/index.html
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プロフィール

川村健司(かわむら・けんじ)
1976年、北海道出身。2004年にロック・バンド、TRIPLANEへ加入。同バンドを2019年1月に脱退し、現在はさまざまなアーティストのサポート・ワークを始め、ライブDVDやミュージック・ビデオ、そしてデジマート・マガジンの製品レビューなどの映像制作も行なうなど、マルチに活動している。

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