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ZOOM Q2n-4K meets BOBO

ZOOM / Q2n-4K

ミュージシャンからの評価も高いズームのハンディ・ビデオ・レコーダー=Qシリーズに、仲間入りした4K対応のニュー・モデル“Q2n-4K”。本特集では、映像との親和性の高いドラマーにステージで実際に使ってもらい、その使用感を撮影したライブ映像と共に紹介。柏倉隆史編に続く第二弾では、MIYAVI、TK from 凛として時雨などでソリッドなグルーヴを放つ個性派ドラマー、BOBOにご登場いただいた!

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ZOOM Q2n-4K × BOBO

"いつでもどこでも、手軽にハイクオリティ"という抜群の機動性

Q2n-4K(Front)

Q2n-4K(Rear)

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 筆者は2016年末に発売されたQ2nを発売と同時に購入し、リハーサル、ライブ、動画制作など、あらゆる場面で愛用してきた。軽量でコンパクトなボディながらも、フルハイビジョンでの録画は感動の画質であり、画角がワイドなのも大きな魅力。また、本体マイクだけでも臨場感溢れる高音質で録れるので、あとから関係者に動画を公開すると「え! アレ一台でこんなにキレイに撮れたの!?」と驚かれることも多かった。

 そのQ2nの上位機種として新発売となったのが、ここで紹介する“Q2n-4K”。その名の通り“4K画質”に対応したモデルであり、Q2nの4倍という高精細な動画が撮れるようなった。少し前までは“フルハイビジョン”こそが高画質の代名詞であったが、今はあらゆる映像機器が4K以上へと移行しつつある。その時代の流れを考えると、Q2nの手軽さで4Kの動画が撮れるというのは、将来的な活用も含めて大きな意味のある進化と言えよう。

 そしてこれまでのQ2nと同様“いつでもどこでも、手軽にハイクオリティ”という機動性の良さが最大の魅力。リハーサルの簡単なチェックからライブ記録のメイン・カメラまで、このサイズと価格からは十分すぎるほどに導入効果がある“ミュージシャンのマスト・アイテム”と言っても過言ではない。

オート・ゲインで録音のレベルを自動で調整できる他、サイドに装備されたダイヤルでマニュアル設定することも可能

Q2n-4Kの連続駆動時間を延長できる別売りのバッテリーBCQ-2n。単三電池4本を使用し、4K/30pで撮影する場合、ニッケル電池で最大7時間駆動できる

BOBO's Impression

実際に出ている音の強弱バランスが客観的にわかるので上達にもつながる

BOBO「今は“Drum Cam”とか言って、自分の演奏している動画をSNSで上げている人も多いですけど、僕はそういったことが苦手なタイプなんです。そもそも自分の録音を聴くのが嫌で。頭の中でイメージしている演奏と(実際の演奏が)違うから、聴くたびに恥ずかしくて、落ち込むんですけど(笑)、このZOOM Q2n-4Kで撮影した映像は、ウルトラ・クリアで、音のバランスもバッチリで、めちゃ興奮しました。しかも今回はかなり暗めの照明だったのに、映像もちゃんと撮れていて驚きました。スマホで撮影していたら何も映ってなかったんじゃないですかね。

 今、携わっている現場は、音も映像もちゃんと撮ってくれるんですけど、引きの映像で、録音もみんなのバランスを取った音なんですね。それでもありがたいんですけど、自分のタッチとか、演奏で表現しようとしていることと、実際のズレがやっぱりわかりにくくて。意外とできている気になるんですけど、ここまでしっかり撮影/録音されると、問答無用で言い訳できない(笑)。相当シビアなツールですね。今回の映像も本当は全編公開したくないくらい(笑)。相当細かいところまで録音できているなと思いました。実際に出ている音の強弱のバランスが客観的にわかるので、上達にもつながるんじゃないですかね」

ドラマー的映像の見どころ/聴きどころ

ライブ感のある自然な映像と
バランス良く収録された生音が見事に融合!

 今回、Q2n-4Kの魅力を検証すべくライブの撮影に協力してくれたのがBOBO氏。薄暗いライブハウスの中、ダイナミクス幅が広いドラマーの動画を収録するという、ある意味ではQ2n-4Kにとっては真価が試される場となっている。その結果は動画を見ての通り! 照明の関係で撮影範囲の明暗差はかなりある状態だが、明るい部分はもちろんのこと、暗い部分もこのレベルで撮れるという点こそ、4Kへと進化したメリットであろう。しかもこの画角からすると、収録時はデジタル・ズームを使っているはずなので、画質はやや粗くはなるのだが、むしろライブ感のある自然な映像に感じられる。

美しいシンバル・ワークと滑らかなスティッキングが印象的な動画3' 13"〜からのアプローチ

 サウンドに関してはEx-1(3:13〜)に示した部分を確認して欲しい。シンバルのアタックとツブ立ち、タッチによるスネアの音量差、タム類とバス・ドラムの自然な響きと、素晴らしいプレイを聴かせてくれたBOBO氏の生音が実にバランス良く収録されている。

付属のレンズ・フードを装着することで、光の映り込みを防ぐことができる

今回はドラマー右手側からズーム・アップして撮影。別売りのアダプタ、MA2を使って、マイク・スタンドにセット

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製品情報

ZOOM / Q2n-4K

価格:オープン

【スペック】
●記録メディア:micro SD/micro SDHC/micro SDXC ●撮影素子:1/2.3” 16Mピクセル CMOSセンサー ●動画解像度:4K 30p、25p、24p/HD1080 60p、50p、30p、25p、24p/HD720 30p、25p ●動画フォーマット:MPEG-4 AVC/H.264 ●音声フォーマット:WAV(24bit/96kHz、24bit/48kHz、16bit/44.1kHz)●ディスプレイ:1.77”フルカラーLCD ●入出力端子:ライン/ヘッドフォン・兼用ステレオミニジャック、HDMI micro Type D ●電源:単3電池×2、ACアダプタ(別売)●外形寸法:68.5(W)× 58.7(D)× 83.0(H)mm ●重量:本体124g(電池含まず)
【問い合わせ】
ZOOM http://www.zoom.co.jp/
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プロフィール

BOBO
本名:堀川裕之。幼少期をブラジルで過ごし、帰国後の高校時代よりドラムを始める。1997年に54-71に加入。超シンプルなキットから放たれるソリッドなサウンド&グルーヴで注目を集める。現在はMIYAVI、TK from 凛として時雨を筆頭に、くるり、PUFFY、木村カエラ、佐藤千亜妃、世武裕子など数々のアーティストのライブ/レコーディングに参加。今回撮影したArita Shohei Bandでも定期的にライブ活動を行っている。

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