Famousからはじめよう! 実力がわかる5つのポイント
- 2024/03/11
IK Multimedia / iRig Micro Amp
スマートフォン用のアプリやデジタル録音機器など、さまざまアイテムを発表してきたiRigシリーズ。ついにギター・アンプのiRig Micro Ampが登場です。どんなサウンドが楽しめるのか、さっそくチェックしていきましょう。
iRig Micro Ampは電池/バッテリー駆動が可能な、4インチのカスタム・スピーカーを搭載した15W出力のギター・アンプです。超小型設計のため可搬性にも優れており、自宅や野外など場所を選ばずに使用可能。4Ωのスピーカー・アウトが搭載されているので、大きいキャビネットに接続することもできます。AUX入力端子もあり、スマートフォンなどの外部のサウンドを入力することも可能。CLEAN、DRIVE、LEADの3ch仕様で、幅広い音作りができるのもポイントです。
また、本体にはiRig HD 2と同じインターフェース機能が内蔵されています。iPhoneやiPad、Mac/PCと本体を付属のLightning、USBケーブルで接続すれば、iRig Micro AmpにバンドルされているiOS用アプリ(AmpliTube CS)内の10種のアンプ・モデルと26種のストンプ・モデリング、そしてMac/PC用AmpliTube 4の9種のアンプ・タイプと10種のストンプ・モデリングが使用できるので、使えるサウンドのバリエーションが広がります。デジタル接続なので、音がクリーンでフィードバックの心配もありません。お気に入りのDAWソフトウェアと組み合わせて、どこでもレコーディングができるのはうれしいですね。
CLEANチャンネルはドライブ・ツマミを上げても歪み成分があまり出てこないので、太いクリーン・サウンドが楽しめます。DRIVEチャンネルは輪郭のハッキリとした歪みから、ギターのボリュームを落とせばクリーン寄りなサウンドまで出せるので、幅広いジャンルに対応できるでしょう。LEADチャンネルはかなり歪みが強くサステインが心地良く伸びてくれるので、リード・サウンドを作るにはピッタリのチャンネルです。
今回はiRig Micro AmpとiPadを接続し、AmpliTube CSを使ったサウンド・チェックも行ないました。アプリ上では各種エフェクターやアンプ・キャビネット・シミュレート、マイキングなど、細かいサウンド・メイキングが視覚的に楽しめます。あまり機材やセッティングに詳しくなくても、画面を見ながらツマミなどに触れるので、幅広いプレイヤーがアクセスしやすくなっています。サウンドもかなりの高品位で、ディレイやモジュレーション系も心地良く鳴っていました。
今回の試奏を通して、まずアプリを使用せずとも本体だけでも十分に楽しめました。クリーンからハイゲインまで音の幅も十分にありますし、音量もかなり大きいと感じました。MAXボリュームでは自宅で鳴らすのは難しいくらいの大きい音が出せます。また、AUXインを使ってスマートフォンに入っている楽曲を流して一緒にセッションしたり、ドラム・フレーズだけを流してフレーズのトレーニングをしたりと、自宅での練習メニューも楽しくこなせそうです。そして、AmpliTube for iOSを組み合わせるとサウンドがかなりリッチになるので、あこがれのギタリストと同じセッティングを作ってなりきるのも楽しそうです。ぜひ試してみてください。
価格:オープン
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。