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  • 50〜60年代のビンテージ・トーンを再現したギター弦

SonoTone Strings / VINTAGE & FUSION

SonoTone Strings / VINTAGE、FUSION

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 SonoTone Stringsは、2017年にボストンの西部で設立されたストリングス・ブランドです。アメリカで数々のレコーディング・スタジオ・デザインに関わってきたオーナーのPK氏が「市場にはビンテージ・トーンを得られる弦がない」ことに気がつき、自身で納得がいくクオリティの弦を作り出しました。ミルスペックのワイヤーを用い、ハンド・ワウンドした弦はナッシュビルのプレイヤーを中心に大きな支持を集めています。今回はラインナップされている中から、VINTAGEとFUSIONという2種類をチェックしていきたいと思います。

ノン・コーティングながら
高い耐久性を誇るVINTAGE

 VINTAGEは名前のとおり50〜60年代のビンテージ・トーンを目指しており、Hexコア(6角形の芯線)にカスタム・ピュア・ニッケルを巻いた仕様です。このカスタム・ピュア・ニッケルとはジャンク・メタルとは違い、工場に直接オーダーした質の高いものです。そして、弦の倍音成分を犠牲にしないノン・コーティング仕様ですが、高い耐久力、持続性を持っています。

SonoTone Strings / VINTAGE

 全体のレンジが良い意味で狭く、ギターが最も映える帯域にサウンドがビシッとハマります。弾いた瞬間に「ビンテージってこの感触だったよな!」という印象を受けました。特に弱く弾いた時や、フィンガー・ピッキング時など、ニュアンスを大切にする弾き方の場合、この弦の持ち味が十分に発揮されると思います。表現力が広がり、ダイナミック・レンジが十分に確保できるでしょう。

柔らかいテンション感で
抜群の弾き心地を誇るFUSION

 FUSIONはカスタム・ブレンドの合金を用いています。ブライトでありつつも、充実したロー・エンドが出せるキャラクターになっています。弦自体はテンション感が柔らかく、弾き心地/触り心地ともに素晴らしい感触を与えてくれます。

SonoTone Strings / FUSION

 テレキャスターとレス・ポールでサウンドをチェックしましたが、ロー・エンドから超高域まで、バランス良く鳴っている印象でした。レンジがかなり広く、クリーンとドライブのどちらにも良く合います。弾き心地は弦が柔らかく、扱いやすい感触だったのもポイント。倍音感が気持ち良いので、アルペジオやコード弾きなどでも音の濁り成分が少なく、ずっと弾いていたくなるような弦でした!

 どちらも値段は2,500円と通常の弦よりも高めですが、実際に弾いてみると、その値段の秘密がわかるような気がしました。これほどまでに弦のキャラクターがしっかりとコントロールされていて、音の違いが明確なものは多くないと思います。すでにジェフ・ベックとジョー・ペリーは実際にVINTAGEを使用しており、第一線で活躍するギタリストが飛びつくのも無理はないでしょう。ぜひ一度お試しください。

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製品情報

プロフィール

野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。

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