富山県のギター・ショップ、Blue Guitarsの自社工房にて製作・監修されるプライベート・ブランド“stilblu（スティルブルー）”。トラッド（伝統）とモダン（革新）を独自のバランスで内包するというコンセプトのもとに、2018年にデビュー。これまでにエレクトリック・ギターとアコースティック・ギターを発表しているが、今回新たに登場したのはジョイント・プレートだ。

　「Patina」は、富山県の伝統工芸である高岡銅器の発色技法を使った緑青（ろくしょう）ジョイント・プレート。stilbluのギターに採用されている“銅と真鍮製のオリジナル・ピックガード”と同様に、銅と真鍮で製作されている。さらに、金属の表面が酸化することで生まれる緑青を独自の技術でコントロールし、現代的で革新的な色合いに仕上げたもの。高岡市に400年以上伝わる高岡銅器の発色技法で、この発色技法を現代に伝える「Momentum Factory Orii」が発色加工を手がけている。その製作行程には、糠味噌や酢、大根おろしといった素材も用いられ、素材そのものの経年変化を促す技法が施される。そのため同じ模様はひとつとして存在しない。自然界の化学反応が見せる色彩は深く複雑で、そこには金属特有の冷たさはなく、むしろ温かみさえ感じられることだろう。カラーは、Pink／Green／Black／Antique Silver／Copper Red／Orii Blue／Brass／Copper／Silverの全9色で、Antique SilverとBrassが真鍮製、他は銅製となっている。その音響特性は、 銅製がスティール製のものに比べ柔らかく、真鍮製は一般的なスティール製のものに比べシャープになる。ボルトオン・ジョイントのエレキ・ギター／ベースに取り付け可能だ。富山のBlue Guitarsと東京のXotiqueにて販売中。

Pink

Green

Black

Antique Silver

Copper Red

Orii Blue

Brass

Copper

Silver