Tech 21から、アイアン・メイデンのベーシストであるスティーヴ・ハリスのシグネチャー・ペダル「SH1」がリリースされた。SH1の開発は、スティーヴが自身の大規模な機材群をソロ・ツアーのステージに運搬する際に悩みを抱えていたことに端を発する。Tech 21の社長Andrew Bartaはそれを解消するためにプロトタイプを試作。Legacy of the Beastツアー2019も大成功のうちに幕を閉じ、SH1をシグネチャー・モデルとしてリリースするに至ったという。

　ユニオンジャックのモチーフが全面にちりばめられた「SH1」は、アナログのSansAmpテクノロジーにより製作されたプリアンプ／エフェクターだ。個別のゲインおよびレベル・コントロールを備えたふたつのチャンネルを内蔵しており、それぞれ異なるセッティングを本体で切り替えて活用可能。さらに、SansAmp Tube Amplifier Emulationによるトーンとダイレクト音のブレンドを備え、アンサンブル内での音作りに一役買ってくれるだろう。さらに特徴なのがコントロール部にある“BITE”スイッチ。これは“スティーヴ・ブースト”を有効にするスイッチで、クリアで金属的なトーンに変貌させることができる。そのほか、±18dB対応の4バンドEQやXLR出力、スピーカー・シミュレーション・ディフィート・スイッチも内蔵し、あらゆるサウンドメイクが可能。スティーヴのシグネチャー・ペダルとはいえ、特定のジャンルやプレイヤーに向けたものではなく、さまざまなベーシストにオススメしたいモデルだ。市場想定価格は、42,500円（税別）前後。

スティーヴ・ハリス（アイアン・メイデン）コメント

「ツアーはとてもうまくいっている。その理由はここにある小さなストンプボックス。これは信じられないストンプボックスだ！　Andrew Bartaは私にとって真のテクニカル・エキスパートだ！　なぜなら私の愛してやまないEVスピーカーのサウンドを当たり前のようにシミュレートしたからだよ！　こうしてAndrewは私のサウンドを作り出してくれた！　本当によくやってくれたよ！」