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STEINBERG UR44C × 中田裕二

STEINBERG / UR44C

優れたコスト・パフォーマンスとサウンド・クオリティで、ビギナーからプロフェッショナルにいたるまで幅広い層に支持され続けているオーディオI/O、STEINBERG URシリーズがさらに進化を遂げ、『UR-Cシリーズ』として登場。音質、機能、価格と、ユーザーから求められるポイントをしっかりと押さえた“次世代のスタンダード”を目指した本シリーズを、さまざまなフィールドで活躍するアーティスト3組に試してもらった。今回は、6イン/4アウト仕様のUR44Cを使い、シンガーソングライターの中田裕二が多重録音で書き下ろし曲を制作。豊富なインプットを活かしたレコーディングを通して感じたUR44Cの使い勝手や、サウンドの印象を語ってもらった。

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STEINBERG UR44C × 中田裕二 〜マルチ・レコーディングで書き下ろし曲を制作!

Product Overview 〜UR44C 製品概要

STEINBERG UR44C / 価格:オープン・プライス(市場予想価格:税別31,000円前後)

STEINBERG UR44C(Rear)

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 6イン/4アウトのオーディオ・インターフェース「UR44C」は、最大32ビット/192kHz対応のAD/DAコンバーターを搭載し、USB 3.0(タイプC)接続による高速データ転送と高電源供給を実現。本体にはカスタム・メイドのDSPチップ“SSP3”を搭載しており、付属のソフトウェア・ミキサー「dspMixFX UR-C」上で、アンプ・シミュレーターやチャンネル・ストリップ、リバーブといったエフェクトをレイテンシー・フリーで使用することが可能だ。さらに、Cubaseの基本機能を搭載したスペシャル・バージョンの「Cubase AI」と、iOS/iPadOS版のマルチタッチDAW「Cubasis LE」が付属し、購入してすぐに音楽制作が始められる。
 ボーカルやアコースティック楽器を、高音質かつ表情豊かに捉える4基の“D-PRE”マイク・プリアンプ、ギターやベースをダイレクトに挿せるHi-Z入力、キーボードなどに最適なライン入力と、豊富な入力と可搬性に優れたUR44Cは、リハスタでのバンド録音やソロ・ミュージシャンのマルチ楽器録音にと、様々なシーンで活躍するだろう。

UR44C Specifications:
■入出力:マイク/ライン・イン×6(コンボ×4、フォーン×2 ※インプット1、2はHi-Z対応)、メイン・アウト(L/Rフォーン)、ライン・アウト×4(1L/1R、2L/2Rフォーン)、ヘッドフォン・アウト×2(ステレオ・フォーン)、MIDIイン/アウト ■ビット&レート:最大32ビット/192kHz ■ループ・バック機能:あり ■接続:USB 3.0 ■電源:バスパワーまたは12V ACアダプター ■外形寸法:252(W)×47(H)×159(D)mm ■重量:1.5kg

Impressions 〜中田裕二が語るUR44Cの魅力

録音した音源をそのまま作品として出せるほどの高音質

 オーディオI/Oはスタジオに持っていくこともあるので小さい方が助かりますが、それに加えて入出力も十分に備わっているモデルが理想です。UR44Cはインプットが6系統あるので、さまざまな楽器を全部つなげっぱなしにしておけますから、すごく便利ですよね。楽器をつなぎ直したりするのは、曲作りをする上で億劫になってしまうんです。また、ヘッドフォン・アウトが2系統あるというのもすごく助かりますね。ほかの人に聴いてもらいつつ、自分もモニターしながら録ることができます。

 肝心の音質もとても良く、特にアコースティック・ギターの録り音がかなり明りょうでした。全体的にクリアできらびやかなサウンドですね。UR44Cより高価格帯のモデルと比べても、音のクオリティは遜色が無い。今回はUR44Cを使ってデモ録音を行いましたが、このまま作品として出せるくらいの音質になっていると思います。

 これまで録音の際はDAW上でエフェクト・プラグインをインサートすることもありましたが、やはりモニター音のレイテンシー問題が気になっていました。UR44CのDSPエフェクトを使えば、遅れも無く、気分良くレコーディングできるというのは大きなポイント。アンプ・シミュレーターやEQ、コンプをかけながら音の仕上がりをイメージしつつ録音できるのはとてもありがたい機能です。

 UR44Cは手に入れやすい価格ながらクオリティも高く、初心者からプロまで使えるオーディオI/Oです。Cubaseとの連携も優れているので、僕のようにCubaseユーザーはスムーズな録音が行えるでしょう。Cubase AIも付属しているので、音楽制作の入門機としても最適です。

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製品情報

STEINBERG / UR44C

価格:オープン

【スペック】
■入出力:マイク/ライン・イン×6(コンボ×4、フォーン×2 ※インプット1、2はHi-Z対応)、メイン・アウト(L/Rフォーン)、ライン・アウト×4(1L/1R、2L/2Rフォーン)、ヘッドフォン・アウト×2(ステレオ・フォーン)、MIDIイン/アウト ■ビット&レート:最大32ビット/192kHz ■ループ・バック機能:あり ■接続:USB 3.0 ■電源:バスパワーまたは12V ACアダプター ■外形寸法:252(W)×47(H)×159(D)mm ■重量:1.5kg
【問い合わせ】
スタインバーグ・コンピューターミュージック・インフォメーションセンターウェブサイト https://new.steinberg.net/ja/audio-interfaces/ur44c/
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プロフィール

中田裕二(なかだ・ゆうじ)
1981年生まれ、熊本県出身。2000年にロックバンド「椿屋四重奏」を結成、フロントマンおよびすべてのレパートリーのソングライターとして音楽キャリアをスタート。「紫陽花」「恋わずらい」「いばらのみち」に代表される、ロックバンドの枠にとらわれないスケール感と個性あふれる楽曲で人気を集める。2011年のバンド解散直後からソロとしての活動を開始。コンスタントなオリジナル作品の発表&全国ツアーの開催、オリジナル/カヴァー不問の数多くのレパートリーの中からその場でセットリストを決めていく弾き語りライブツアー《中田裕二の謡うロマン街道》、カヴァーアルバム『SONG COMPOSITE』のリリース、さらには他アーティストへの楽曲提供やサウンドプロデュースなど、精力的に音楽活動を展開している。

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