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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.03

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた”ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回はスタジオをコミュニケーションの場として多目的に活用している八木澤智正さんの実例を見ていこう。

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CASE:3 東京都 八木澤智正さん宅スタジオ

心地良い空間にしたくて居住性も考えた

 この家は中古で購入したのですが、そのときにリフォームで自宅スタジオを作ったんです。半地下の部屋があったので自宅スタジオを作るのにちょうど良かったんですよ。以前住んでいたところは楽器禁止だったので、所有していたドラム・セットにメッシュ・ヘッドを張って練習していたんですけど、何とも虚しい感じでした(笑)。私は幼い頃からブラス・バンドをやっていて、“どういうふうに鳴るか”ということを大切にしてきたので、メッシュ・ヘッドやエレドラだと、そういうところが少し違ってきてしまうんですよね。自宅スタジオは、ドラム・セットを生で叩けることと、素人ですが作曲も好きなものですから、DTMもできるようにしたいと思っていました。また、地下にずっと籠ると気が滅入ってしまうので、部屋を全体的に明るくしたくて、窓をつけたり、吸音材を明るい色にしたんです。それから無垢のフローリング……材はドラムでも使われているメイプルで、とても気に入っています。心地良い空間にしたかったので、“居住性”も考えて良かったなと思っています。仕事がある日は1日1時間程度しか叩けませんが、それでも全然違ってきますね。朝の出勤前も軽くジョギングするみたいな感覚で叩いてますよ(笑)。昔よりだいぶ基礎力がついたと思います。

さまざまな楽器が置かれている八木澤さんの自宅スタジオは施工後約5畳。鉄筋コンクリートのRC構造に半地下の部屋をリフォームしたもので、明るいブルーとオレンジの吸音材、メイプルの無垢材が採用されたフローリングなどが居心地の良い空間を演出している

物が多いこともあってか、音の響きはややデッドでツブ立ちや音のまとまり具合いが特徴的。部屋の形をやや“すぼめて”作ることで、響きを調整していることも音に大きな影響をおよぼしているという

“音”に関することが何でもできる

 音の響きはすごくまとまっていて、どちらかというとデッドな感じですね。バンド練習でも使うのですが、以前マイクを1本だけ立てて音を録ったときにすごく良くて。防音だけでなく音響も良いのは素晴らしいことですよね。それからここは“ドラム室”というよりは“音”に関することが何でもできる部屋、みたいな感じで。妻はここで音声を文字に起こす“テープ起こし”をしていますし、子供達はディズニーの映画を観ていますし(笑)。家族がいろいろな時間帯で、いろいろなことに使ってくれるのがまた良いんです。そして友人が音楽をするために自宅に来てくれることがとてもうれしいですね。社会人になると仕事ばかりで疎遠になってしまいますので……。ここがコミュニケーションの場になって、時間を気にせずとことん何かができるのが素晴らしいです。今後はここで録音作品を作りたいですね。時間無制限でじっくりできますから。

スタジオの入り口は二重の木製扉となっている

大きな窓はリフォーム前にもともとついていたものを三重仕様にしたもの。高い遮音性能を実現し、外からもほとんど音は聴こえないという

閑静な住宅地に建つ八木澤さん宅。自宅スタジオは半地下部分

※本記事はリズム&ドラム・マガジン2014年10月号の記事を転載したものです。

Q&A〜高遮音度の外壁窓は可能?

 ドラムが叩けるスタジオであれば当然、ドラムよりも音圧が低い音(ドラムより小さい音)は、遮音的には問題になりません。エレキ・ギターでアンプから大音量を出しても、ピアノや管楽器の演奏もまず問題ないでしょう。本例はドラム演奏以外に、DTM作業、ローズ・ピアノ、アコースティック・ギター、大音量での音楽鑑賞など、多目的に使用可能なプランです。工事前広さが6畳程度で、小スペースという大きな制約がありましたが、あらかじめはっきりとした使用用途をお伝えいただいていたので、吸音の配置、コンセント位置、スピーカー配置など、できるだけ使いやすく、音響的にもマッチする提案をしました。他の物件でもシアター、カラオケなど、ドラマー本人だけでなく、そのご家族の方も含め、一家で使えるスタジオが、家族のコミュニケーションの場となっている方も多数おられます。ドラム・スタジオをお考えの際には、高い遮音性能ゆえ多目的に使えることも視野に入れてご検討ください(回答:中島 元/設計担当)。

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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