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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.04

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた”ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回はリフォーム時にスタジオを作ったというケースを見ていこう。

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CASE:4 神奈川県 Tさん宅スタジオ

建築設計も手がけているので安心してお願いできました

 中古の家を購入して2階にスタジオを作ることが決まったのですが、(2階は)洋室、和室、収納、バルコニーと細かく別れていて、それを1つの部屋にしてスタジオにするということになり、かなり大がかりなリフォームになったんです。でも、アコースティックエンジニアリング(以下AE)さんは、高度な建築設計もされていることを聞いていたので、安心してお願いすることができました。それで、具体的にこんなスタジオにしたい"というリクエストをAEさんにあらかじめお伝えしていたんですけど、その内容が“ドラムが叩ける”こと以外に、“ずっといたくなる趣味部屋みたいな空間にしたい”“バンドで演奏したい”“レコーディングできる環境にしたい”“グランド・ピアノを置きたい”“収納をしっかりしたい”という5点で。レコーディング機材は当時持っていなくて、後から(機材を)揃えることも考えたんですけど、配線のこともありますし、一気に揃えた方がいいと思ってAEさんに相談したら、宮地楽器さんを紹介いただいて“この予算でこういう録音ができる機材が欲しいんです”と、わからないところを教えてもらったりして、宮地楽器さんでグランド・ピアノと全部まとめてお世話になりました。ピアノに関しては、私は弾けなかったんですけど、すごく憧れがあって、演奏できるようになりたかったですし、録音ということも見据えていたので、ピアニストに喜んでもらえるよう(グランド・ピアノを)置きたくて(笑)。収納は、たくさんの楽器を所有していたことと、スタジオ内に自分の好きなコミックを置くスペースを作りたかったんですよ。そういったことがこの予算で可能かなど聞いて話を詰めていきました。

コミックが収納された本棚やテレビなど、“普通の部屋”のような心地良い空間の“Studio Dagobah ラテンリズム研究所”。ブース面積は施工後約10畳で、音の響きは「バンドで演奏しても音がすごくクリアに聴こえますね」とTさん

レコーディング環境も整っており、天井にはマイクが設置されている

キュー・ボックスも完備されるなど、個人スタジオとは思えない充実ぶり

コントロール・ルームのレコーディング機材も豊富で、CDもズラリと並ぶ

スタジオのネーム・プレート

自分と楽器の距離が縮まった

 スタジオが完成して、ここでドラムを叩くようになってから、ちゃんとスネアをチューニングしないとすごく嫌な倍音が出るとか、気づかなかった音がわかるようになったと思うんです。そういった中で、この楽器は何とかしたいというタイコは、ラグのガスケットを外したり、いろいろと試していく中で、自分と楽器の距離が縮まったような気がしていて、この楽器はどういう音がするかを理解した上で本番に臨めば、それはほぼ100%形として表れると思うんです。とにかくこのスタジオは自分にとっての憩いの場所で、ドラムはもちろん、ピアノももっと練習したいですね。それから、まだレコーディングしたことがないので、音を録ってみたいんです。人の音もレコーディングしてみたいなと思っているので、そういう輪もこれから広げていきたいですね。

AEが製作した楽器収納スペース。こちらはスタジオの外となる

別の収納スペースにはドラムのハード・ケースなどが並んでいる

※本記事はリズム&ドラム・マガジン2013年4月号の記事を転載したものです。

Q&A〜リフォーム工事でスタジオを広くできる?

 リフォーム工事でスタジオを造る際に、間取りまでは変えずに行う場合がほとんどです。もし、間取りを変えて、既存よりも広いスペースを確保しようとすれば、建物の構造上、重要な柱や壁を撤去しなければならないことも発生します。ただし、在来木造の建物であれば、このような場合でも比較的検討しやすく可能と言えます。本例では、在来木造の2階の和室6.0帖と洋室6.0帖を1つにして、バルコニー2.0帖も含んだ形で、スタジオを計画しました。この大胆な間取り変更を行うためには、既存の柱をいくつか撤去する必要がありました。撤去する柱は、数密な構造計算に基づき、梁の補強工事をして構造上問題がないように設計/施工しました。また、バルコニー部分についても、既存屋根の延長や新たに外壁を作るなど、建物の外廻りについても大がかりな工事を行いました。木造建物の2階に10帖のブースと3.0倍のコントロール・ルームからなる2部屋のスタジオはこうして造られました。当社は、建築設計事務所から始まっていることもあり、高度な建築知識が必要となる本例のような増改築工事の案件にも十分対応可能です(回答:中島 元/設計担当)。

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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株式会社アコースティック・エンジニアリング TEL:03-3239-1871 http://www.acoustic-eng.co.jp
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