高品質な空間系エフェクターを中心にプロの愛用者も多いstrymon（ストライモン）より、新たにシンセシス・リバーブ「NIGHTSKY」が発表された。

　本機は、リバーブ・サウンドにピッチやハーモニクスの操作、さらにはシンセのようなフィルター・スイープを加えることができる新次元のリバーブ・ペダル。新たに確立したバリアブル・レート・コアにより、音作りが飛躍的に広がるサウンド・シェーピング機能やモジュレーション、4-poleレゾナント・フィルター、ユニークなボイス・セクション、リバーブ・ハーモニックを装備している。リバーブ・タイプは、Sparse（希薄）／Dense（密生）／Diffuse（放散）という質感の異なる3種類を用意。そして “可変レイト” を用いることで、リバーブ信号のトランスポーズ／シーケンス／ピッチ・モジュレーションを実現。リバーブの明瞭度を損なわずに、反射音密度やリバーブ・レスポンスが調整可能となっている。

　そのほか、充実のシマー・ボイスやハーモニックスが強調された残像を美しくクリエイトする “グリマー”、オーバードライブ・ハーモニクスを加えることができる “ドライブ”、リバーブ出力をシンセ的にスイープできる4-pole 24dB/octのロー・パス・フィルター、サウンドに動きを与えるモジュレーション・セクション、ライブで威力を発揮するモーフィング機能、簡単に操作できる8ステップ・シーケンサーなど、従来のリバーブ・ペダルとは一線を画する多彩な機能を装備。また、本体には16のプリセットがメモリー可能。MIDIを駆使すれば、300のプリセットにアクセス可能となり、さらにコントロール・シーケンサーのテンポやピッチ、DAWからのビートと同期したモジュレーション・エンベロープなどの制御も可能となる。

　なお、エクスプレッション・ペダルを接続することで連続的なモーフィング変化が楽しめるのに加え、別売の「MultiSwitch Plus」を接続すれば、エクストラ・スイッチング（3つのプリセットのインスタント・スイッチング）や16オンボード・プリセットのスクロール、選択したプリセットのエンゲージ／バイパス、MOD／TONE／VOICEセクションのエンゲージ／バイパスといった追加コントロールが可能となる。加えて、入力レベル・スイッチも装備しているため、ギターやギター・アンプのエフェクト・ループ、シンセ、ミキサーなど、さまざまな入力に対応。これまでのリバーブの概念を超えた、未知なるサウンドをぜひ体感してほしい。出荷開始は10月中旬〜下旬を予定。