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- 2024/03/22
KORG / opsix
コルグは、デジタル・シンセサイザー「opsix(オプシックス)」を発表した。昨年コルグがリリースしたwavestateでは、ウェーブ・シーケンスというクラシカルな音源方式を新世代のフィールドへと引き上げる試みを行なったが、次に手掛けるのは「FM音源」だ。
「opsix」は、新開発の6オペレーターのFM音源を備えた新しいシンセサイザーで、代表的なFMシンセサイザーと同じ6オペレーターの構造を持ちながら、FM以外の変調で音作り可能なオペレーター・モードを搭載。FM、Ring Modulation、Filter、Filter FM、Wave Folderの5つのオペレーター・モードと、多彩な波形の組み合わせにより、トラディショナルなFM音源からはるかに逸脱したサウンドを生成することができる。
FMシンセの基本的な音作りは、キャリアのオペレーター(オシレーターとエンベロープを組み合わせたユニット)をモジュレーターのオペレーターで変調することで音を合成していく。オペレーターの組み合わせパターンをアルゴリズムと呼ぶが、「opsix」は40種類ものプリセット・アルゴリズムのほかに、いちから自由に組み立てられるユーザー・アルゴリズム機能も装備。パネル左側に配置された6組のノブとスライダー(オペレーター・ミキサー)では、オペレーターがキャリアかモジュレーターかによってLEDで色分けで表示されるため、オペレーターの役割と関係性をすぐさま視認可能。ミキサーやオルガンのドローバー感覚でキャリアならピッチ/音量を、モジュレーターなら音色の明るさ/倍音の強さを、ダイレクトに調整することができる。
また、FM シンセを拡張する、5つのオペレーター・モード(FM、Ring Modulation、Filter、Filter FM、Wave Folder)の組み合わせと、多彩な波形のセレクトが、格段に広い音作りのレンジを提示してくれる。さらに多彩なフィルターも搭載し、FM音源とは対称的なアナログ・シンセサイザー・ライクな減算合成方式の音作りもフォロー。エフェクターも30種類の中から3系統まで同時に使用可能だ。
「opsix」は、驚異的な操作性と、FM音源の領域を大幅に超えたフレキシブルなサウンド・エンジンにより、デジタル・シンセの持つポテンシャルを最大限まで拡げている。是非試していただきたい。
価格:¥87,000 (税別)