クルーズ・マニアック・サウンドから限定エレアコ・ベースが登場

Crews Maniac Sound
EB-2400 Limited

良質な木材をふんだんに使用した実用性の高いエレアコ・ベース

 国産工房系メーカーの老舗ブランドであるCrews Maniac Sound。同社でも定評のあるエレクトリック・アコースティック・ギターのベース・モデルEBシリーズに、新たなラインが追加された。このEB-2400 Limitedが良質な木材が入荷したときだけ製造される限定モデル。今回はボディ・トップとバックにブビンガとコア、シルキーウッドの3種類を仕様したものをラインナップしており、今回テストで使用したのはシルキーウッドを採用したモデルだ。EBシリーズのポイントはボディ・トップとバックに1000Rのアーチをかけているところで、これにより楽器と体のフィット感を高め、ボディの厚みを薄めにすることでハウリングを抑えている。また、ミディアム・スケールによる弾きやすさとふくよかな響きも印象的。ピックアップには同社オリジナルのピエゾとプリアンプに加えて、プリアンプ底面にはコンデンサー・マイクを内蔵する。3バンドEQとは別に用意されたAIRコントロールでコンデンサー・マイクのレベルを調節でき、空気感溢れる豊かなサウンドが得られる。

 楽器を抱えてみるとアーチ加工がほどよく体に馴染み、普段エレクトリック・ベースを弾いているプレイヤーにとっても違和感なく移行できそうだ。ミディアム・スケールに加えて弦間ピッチも狭めなので、弾き心地はかなりイージー。サウンドはエレアコのバリっとした高域が特徴的だが、ミディアム・スケールの構造とあいまって、全体的に丸みを帯びた特性もあり、弾き語りなどの落ち着いたプレイにも向くだろう。3バンドのEQの効きも良く、AIRのツマミを挙げると空気感とともに高域も上がっていく印象。とは言え、よほど過激なセッティングにしない限り、ハウらなかったのは驚きだ。実際にライブでこの手のエレアコベースを使うとなると、サウンドホールを埋めるなど、何かしらのハウリング対策が必須だが、本器ならその必要はないだろう。この点からもどんなシチュエーションにも対応する実用性の高さを感じることができた。

  • アーチド・トップを採用し独自のコンター加工をすることでハウリングも防止している。

  • プリアンプのコントロール部分。3バンドEQに加えてコンデンサー・マイクによる空気感を加味するAIRを搭載。

  • ブリッジの裏側にはピエゾ・ピックアップをマウント。歯切れの良いサウンドを出力する。

  • Crews Maniac Sound / EB-2400 Limited

Specifications

●ボディ:シルキーウッド(トップ/バック)、マホガニー(サイド)●ネック:ローズウッド●指板:マホガニー●スケール:30.3インチ●フレット数:21●ピックアップ:オリジナル・ピエゾ●プリアンプ:オリジナルRA-01●コントロール:ボリューム、AIR、トレブル、ミドル、ベース●ペグ:ゴトー●ブリッジ:ローズウッド●カラー:ナチュラル・イエロー、シースルー・ブラック、シースルー・ブラウン、シースルー・ブルー
価格:281,400円

製品情報・問い合わせ:クルーズ・マニアック・サウンド

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