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ギタリストなら出音にこだわりを持て!

結実の箱/大容量スピーカー・キャビネット特集

文/機材解説:今井靖

 現在好評配信中のデジマート・メールマガジンにて連載中のコラム「Dr.Dの機材ラビリンス」が、デジマート特集・アーカイブに登場!ギター、エフェクター、アンプ、ベース、ドラムなどなど、音が出るなら何でも来い!のDr.Dが機材の迷宮へアナタを誘う重量鉄骨級の機材紹介コラム、いざスタートです!

 

 出音にこだわっていますか?

 楽器を演奏するにあたって、ジャンル、アンサンブル、個性……音が出れば何でも良いというわけにはさすがにいくまい。もちろん、エレキギターだって例外じゃない。音楽でギターをやる限り、当然のようにほぼ全てのプレイヤーが音に何らかのこだわりがあるに違いない。むしろ、こだわりは無くてはならないもののはずだ。

 だとすれば、この質問はちょっとおかしな問いかけに思えるかもしれないが、よく考えてみて欲しい。みなさんは、本当に「出音」にこだわっているだろうか?

 エレキギターの音は、大きく分けて三つの要素で作られている。まず、基本の響きを作るギター本体、その響きを電流として増幅するアンプ、そしてその電流を耳で聞こえる「音」に変換するスピーカー機器。実はその中で、一番出音に影響を与える部分が、音の最終段階……『スピーカー・キャビネット』部に他ならない。この事実を知らなかったギタリストは要注意だ。

 実のところ、「出音」の50%を決定すると言われているキャビ(スピーカー・キャビネット)。軽く考えてはいないだろうか?世の中、高価なブランド・ギターや素晴らしいスペックの高級ブティック・アンプをそろえている人は多いが、それらの音を出力するのに相応しい、「きちんとしたキャビ」を所有しているギタリストは驚く程少ない。たしかにスピーカー・キャビネットは重く、大きく、保管も難しく……そのスペックを使い切る大音量で鳴らし切る機会が少ない事は確かだ。しかし、現実的な話、ギター:アンプ:キャビにおける出音の決定権の比率は1:4:5。高価なギターの木の響きが云々、ウン百万のラック・システムが云々なんて、言っている場合じゃない。キャビですよ、キャビ。スピーカー・キャビネットの質を向上させずに、何のギター・サウンドか。スピーカー・キャビネットの性質や性能の違いで、あなたの座敷に飾っておく程の大事な大事な高級ギターの価値は、初心者用の3万円以下の音にしかならない、その事実。よく噛み締めて欲しい。エレキギターの音の価値は、『スピーカー・キャビネット』に左右されているのだ。

 出口の音こそ最上。出口の音こそ全て。楽器というものがそういう性質のものである以上、ごまかせない真実がある。それが「出音」だ。(その理屈そのものを否定はしないが)やれギターの生音を大切にだとか、トゥルー・バイパスがどうとか言う前に、一番肝心な出音を何とかしよう。人の耳に直接届く出音の重要性をごまかして、自分の手元しか見ていない入り口ばかりのプレイヤーの音は、やはりそのプレイも含めて自己満足で滑稽なものだ。本物のギタリスト……それは、「出音」のみを唯一信奉する存在であることに疑う余地はない。

 音とプレイが結実する地『スピーカー・キャビネット』。それを完璧に操る者のみが知りうる至上の音、正しいギターの音が、そこにはあるのだ。みなさんは、それを手に入れてみたくはないか?

 音作りに決して欠かせない『スピーカー・キャビネット』。住宅事情もあるだろうが、専用のマイ・キャビネットがもたらす「音」、「プレイ」、「主張」への功罪では、明らかにミュージシャンとしての全てのアイデンティティーに寄与する優位点が多い。コレと決めた本命オンリー、TPOに応じての使い分け、エクステンション(補正、増強用)・キャビネットとしての追加など、用途は様々だ。業界でもなかなかまとまった情報の無いギター用キャビネット専科……特に大容量100Wオーバークラスの推奨入力機種をラインナップするメーカーを中心に選抜してみた。前回の「フルチューブ・ハイパワー・アンプヘッド特集」との比較購入も検討してみてはいかがだろうか?自分の音作りに最適なキャビネットを探す手助けにしてもらえたら嬉しい。

Marshall

1960シリーズ

 誰もが一度は見た事があるだろう、数々のビッグ・ネームの背後を彩る縦横何段にも積み上げられた「Marshallの壁」。ギター・キャビネットの代名詞、それがMarshall 1960だ。Celestion G12T-75が4発計300Wの容量で、あらゆるハイパワー・アンプの轟音も余裕で受け止めるポテンシャルを持つ。歪みを良く拾う構造で、高域およびローエンドにダイナミックな再生レンジを持っており、ギターらしいふくよかな歪みを生む世界標準のスタンダード・キャビ。VモデルはスピーカーにCelestion G12Vを搭載しており、よりフラットで中域の押し出しが強い明るい音質が特徴なので、クリーンを併用する人にお勧めのキャビだ。他にも1960には「X」「HW」「TV」というG12H-30やG12M-25といった低容量スピーカーを搭載したビンテージ音質特化のモデルがあるので、50W前後のアンプでナチュラルな歪みを堪能したい人には抜群の相性を見せる。

1912/1922/1936

 他にもMarshallには元々JCM900のエクステンション・キャビネットとして生産されたモデル1912、1922、1936などの小型ハイパワー・キャビネットも現行でラインナップされており、コンボアンプの低音追加や、ハイファイなラックユーザーに有効な選択肢として、広く認知されている。

 

 

Bogner

 現行アンプ・メーカーのキャビの中で際立って高い評価を受けるBognerキャビネット。肉厚の構造と精密なインシュレーターにより、弾き手の表現力を絶妙に拾い上げる高音質が特徴。中高域の倍音が心地よく再生され、ローエンドを引き締めつつしっかりと押し出してくれるのでアンサンブルの中でも埋もれる事の無い音を直感的に作る事が出来る扱いやすさも魅力。スピーカーにCelestion Vintage30を標準搭載し、クリスタル・クリーン、ビンテージ・クランチ、ハイゲイン・リード……その全てでバランス良く鳴り、アンプヘッドの力を120%引き出すキャビとして、音質重視のマルチサウンド・ユーザーに圧倒的に支持されている。フロント・ローデッドのモデルも随時ラインナップされており、ハイゲインでありながら低音のブーミー観に悩まされているプレイヤーには間違いなくお勧めできる極上キャビだ。

 

 

Custom Audio Japan

 CAAキャビの供給が不安定になっていた時期、オカダ・インターナショナルが製造販売していた希少なキャビ。特徴のある木製のフロント・グリル・カバーを見かけた人も多いであろう。CAAのエッジの立った密度のある音質とは少し異なり、パリっと明るい出音が持ち味で、ゲインのあるアンプに相性が良く、歪みを増す程うまく高域の角が取れて丸く太い音になるのが好感触。アメリカン・モダン系よりはEL34などを搭載したブリティッシュなサウンドに良く合うキャビだ。

 

 

Kerry Wright

 カリフォルニア発の名工Kerry Wright氏によるスペシャル・キャビネット。LA系の大物ミュージシャンに多く支持され、ハンドメイド系には珍しい、オープン・バック&歪みに強いモデルとして独自のサウンドを確立している。くっきりと芯のあるバランスの良い押し出しが売りで、音の分離も良好。多くのモデルがオープン・バックなのでタイトな印象は無いが、その分生き生きとした豊かな音像とクリアで真っ直ぐ抜けてくるリッチな歪みで、ジャズ〜フュージョンには完璧なマッチングを見せる。重厚でよく乾いた良質な材を用いているので、JensenやEminenceのハイパワー・スピーカーを用いてもガッツのあるサウンドを十分受け止めるだけの器量はありそうだ。

 

 

Diamond Amplification

 スピーカーにCelestion Vintage30を選択した2発、4発それぞれのモデルをそろえるDiamondのキャビ。 ヘッドのグリルを合わせたモデルが存在するが、基本設計は全て同じなので、好きな外見のものを選ぶと良い。モダンなドンシャリ系かと思わせつつ、出音はフラットで解像度の高い良質のキャビ。特に、高域の立ち上がりの速さは弾いていてシビレるほど気持ちが良く、造りも丁寧でコスト・パフォーマンスに優れた実践派だ。

 

 

Egnater

 以前からスピーカー入力側での自動インピーダンス切り替え機能を備えるなど、ハイテク、高音質が売りだったEgnaterのキャビネット。新型Armageddonキャビではさらに進化し、ターミナルプレートにマイク・エミュレーション出力を備えたライブ、レコーディングともに死角の無い完全無欠のアイテムに進化。スピーカーには、お得意のCelestion Elite 80やG12T75を組み合わせた重厚かつクリアな帯域をカバーした万能型チョイスが光る。音質はMarshall系とは逆のシルキーで艶っぽいサウンドが特徴で、非常に表情豊かなプレイが可能。それだけの繊細さを持ち合わせながら、ハイゲインも十分受け止める芯の太い音像が素晴らしい。CAA OD-100やMesa/Boogie Roadkingなどの超強力アンプと組み合わせ、独自の音を模索するのに最高のキャビかもしれない。他にも、Vintage 30、G12H-30、Elite GH50/75など多彩な組み合わせで同社ヘッドに合わせたモデルがあるが、特にクローズド・バックのものはその全てが他社のヘッドとの相性も抜群である事を覚えておこう。

 

 

Friedman

 改造マーシャル系のアンプ職人であり、最近ではJet Cityのアンプなどのモディファイも精力的に手がけるDavid Friedman氏プロデュースの専用キャビネット。重低音ユーザー御用達のScumback J75×4もしくは、Celestion V30×2 & Greenback×2という組み合わせが主流で、前者は噛み付くような攻撃的なローと滑らかな中音域を備え、後者ではジューシーかつクリアな万能型としてラインナップされている。両方ともバリバリとした高域のハイゲインをうまくまとめる音質を擁しており、マーシャル系だけでなく、Mesaのレクチ・ヘッドやDiezel Hagenなどと合わせてもウルトラ・モダンな音域をさらに一段階押し上げてくれる。

 

 

Line 6

 強力なデジタル制御によるフルチューブ・モデリング・ヘッド、Spider Valveシリーズを持つLine 6にも、パワフルな再生力を持つアナログ・キャビネットが存在している。既存のチューブ・アンプ・メーカーの製品と比べても何一つ見劣りしない完成度があるどころか、実に使いやすいフラットな音質を持っている。実はフラットな音作りが難しいとされるVintage 30を標準搭載しながら、これほど真っ直ぐ抜けてくる透き通った音質を持つ4発キャビは少ない。高音の華やかさ、低音のタイトさ、アグレッシブさも申し分無く、実に音が作りやすい高品位なキャビネットと言えるだろう。VHT CLとの組み合わせで、眼の覚めるようなリード・トーンを生んだという事だけは伝えておこう。ブランド名にこだわらない真のチューブ・プレイヤーに一度は試して欲しい優良機だ。

 

 

Dr.Z

 高品位な真空管アンプ・メーカーとして知られるDr.Zのキャビネット。アンプではボリュームでゲインを稼ぐタイプのきらびやかなビンテージ・トーンが主力の同社のキャビは、類に漏れずクリーン〜ナチュラル・ドライブに適した再現力を有している。ピッキング・ニュアンスに絶妙に反応する音の速さはもちろん、ギターのおいしい帯域だけを限定する事でSN比を上げたことにより、すっきりとした中低域の上にしっかり据えられた太い芯のある音が正面から飛んでくる……整然とした気品漂うキャビネットという印象だ。是非、CallahamやDumbleのヘッドで鳴らしてみたい、そんな欲求にかられる品だ。

 

 

Paul Reed Smith(PRS)

 一大ギター・メーカーPaul Reed Smithがそのトータルサウンドの終着点として定めた、オリジナル・キャビネット。1×12や2×12などのクローズド・バック仕様には、低域の抜けの良いEminence Custom 50やクリアなCelestion Vintage 30を松材の単板で覆い、4×10オープン・バックにはバーチ材のような良く響く材を用いてCelestion G10 Greenbackのような低出力で繊細な出音のスピーカーをバランス良く強化しているあたり、木の特性を生かすスピーカー選びをしているようだ。総じて奥行きのある出音が特徴で、粘り強く立体的に音像をコントロールできる。コスト・パフォーマンスも優れており、上質キャビの入門機としては十分すぎるポテンシャルを持っている。

 

 

Mesa/Boogie

▲Rectifier StandardSlant

▲RoadKing Straight Armor

▲1×10 Express

 既存のアンプ・メーカー製キャビネットの中で、とりわけ特徴的な出音として有名なMesa/Boogieのキャビ。どんなアンプを繋いでも全て、ローミッドをブーストしたような「ブギー・サウンド」に変えてしまう強制変換機としてMesa/Boogie好きのユーザーには圧倒的な支持を得ながら、他のサウンド・バリエーションを求めるプレイヤーからは長い間敬遠されてきた歴史がある。それは、他のメーカーとは違い、通常ツイーターが中心のギター専用スピーカーに対して、Mesaは古くはALTEC 417シリーズやElectro Voice EVM12S/Lのような高域再生力のあるフルレンジ・スピーカーを採用していたからに他ならない。それがMarkシリーズなどの低域に独特の重量感と高域のギラギラした金属的な音質をうまくまとめ、特有の、歪まずワイドに膨らむ粘り強いサウンドを生んでいた。今でも多くのメイン・キャビに搭載されているCelestion C90(Black Shadow)はMesaカスタムの有名なワイド・レンジのスピーカーだ。それでも、近年の音像変化に対応すべく、Road King/Horizontal(Rectifier)やROYAL ATLANTIC/Expressシリーズで中域のクリアな再生力のあるCelestion Vintage 30採用するモデルも増え、ヘッドの音色バリエーションの増加とともに、Mesaの哲学であった「歪みはアンプで、スピーカーはクリアに」という考えから一歩踏み出した、キャビネットでも必要な歪みを追加できるシステムに転換しつつある。今後はより多くのユーザーの選択肢になっていくはずだ。

 

 

Fender USA

 ギター・アンプの特性を引き出すための最良の出口としてレオ・フェンダーが選んだアルニコ・ユニットは、現代でも多くのギター・サウンドのオリジナル・スペックとして定められている。オーディオ用の大型スピーカーの口径を縮小することで高音の倍音を増す歪み成分を生成し、豊かな中域〜低域の押し出しを確保するための厚い紙を貼ったコーンを採用するなど、今でもはっきりとわかるビンテージ・トーンを研究したその成果は確実に現代に息づいている。その中でもTone MasterやBassmanのキャビでは、Jensenアルニコ・スピーカー時代の再現力を維持したまま許容入力を強化したネオジウム・マグネット式小口径タイプを採用したり、Super Sonicでは定番のVintage 30をあえて載せる事で、それぞれのアンプの個性を引き立たせるような配慮がなされている。エンクロージャーは比較的薄めの高音重視型、ベース音の回り込みは少なく、とろけるような、そしてどこか物悲しいようなアメリカン・ビンテージ・トーンが堪能できる。Vintage 30のクローズドバック・モデルは、低音過多のアメリカン・ハイゲインでワイド・レンジなクランチを使用する際には、ジューシーな音像を呼び込む強力な武器となる。

 

 

Laney

 モダン・へヴィネス界の一角を担うLaneyのキャビは、さすがの300Wオーバーの許容量を持つモデルも少なくない。実はメタル・サウンドの胆であるキャビネット側のヘッドルームを、カスタム・ドライバーを搭載してでもきちんと確保しているところはさすが歪みの大御所の貫禄を漂わせている。これにより、高音が抜け切らず、歪みすぎてバリバリとした ‘戻り’が全体の帯域に薄っぺらいジージーとしたノイズを落とすのを防止でき、いくら歪ませても芯がスカッとクリアな近代的ハイゲインを確立できる。クリーンにも強く、歪ませると低域を失うようなアンプには試す価値がある。逆にMarshallなどのドンシャリ系アンプではミドルのもたつきばかりが気になる奥まった音像になってしまうので注意が必要だ。

 

 

KRANK

 あまり単体で見かける事も少ないが、Revolutionシリーズには予想以上に高品質のキャビネットが用意されている。Krankといえばモダン・ハイゲインの代表格的な印象だが、実はそのアンプは対照的なクリスタル・クリーンを持っていることも知られている。つまり、Krankのキャビには激歪みと純クリーンの双方に適合した仕様が求められている事がわかる。Eminence Legend V12を4発搭載し、エンクロージャーは分厚い単板仕様で奥行きも十分。コンプ感がうまくコントロールされた出音で、どこかの帯域を押さえ込んで無理矢理フラットな音を作ろうとする印象は一切無い。爆音もクリーンも、キャビネットの形そのままのストレートさでぶっ飛んでくる。恐ろしい程の適応力を持った、キャビネット界の隠れた名品と言って良い。前面のグリルを簡単に外してレコーディングできるのも、よく考えられた使い勝手の良さだ。VHT UltraLead、Bogner Uberschallなどで特に眼の覚めるような体験をさせてくれるキャビだが、なんとOrangeの100Wクラスヘッドなどと組み合わせても、今まで聞こえなかった部分の音が聞こえて最高の新感覚を味合わせてくれた。無限の可能性を感じるキャビだ。

 

 

Randall

 300W、400W級も当たり前のヘビーデューティな製品群が魅力のRandallキャビネット。余裕の許容入力から来る自然な音の伸びが特徴のキャビで、飽和感は少ない代わりに、脚色の無い圧倒的な原音再生力を持っている。アンプにパワーがないと、もこもこと引っ込んだ音ばかりが気になる、ハイパワー専用のキャビと言える。Randall製品はもちろんDiezel Herbertなどでも抜群に相性が良い。あえてビンテージ・テイストを求めるなら、Celestion Greenbackを搭載したNB(Nuno Bettencourt)モデルの優雅な音質がお勧めだ。

 

 

PEAVEY

 音響機器メーカーとして長い歴史を持つPeaveyは、長年の経験を生かしたオリジナルのギター用カスタム・スピーカー・ユニットの開発にも余念がない。クリーン〜クランチに強く、良く抜けるクリアな高域を持つBlue Marvelや、強い歪みにも音の厚みを失わないSheffieldシリーズは有名。総じて音は全体的にフラットで、楽器用とモニタースピーカーの丁度中間くらいのレンジを持っている。ゆえに、ギター用としてはやや歪みの再生が弱く物足りなく感じる事もあるかもしれないが、それは、アンプ側でこれらのスピーカーの性質を生かし切っていない証拠だ。ためらうことなく、100Wクラスのヘッドをフルアップしてみよう。驚く程濃密な、輝く七色の歪みが音のど真ん中に現れるはずだ。このメーカーのスピーカーでしか得られない至高のカタルシスがある事を覚えておこう。

 

 

EVH

 エディーの魂、EVH 5150 IIIを再生するためにだけ作られた専用キャビネット。ハイミッドが明るめに、ローエンドがタイトに出るCelestion G12EVHカスタム・スピーカーを四発搭載し、暴れまくる5150 IIIの激歪みサウンドをうまく地に足の着いた重厚感のある音色に統制している。専用キャビだけあって他のアンプとのマッチングではなかなか良い組み合わせを見つけられそうも無いが、EVHアンプでは最高のエディ・ドライブを提供してくれる。

 

 

RIVERA

 老舗メーカーらしく、多彩な組み合わせで自分好みの音を追求できるラインナップが嬉しいReveraのキャビ群。オープン、クローズを問わず、数種類のCelestion製ユニットから好きなものをチョイスでき、400Wオーバー筐体も構築可。どのキャビもローエンドの響きを生かした太い音が魅力で、煙るような暗鬱としたミドルに刃物のような高音の鋭さを備えた、個性的な大人のロック魂が満載なキャビネットだ。

 

 

HIWATT

 エンクロージャーの空間機構で低域の芯を確保する今の流行に反するような小さなキャビ群。しかし、鳴りはことさらフラットで無個性すぎる観すらあるほど整った音を出す優良機。伸びやかなミドルは実に深く澄んでおり、低音へ向かう程密度を増す素晴らしい音質を持っている。音の輪郭も驚く程はっきりと出て、手元に自信のあるプレイヤーにはもってこいの表現力を備えている。HIWATT内では、ハイパワー・アンプよりも20W前後のアンプをきっちり歪ませた方が良い結果が得られた。Dr.ZやMatchlessのヘッドに組み合わせると、よりその際立った音像を体感できるはずだ。

 

 

ORANGE

 高中域に癖のあるワイルドなドライブを、その熱を失わず伝えるのがこのキャビだ。近年ではすっかりハイゲイン・スタック・メーカーとして定着した観のある同社が目指したのは、善悪入り乱れたバカがつく程に正直な出音に違いない。耳に痛いキンキンした高音、平べったいロー、毛羽立って耳障りなミドル……あと一歩行けばその全てが臨界を越えて全ての音を破壊してしまうギリギリの枠を、しかもOrangeのアンプが持つ特性に合わせた容量で完成させたのがこれらのユニットだ。異様に分厚い合板の持つ音の跳ね返りも、最終的に齟齬の無い音質を完成させる計算された仕様だ。他のキャビでは受けきれないOrangeアンプの本当の臨界点にあるはじけるようなドライブを唯一発揮させる事の出来るキャビネットだ。

 

 

VOX

 きらびやかなVoxアンプの中域をさらにプッシュするような特性を持つキャビネット。びちびちと魚が跳ねるようなドライブ・サウンドを一切漏らさないように、レンジをわざと真ん中に集めている印象がある。それによってキャビを通過する際に新たに飽和したドライブ域が生まれ、複数の歪みが重なった重厚なトーンをたたき出す仕様のようだ。ミドル勝負のFenderなどでも個性的な音が作れる他、デジタルアンプのエクステンションで使えば、一気に生々しいサウンドを生み出す事が出来る。

 

 

Blackstar

 英国随一の真空管技術者集団が追求したキャビネットは、心地よいギター・サウンドを追求するというシンプルな思想が見て取れる。癖は、ややミドルが抑えめのハイミッド重視。Blackstarのアンプ自体が元から重厚な低音を擁している事で、低域はかなりフラットな印象を受ける。Marshallのキャビを全体的に強化したような印象で、全ての帯域が一皮むけたように明瞭なサウンドに、前へ出る密度を併せ持ったような感じだ。アクティブのハムバッカーでも低音の音割れを起こす心配が無く、どこまでも歪みを上げていけるのが嬉しい。やはり、SprawnやLee Jacksonなど改造Marshall系アンプには抜群の適応性を見せる。ドライブが強ければ強いほど、耳障りな高音よりみぞおちをつくミドルが膨らむのが特徴だ。

 

 

Hayden

 英国のブティック・アンプHaydenのエクストラ・キャビネット。ハンドワイヤードで知られる同社アンプの音の速さを損なわないように、キャビネットのオペレーションも実にシンプル。載っているスピーカーに関わらず、艶っぽいしっとりとしたミドルと重なるようにカラッとした高音を併せ持つ独特の出音を持っている。伝統的なEL34ブリティッシュ・サウンドだけでなく、6L6のアメリカン・ドライブも心地よく受け止めてくれそうだ。乾いた高音はMesaサウンドとの相性もバッチリだったので、一度試してみて欲しい。

 

 

Diezel

 素晴らしい音の立ち上がりを持っているキャビ群。ハイゲイン用のキャビにありがちな、引っかかるような高音の癖が全くなく、出音がいきなり脳天へ突き上がる感じだ。全体的に音に厚みがあり、中域〜低域に向かって高音と同じようなスマートな出音を体感できる。なるほど、Diezel VH4など完成度の高い全方位型アンプの性能を100%引き出せるとしたら、こんなキャビしかないのかもしれない。試した限りではMarshall、Mesa/Boogie、Engl……代表的なハイゲイン・アンプでは軒並み良好な相性を見せた。皆、薄皮を剥いだ卵のような、つるっとした明るいサウンドに変わったのが印象深かった。ちなみに、Hiwattの100Wクラスヘッドのクランチが一番かっこ良く再生できたのはこのキャビだった事を付け加えておこう。

 

 

GENZ BENZ

 バスレフ仕様の超重低音再生型キャビの大定番。ヘヴィメタルのユーザーに厚く支持されているGENZ BENZキャビネットだが、実はその能力はローゲイン系も得意な万能型。圧倒的な音量、音圧に加えて、一切ハウリングを起こさないバランスの良い出音を持っており、反応性能も抜群。角に設置されたハンドルなど、使い勝手も良好。ハイファイなブティック・キャビが目立つ中、ワイルドな荒々しさを残しているところなど、他のキャビでは味わえない嬉しい特性に満ちている素晴らしいキャビだ。ロック系以上の歪みを必要とするアンプなら、ほとんどのアンプにマッチする可能性を持つ隠れた超名機だ。

Hughes&Kettner

 非常にフラットな特性の強い、バランス型。上から下までスムーズな出音を持っていて、ギター特有の適度においしいピークと、これまた適度な歯切れの良さを持っており、きめの細かい絹のような印象の音を放つ。アタック観はそれほど強く出ないが、タイトで整った音質により、自分のプレイが上達したような錯覚さえ覚える不思議なキャビネットだ。しかし、TriAmp IIのようなハイゲイン・スタックのボリュームを上げていけば、何重にも覆われたよそ行きの顔の下に、凶器のようなエッジを潜ませている事がわかる。一見、モダンな万能キャビに見えるが、その実はゴリッゴリのゲルマン魂を持った二面性が面白いキャビだ。試すなら、是非大音量で。

 

 

ENGL

 Englのキャビは重い。それは14枚も重ねられたバーチ材で作られた頑強なエンクロージャーのために他ならない。一発鳴らせば、そのサウンドが非常に引き締まったセンター寄りの音質である事がわかる。ヌケ感、音の一体感はかなりのもの。ゴツゴツとした荒っぽい歪みは無く、漆で塗られた壁のように奥行きの見えない不思議な透明感を持つ、物理的な質量を感じさせるような重厚な音がイカす。それはCelestion V30を載せるPro Cabinetでも10インチ・スピーカーのGig Masterシリーズでも変わらない。同社のSpecial EditionやSavage 120ではどのキャビも良好な結果を得たが、もっと丸い歪みを持つFireballやPowerballでは少し鈍さが目立つかもしれない。後者には思い切ってBognerやGENZ BENZのキャビを合わせてみる事をお勧めする。逆にEngl Pro Cabinetには同じドイツ組のDiezelヘッドなどで新しい太さを感じる歪みを探求するのが面白いだろう。

 

 

Koch

 解像度が高い上に高域のレンジ感の強い、現代的なキャビネット。搭載されるスピーカーはKochのカスタム・ユニットVG12-90。特性はMesa/Boogie BlackShadowのワイド・レンジを高域に圧縮したような特性で、どんなアンプと合わせても、力強くきめの細かい歪みを作ることができる。クリーンも非常に前面にかかる圧があり、存在感のある音質で素晴らしい。エッジ、抜け、反応製……どれをとっても一級品で、アンプの特性を素直に引き出す事の出来る数少ないキャビだと言える。欠点が無い事で個性が無いかといえばそんな事は無く、ハイファイな中にも中域から中低域にかけて独特の色気のような澄んだ音質を持っており、他では味わえない太く艶やかな歪みを体感できる。家に一台、モニター用に欲しいと思わせる万能キャビだ。

 

 

String Driver

 知る人ぞ知るキャビネット製作の巨人、長澤氏のハンドメイド・キャビ。ダンブル系のみっしり実の詰まったクリーン〜クランチの再生にかけて抜きん出た能力を持つ。弱い音は弱く、強く弾けば強く響く素晴らしい応答性と、チューブアンプのウォームなトーンを余すところなく引き出す生々しい音質が特徴。EL34より6L6や6V6の暗くジューシーなトーンが良く合う、ローゲイン専用の至高のキャビネットの一つ。CeriatoneなどDumble系のアンプと組ませたい。

 

 

FUCHS

 Eminenceの色彩ユニットを搭載したDumbleライクなキャビネット。自分の必要とする歪み量に応じて赤、白、青の中から好きなスピーカーの組み合わせをチョイスできる。音は低域を膨らました感じで、高域は控えめ。違うスピーカー同士でもうまく正面で音が混ざるよう設計されている。アンプによっては低音が割れてしまうので、あまりハイパワーなドライブには向かないが、個体特有の絶妙な箱鳴り感を備えており、同社のローゲイン・ヘッドと組み合わせると見事なすずなりクランチが味わえる。バスレフ構造を持つPlush Cabinetもある。

 

 

K&M/Two Rock

 混じりけの無いクリーンを追求するのに最適なキャビ。何も考えず、同社のアンプと組み合わせて暖かくふくよかな絶品クリーンを味わおう。ギター自体がからからと笑っているかのような不思議な明るさに満ちた再生力があり、エレキギターで奏でる音楽の楽しさを再認識させてくれる、そんな逸品だ。ただし、個体差がある事でも知られており、マイ・ギターの状態を著しく反映させてしまうので試奏は必須だ。

 

 

Carvin

 老舗Carvinの大型スピーカー・ユニットは大きく分けてモダンなV3系とビンテージなLegacy系に分かれる。V3 Cabinetはハイゲインにしては個性の強い出音で、意識的に低域をブーストするような攻撃的仕様だ。ヘッドのパワーが無いわけではなく、アンプで生まれたパワー管依存の自然な低域の飽和感を、素直に出音で膨らませたいという意図だろう。トータル的には、ミドルがやや薄く、耳馴染みの良い一昔前のハードロック・サウンドのような歪みになる。一方Legacyはお決まりのVintage 30でクリアなミドルを持っており、こちらは万能型。個性は薄いが、アンプの出音を忠実に再現できるようにコンプ感も押さえられている。前者には思い切ってMarshall1959などのヘッドをかますと面白い結果が得られるような気がする。

 

 

Dean Markley

 今やすっかり弦メーカーのイメージで定着しているDean Markleyだが、80年代にはアンプ・メーカーとしても世界にその名を知られていた。ウォームでまどろむような高中域のドライブは多くのミュージシャンに愛され、その単体キャビネットも全く変わらない特性を受け継いでいる。さすがにコンボ系よりも情報再生量は多く、4発になればハイゲイン・ドライブも受け止める懐の深いサウンドが魅力。ボリューム過多だとすぐに低音が引っ込んで割れ割れな音になってしまうので注意が必要だ。

 

 

Matchless

 個性こそ最大の武器だといわんばかりの、マジェスティックなオリジナル・キャビ。ピッキングに反応する出音のニュアンスに癖のようなものがあり、一回強く盛り上がった後に余韻を残して静かに消え去る……といった不思議なトーン・カーブを持つ。アンプのせいかと思ったら、Matchlessアンプ以外でも全く同様の結果を得たのでこれがこのキャビネットの特性のようだ。音のバランスは、意外に思われるかもしれないが非常にフラット。オープン・バックによる低音の損失は最小限で、むしろ箱鳴り感による包み込むような低域の暖かさが秀逸。冗談のつもりで組み合わせたCAA OD-100のような強力なハイゲイン・アンプとでも絶妙の相性を見せ、キャビが本来持つその甘く透き通ったトーンがより浮き立つような印象さえ受けた。底知れぬポテンシャルを秘めた個体だ。

 

 

Bad Cat

 抜きん出た再生特性を持つ、Bat Cat謹製キャビネット。特にハイパワーなクラスA駆動のアンプに試してみて欲しい。暴れまくる不細工なピークが目立つ高音の歪みが、一瞬で整然と伸び上がる一本の線のように整えられる……これは、感涙ものだ。決して押さえつけられたわけではない、輝くモッシュ・トーンを堪能したい人は、一度は試すべし。最近のMesa/Boogieのように切り替え式クラスAアンプの音調整に悩んでいる人には決定的な回答になりうる逸品だ。

 

 

Tone Tubby

 そのギター・サウンドとの完璧すぎるマッチングで有名なスピーカー・ユニット「Tone Tubby」。それはスピーカー・コーンの材質に厚紙ではなく「麻」を採用した唯一無二のスピーカーで、きりっと引き締まった音質とバランスの良さを併せ持つ音が世界中で知られている。良質な松を選定して丁寧に組まれたエンクロージャーと合わさって、素晴らしい表現力を持つ稀代の良品。想像通り、Dr.Zのヘッドとは相性抜群。入荷数も少なく、チャンスがあればK&MやCallahamのような色気のあるクリーン・アンプと繋げて鳴らしてみたいものだ。

 

 

Raezer's Edge

 ジャズやファンクのギタリスト御用達の、ハイパワー・キャビネット・メーカーRaezer’s Edge。口径を狭めてハイパワーを絞り出すスピーカー1発タイプの筐体がほとんどで、それでも400Wに達する許容入力を持つモデルまである特徴的なエクステンション・キャビ。よく目立つバスレフ構造を下部に備え、ボリュームの増減をものともしない深いクリーンを放つ。中域が強く、コシのあるサウンドが重宝され、シングルコイルのギター使いに好んで使用される。

 

 

KIGOSHI

 神奈川に拠点を置くPremium Guitar Squareが主催するオリジナル・スピーカー・キャビネット。北海道産の鋼材「真樺」と「楢」を用いた単板削り出しのエンクロージャーが奏でる、真に音楽的な音質を備えた新感覚の出口アイテムだ。全帯域がスピード感に溢れ、イコライザーの効きも実に繊細。ブティック・キャビにありがちな変に強調された「溜め」も一切なく、綺麗にそろった“面”の音質を聞かせてくれる。推奨スピーカーは定番のCelestion V30とElectro Voice EVM12Lの双マウント方式だが、ここまで再現力のある個性的なキャビだと他にも試してみたくなる。クリーン〜クランチでストラトのリアの高音がキンキンするのがどうしても我慢できない人にまずお勧めしたい。さらに、個性的かつキャビを選ぶような完成度の高いハイゲイン・アンプ(例えばSoldanoやKochなど)を組み合わせたときのサウンドを想像すると、未知の可能性を信じずにはいられない、そんなキャビだ。

 

 

Alessandro

 ギター・キャビネットの鳴りと、木材の関係をとことんまで追求したカスタム・キャビネットの雄。オーク、メイプル、マホガニー、ウォルナット……「ギターの響きはギターと同じ材でもって受け止めるべし」と言わんばかりにギター本体で用いる材を見事に加工し、豪奢な様式美を持ったキャビネットに作り上げる事で有名。推奨スピーカーはCelestion G12HもしくはCelestion “Bulldog”であるが、好みのものを選択可能。独特の飽和感というか優しい音質が味わえるキャビで、他には無い色気のある音が得られる。かといって音像がぼやける事はなく、音の集結感は強い。クリーミーなトーンにもうワンプッシュ欲しいというフュージョン・ギタリストには良い選択肢となりうる。

 

 

Pac-wood

 数々のOEMギター用キャビネットの生産で名を馳せた実力派工房メーカーのオリジナル・ブランド。長年のノウハウを生かし、合板接着やエンクロージャーのスペイシングに独自の哲学を織り込んだ見事な成形のキャビネットを生産する。スピーカーの特性を最大限に発揮させるよう、木の暖かい鳴り以外は、癖の無い使いやすい音質が売り。音も大きくて良い。量産タイプでなかなかこのレベルのキャビネットには出会えないので、見つけたら手に入れておく事を勧める。

 

 

 今回はスピーカー・キャビネットの話をしたので、「アンプの出力とスピーカーの関係」について、少し話をしておこう。

 アンプの「RMS値(標準的なアンプの測定単位のことで、そのアンプから生成できる連続出力の値)」と、スピーカーの「許容入力値」。高出力、大音量で真空管のサチュレーションを引き出すギター用アンプなどでは、アンプにもスピーカーにも決して致命的なダメージが及んだりしないよう双方の値に注意しながら組み合わせなければならない事は、皆さんも良く知っての通りだ。セオリーで言えば、歪ませて使うようなギター・アンプの場合、50W(RMS)の出力に対しては100Wの、100W(RMS)の出力に対しては200Wの、つまりアンプの出力RMS値の倍の「許容入力値」がスピーカー側に欲しい。高出力のアンプは供給電力の増減幅も大きく、オーバー・ロード時には倍に近い電流さえも流しかねないからだ。これをギター・スピーカー「倍のセオリー」と言う。そして、その「倍のセオリー」は音にも大きく影響を与えたりする。

 例えば、大出力で真空管を歪ませるアンプの場合、スピーカー側の入力に余裕があれば、どんなに歪ませても整然とした歪みを提供できる可能性が高い。もちろん10W程度のアンプで400Wの大容量スピーカーを鳴らし切るには無理があるが、上記で上げた「倍のセオリー」くらいの対比ならばトップ・レンジに余裕のある良好な歪みが得られるはずだ。あえてスタンダードと思われている100Wのハイパワーを避け、50Wの歪みと容量の大きなスピーカーの組み合わせで得られる独特の整った歪みにこだわるギタリストも、実は多い。逆に、クリーン・アンプ派では、あえて許容値の近いアンプとスピーカーを使用する事で、ふつふつとこぼれ溢れるような、もどかしく切ない飽和したクリーン〜クランチの音を求めることもギタリストの中では良く知られている機材テクの一つだ。

 みなさんもアンプとスピーカーの出力に対する出音の関係をうまく利用して、自分に相応しい音作りの機材を積極的にチョイスしていこう。

 

[ライターPROFILE]
今井 靖(いまい・やすし)

フリーライター。数々のスタジオや楽器店での勤務を経て、フロリダへ単身レコーディング・エンジニア修行を敢行。帰国後、ギター・システムの製作請負やスタジオ・プランナーとして従事する一方、自ら立ち上げた海外向けインディーズ・レーベルの代表に就任。上京後は、現場で培った楽器、機材全般の知識を生かして、プロ音楽ライターとして独立。現在、デジマート(リットーミュージック主催)の隔週メールマガジン『デジマート・ニュース』内において、「Dr.Dの機材ラビリンス」を好評連載中。


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