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ギター・サウンドを革新し続ける、ブティック・アンプの先駆者ブランド

メサ・ブギーの新たなる定番アンプ3機種と、ブランド初となるペダル・エフェクター4機種を末原康志がチェック!

メサ・ブギーの新定番を末原康志がサウンド・チェック!
Part 1:メサ・ブギーの新定番を末原康志がサウンド・チェック!〜 アンプ編 | ペダル編
Part 2:メサ・ブギー ブランド・ストーリー

約40年の歴史を誇り、幾度もギター・サウンドを塗り替えてきたアンプのトップ・ブランド、メサ・ブギー。続々と発表される最新進化形モデルもまた、新たな基準を示すものばかりだ。そんなメサ・ブギーの新たなる定番アンプ3機種と、ブランド初となるペダル・エフェクター4機種にフォーカスして動画レビュー。おなじみの“名人”末原康志氏を迎え、そのポテンシャルに迫ってみよう!

今回のレビューでは、紹介する機材によって4本のギターを使い分けている。
・Gibson Les Paul('72年製のレス・ポール・デラックスに、'57クラシック・ハムバッカーをマウント)
・Fender Telecaster('90年代初期のカスタムショップ製)
・Grestch G6128T Duo Jet(現行モデル)
・James Tyler Variax JTV-69(モデリング選択はレス・ポール的サウンドの「LESTER」、チューニングはドロップDから全弦をさらに半音下げたドロップD♭)
すべて末原氏の所有ギターだ。なお、ケーブルはベルデンを使用している。

LONE STAR メサ・ブギーが培ってきた技術を集約、新たな定番となるハイスペック・モデル!

▲LONE STAR【2×12コンボ】

 ブランド黎明期の名機“MK-1”を彷彿とさせるトーンと、長年にわたって蓄積してきたノウハウによる最新の技術を併せ持つLONE STAR。クリーン/ドライブの2チャンネル・タイプで、ドライブ・チャンネルはクランチ・レベルのゲインが得られる“CLEANモード”とハイゲインの“DRIVEモード”が選択可能。洗練されたウォームなサウンドは、本機が厳選パーツによるハンドメイドであることを感じさせてくれる。DRIVEモードでは3ボリュームとなる仕様、さらに各チャンネルの出力を独立して10W(classA)/50W・100W(classAB)に切り替えられる機能も、フレキシブルな音作りに一役買っている。
 最新モデルにふさわしく機能面も充実しており、エフェクトループはもちろん、外部システムを使った駆動やアンプ増設用のスレイブ・アウト、テイストの異なる2種類のリバーブ、フットスイッチを使用することでソロ用に音量を上げられる機能等を搭載。高品位なサウンドと高い機能性を備えた、まさしく究極の1台だ。

サウンド・チェック:LONE STAR【2×12コンボ】

末原's impression:鳴らした瞬間から、高品質であることがはっきりわかる

末原:つないで最初にチャラーンと適当に鳴らした瞬間から、高品質であることがはっきりわかるアンプですね。そこから先の、音を作り込んでいく作業がすごく楽です。弾いたときの音の反応もすごく早い。設計とか根本的なレベルで優れているんでしょうね。
 CLEANモードでは倍音が上も下もすごくよく出ます。ゲインを上げるとクランチまでいけるんですけど、ハイがきつめになってきても耳に痛くない。こういう部分はアンプ本来の音であって、他の機材を使って作れるものではないですね。
 DRIVEモードでは3ボリュームになって、ドライブとマスターの割合でトーンのキャラクターが変わっていくのが面白いし、選択肢がすごく広いです。リバーブもすごくいい!

▲LONE STAR【2×12コンボ】

▲コントロールパネル(画像クリックで拡大)

【Specifications】
■出力10/50/100W ■チャンネル:2 ■真空管:12AX7×5(プリ部)、6L6×4(パワー部)、5U4×1(整流管)■コントロール:ゲイン×2、トレブル×2、ミッド×2、ベース×2、プレゼンス×2、マスター×2、チャンネル出力切替スイッチ×2(10/50/100W)、アウトプット、ソロ、ドライブ、チャンネル切替スイッチ、ドライブ/クリーン切替スイッチ、ボイシング切替スイッチ(THICK/ノーマル/THICKER)、ツイード・オン/オフ・スイッチ、レクチファイア・セレクト、FXループ・センド・レベル、ループ・イン/ハード・バイパス、リバーブ×2、リバーブ切替スイッチ(ブライト/ウォーム)、バイアス・セレクト(EL-34/6L6)、スレイブ ■入出力端子:インプット、FXループ(センド/リターン)、チャンネル/ソロ用外部スイッチ・ジャック、スピーカー・アウト×3、リバーブ・リモート ■スピーカー:12インチC90×2 ■外形寸法:679(W)×298(D)×514(H)mm ■重量:35.5kg ■付属品:フットスイッチ、スリップカバー、キャスター(コンボのみ) ■価格:【2×12コンボ】378,000円(写真)【ヘッド】336,000円【1×12コンボ】358,000円

TA-30:2つのチャンネルに備えられたモードは全5種類。歴史的トーンも網羅したコンセプチュアル・モデル!

▲TA-30【1×12コンボ】

 TAとは"TransAtlantic"の略記であり、大西洋を越える、つまりアメリカとイギリスをまたぐという意味だ。その名からもうかがえるように、本機はブリティッシュ系トーンのCH1(ノーマル)と、アメリカ系トーンのCH2(ツイード)を装備していることが特徴。それだけで大きな魅力だが、どちらのトーンも極めて上質に仕上げられており、メサ・ブギーの開発力を感じさせる。
 CH1は“ノーマル/トップ・ブースト”の2モード仕様で、ヴォックス系ビンテージ・アンプを思わせる鈴鳴りのようなクリーンと、同じく粘りのあるクランチを得られる。CH2はフェンダー系ビンテージ・アンプをモチーフにしたクリーンが得られる“ツイード”と、マーシャル系ドライブの“Hi1”、そしてメサ・ブギーならではのハイゲイン“Hi2”という3モードが用意されている。ゲイン・ブースト機能も装備されているので、好みのドライブ・サウンドを作り込むことが可能だ。

サウンド・チェック:TA-30【1×12コンボ】

末原's impression:それぞれのチャンネルの完成度がすごく高い

末原:ひとつひとつのキャラクターが全部違っててすごい!複数チャンネルのアンプって、切り替えても音の根本的な部分でキャラが同じだったりするんですけど、これはそれぞれの完成度がすごく高いですね。ピッキングへの反応もすごくいいし、和音を弾いたときの音の分離の良さが際立ってますね。ツマミの効きもいいです。
 CH1のクリーンは暴れずツヤがありますね。CH2はベースマンっぽい感じがしました。ゲインのブーストで、フェンダーっぽいクランチが楽に作れます。Hi1とHi2はキャラクターが変わって面白いですし、リバーブがすごく高品質でちょっと驚きました。見た目でミニスイッチを多く感じる人もいるかもしれませんが、すぐに慣れそうです。

▲TA-30【1×12コンボ】

▲コントロールパネル(画像クリックで拡大)

【Specifications】
■出力15/30/40W ■チャンネル:2 ■真空管:12AX7×6(プリ部)、EL84×4(パワー部)■コントロール:【チャンネル1】ボリューム、トレブル、ベース、リバーブ、カット/マスター、マルチ・ワット・パワー・スイッチ(15/30/40W)、ノーマル/トップ・ブースト・スイッチ、FXループ&リバーブ・アサイン・スイッチ、チャンネル切替スイッチ 【チャンネル2】ゲイン/ブースト、トレブル、ベース、マスター、マルチ・ワット・パワー・スイッチ(15/30/40W)、モード・スイッチ(ツイード/Hi1/Hi2)、FXループ&リバーブ・アサイン・スイッチ ■入出力端子:インプット、フットスイッチ、リバーブ、アウトプット×3、エフェクト・センド/リターン ■スピーカー:12インチC90×2 ■外形寸法:581(W)×304(D)×457(H)mm ■重量:21.15kg ■付属品:アンプ・カバー、フット・スイッチ、キャスター(コンボのみ) ■価格:【1×12コンボ】288,000円(写真)【ヘッド】258,000円【2×12コンボ】298,000円

Mini Rectifier Twenty-Five:小さなオールラウンダーが切り拓く、ハイゲイン・サウンドの新たな次元!

▲Mini Rectifier Twenty-Five

 ハイゲイン・アンプの代名詞的存在であるメサ・ブギーの“Rectifier(以下レクチファイア)”。圧倒的な音圧と滑らかなトーン、そして重厚なルックスで、リリースと同時に人気機種となり、音楽シーン全体にも計り知れない影響を及ぼした。そんなレクチファイア・シリーズの最新モデルが、“ヘヴィ級のパワーや歪みは重量級アンプだけが成し得るものという常識を覆す”というコンセプトのもとに開発された本機だ。驚くことに、レクチファイアの持ち味そのままに1/4サイズの筐体に収められている。
 基本的なスタイルはクリーン/ドライブの2チャンネル・タイプだが、両チャンネルともに2モード仕様で、幅広いサウンドメイクが可能。チャンネル2のMODERNモードを選択すると、レクチファイアを上回るアグレッシブなサウンドに到達する。フラットかつスムーズなクリーンから最先端のハイゲインまで、幅広いジャンルやスタイルに対応できるサウンドを秘めたモデルだ。

サウンド・チェック:Mini Rectifier Twenty-Five

末原's impression:それぞれのチャンネルの完成度がすごく高い

末原:びっくりしました。バッチリです(笑)。クリーンとドライブが、1つのアンプとは思えないほど独立した印象ですね。イコライザーも、気が利いたところがパッと上がってくる感じ。ピッキングのニュアンスが出せるセッティングを楽に作れますよ。トレブルも耳にさわらないし、質がいいアンプですね。VINTAGEモードはキメの細かい歪みでブリティッシュな感じもって、めちゃくちゃ気持ちいいです。ハードロックにもピッタリじゃないかな。MODERNは完全にレクチの音ですね。このキャビもローがガンガン出ていい感じですけど、キャビのチョイスで音を変えられる楽しみもありますよね。あとはやっぱり、ひょいひょい持ち運べるところもポイント高い!

▲Mini Rectifier Twenty-Five

▲コントロールパネル(画像クリックで拡大)

【Specifications】
■出力10/25W ■チャンネル:2 ■真空管:12AX7×5(プリ部)、EL84×2(パワー部)■コントロール:ゲイン×2、トレブル×2、ミドル×2、ベース×2、プレゼンス×2、マスター×2、クリーン/プッシュド・セレクター、ビンテージ/モダン・セレクター、アンプ出力切り替えスイッチ×2、チャンネル切り替えスイッチ、FXループ/ハード・バイパス切り替えスイッチ ■入出力端子:インプット、フットスイッチ、FXループ(センド/リターン)、スポーカー・アウト×2 ■外形寸法:320(W)×171(D)×149(H)mm ■重量:5.5kg ■付属品:フット・スイッチ、ギグバッグ ■価格:オープン・プライス(市場実勢価格148,000円前後)



【キャビネット:1×12 Mini Recto Slant】※動画中で使用 ■スピーカー:12インチV30×1 ■外形寸法:457(W)×279(D)×502(H)mm ■重量:約14.7kg ■価格:68,000円

【総評】〜チェックを終えて〜

末原:どれも品質がすごく高いですね。期待以上でした。今回、3つのアンプを試させてもらって、自分が初めてメサ・ブギーの音を聴いたときの感覚を思い出しました。'80年ぐらいだったと思うんですけど、それまで聴いたことがない、つややかでなめらかで、すごくナチュラルなサウンドで……あこがれの音だったんですよね。今回のモデルからも同じようなことを感じました。最高の音が変わらずあるな、と。

続いては、メサ・ブギー初となるペダル・エフェクター4機種をチェック。アンプもペダルも、すべての製品はカリフォルニアのメサ・ブギー自社工場でハンドメイドされたものだ。なお、使用アンプはフェンダー・ツイン・リバーブで、エフェクターの効果をわかりやすくするためフラットなクリーン・サウンドにセッティングしている。

TONE-BURST:クリーンでもゲイン・アップでも原音に忠実。使い方を選ばないブースターの最高峰!

▲TONE-BURST

 原音を損なわないクリーン・ブーストから、軽いクリッピングのドライブ・ブーストまでカバー。プリアンプ的な使用にも最適で、サウンドに高品質チューブ・アンプのようなニュアンスを加えてくれる。トレブルとベースのコントロールで、高域と低域それぞれに+/-12dBのブースト/カットが可能だ。ゲイン幅の設定は広く、細かいレベルまで音を作り込むことができる。サウンドをワンランク上に持ち上げてくれるかのような、豊かな表現力を備えたペダルだ。

【Specifications】
■コントロール:レベル 、ゲイン、ベース、トレブル ■入出力端子:インプット、アウトプット ■電源:9V電池/ACDCアダプター ■外形寸法:73(W)×122(D)×58(H)mm ■重量:364g(電池含)■価格:26,250円

サウンド・チェック:TONE-BURST

末原's impression:原音そのままに、音の色や質を持ち上げてくれる

末原:原音そのままに、音の色や質を持ち上げてくれるので、クリーンブースターとしてはバッチリですね。音のツヤっぽいところをきっちり出してくれるし、さらにトレブルとベースが付いてることで選択肢が広がりますね。アンプで歪ませてこのペダルでゲインを上げるような、ブースターとしての使い方でも、原音にすごく忠実です。ゲインだけでなくキャラクターも乗っかってくるペダルがけっこう多いんですけど、このペダルはそれが無いんですよ。常にかけっぱなしにしておくのも全然アリ。どんな音楽ジャンルでも使えますね。

GRID SLAMMER:真空管ライクな自然体の歪みで、弾き手のスタイルを引き出す逸品!

▲GRID SLAMMER

 メサ・ブギー独自のアイディアが惜しみなく投入されたオーバードライブ・ペダル。ゲインを下げたセッティングにするとミドルが強調された伝統的なサウンドとなり、上げるに従ってなめらかなドライブ・トーンが得られる特性が与えられている。ゲインを上げてもピッキングのタッチやプレイのニュアンスが損なわれることは無く、どのポイントでもナチュラルで上質なトーンが得られる。

【Specifications】
■コントロール:レベル 、ゲイン、トーン ■入出力端子:インプット、アウトプット ■電源:9V電池/ACDCアダプター ■外形寸法:73(W)×122(D)×58(H)mm ■重量:332g(電池含)■価格:26,250円

サウンド・チェック:GRID SLAMMER

末原's impression:すごく完成された、ナチュラルな歪みペダル

末原:ここまでナチュラルな歪みペダルはなかなか無いですね。アンプがクリーンでも、ザラッとしたところをうまく出してくれて、すごくいい感じのクランチを作ってくれます。ゲイン・ブースターとして使っても抜群ですよ。デモでは2機種の同時オンでも使ってみましたが、このペダルはとにかくナチュラルなのでバッチリですね。そういう使い方のときって機種をちゃんと選ばないとヘンになっちゃう場合が多いんですけど、これはいい。トーンの効き具合も、耳障りなところをうまくカットしてくれるような感じで、すごく完成されているペダルですね。

FLUX-DRIVE:音質と汎用性が高いレベルで両立する、アンプ・ライクな歪みエフェクター

▲FLUX-DRIVE

 可変範囲の広いレベルとゲインに加えて、トレブルとベースを配した4コントロールによって、様々な表情のオーバードライブ・サウンドを演出してくれるモデル。原音のテイストを殺さないナチュラルな歪みと、メサ・ブギーならではの豊かなサステインは、特にクランチ・トーンにセットしたアンプと抜群の相性を誇る。ソロやリフ用のブースターとしての使用するはもちろん、プリアンプ的な使い方もおすすめだ。

【Specifications】
■コントロール:レベル 、ゲイン、トレブル、ベース ■入出力端子:インプット、アウトプット ■電源:9V電池/ACDCアダプター ■外形寸法:73(W)×122(D)×58(H)mm ■重量:332g(電池含)■価格:26,250円

サウンド・チェック:FLUX-DRIVE

末原's impression:クランチからディストーションまでこれ1台でいける

末原:ゲインのコントロール幅が広いので、クランチからディストーションまでこれ1台でいけちゃいますね。ゲインを上げていくと、それに伴ってミッドが気持ちよくふくらんでいくような感じで、すごく使いやすいし気持ちいいです。これはオールマイティに使えるペダルですね。音を作り込むのにもベースとトレブルが付いているのがありがたいですし、その意味でも誰もが楽に使えそうな印象です。アンプでクランチを作っておいて、歪みはこれにまかせちゃっても全然いいですよ。ちゃんとメサ・ブギーっぽい歪みを感じさせてくれますしね。

THROTTLE BOX:絶妙なイコライザーと充実機能が驚異のレクチ・トーンを生み出す!

▲THROTTLE BOX

 レクチファイアを彷彿とさせるハイゲイン・サウンドを生み出す本機は、MIDカットとトーンという実用性の高いEQを搭載。クランチ/ハイゲインというモードのチョイスが可能なLO/HIスイッチや、筐体内部には強調したい音域を切り替えるブースト・スイッチを設置するなど、通常のペダル・サイズながらも充実した機能を搭載している。トラディショナルなドライブ・トーンから最先端のディストーション・サウンドまで、あらゆる歪みに対応する1台。

▲低音域/高音域と強調したい音域の切り替えが可能なスイッチを筐体内に搭載。

【Specifications】
■コントロール:レベル 、ゲイン、ミッド・カット、トーン ■入出力端子:インプット、アウトプット ■電源:9V電池/ACDCアダプター ■外形寸法:73(W)×122(D)×58(H)mm ■重量:393g(電池含)■価格:29,400円

サウンド・チェック:THROTTLE BOX

末原's impression:まったく歪まないアンプでもレクチファイアの音になる

末原:まったく歪まないアンプでも、これでレクチファイアみたいになっちゃいます。恐ろしいです(笑)。ミッドをカットできるのは、ヘヴィ系のプレイヤーにはかなりおいしいポイントでしょうね。いわゆる“ドンシャリ”がレクチ系の音で作れるという。そのテの音を求めたら、悩まずにパッと作れちゃいますね。ミッドカットの設定がすごく良くて、ツマミを回したぶんミッドが無くなっていく、その変化の仕方が絶妙です。フラット状態のセッティングからいい音なんですが、それは他のペダルもぜんぶ共通して言えることですね。

【総評】 〜チェックを終えて〜

末原:ペダルもすごくクオリティが高いですね。品がいいです。おとなしいという意味ではなくて、高品質。なめらかでキメが細かいメサ・ブギーのアンプの音がちゃんとペダルに宿っているし、それでいてアンプを選ばずに使えそうな感じがします。やっぱりアメリカのブランドだからか、全体的にアメリカンな香りを感じますね。あと、ボードに組むときに邪魔にならない電源の位置とか、センターでカチッと反応するツマミとか、気が利いている設計もうれしいですよ。個人的にはGRID SLAMMERが個性的で好きですね。ありそうでないようなペダルです。

 

Part 2:メサ・ブギー ブランド・ストーリー >>>

  • 1
  • 2

 

PROFILE:
末原康志(すえはら・やすし)
末原名人の名でもお馴染みのプロ・ギタリスト。サウンド・プロデュース、アレンジャーとしても活躍。CHEMISTRY、石井竜也、『けいおん!!』など、数多くの作品に関わっている。また『最上のリラクゼーション曲集』、『エレクトリック・ギターのしらべ』(リットーミュージック刊)など教則作品も多い。オール・インストの最新ミニ・アルバム『BALLAD』(写真)が好評発売中。心優しい愛犬家でもある。
◎http://sueharayasushi.com/

今回試奏&動画の撮影を行なったのは、音楽的な防音建築設計に定評があり、プロ/アマ問わず多くの自宅スタジオなどを手がける株式会社アコースティックエンジニアリングの本社ショールーム。防音効果を実感できるのはもちろん、電源の違いによる音の変化なども試せるので、興味のある人は事前予約の上、足を運んでみてほしい。また、リットーミュージック/ギター・マガジン誌内でも、“ギターを思い切り弾けるプライベート・スタジオ”という連載を掲載中。
◎http://www.acoustic-eng.co.jp/