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〜『ギタリストとベーシストのためのシールド・ケーブル・パーフェクト・ガイド』発売記念〜

梶原順によるシールド・ケーブル13本の試奏比較音源を特別公開!

“シールド・ケーブル難民”からの脱却をサポートする究極決定書が発売!

 エレキ・ギター/ベースなど電気楽器は、弦をはじき、ピックアップで作られた音声信号を伝達するための“シールド・ケーブル”が絶対に必要だ。少し昔であれば、“音を伝えるだけのもの”として品質は二の次、音が出ればいいという考え方だったが、現在では素材や構造を工夫することで独自の音色や使いやすさを提供する製品が多数ラインナップし、“どれを選べば良いの?”と迷ってしまう状況になっている。

 そこでギター・マガジン編集部では、悩める“シールド・ケーブル難民”を救済すべく、『ギタリストとベーシストのためのシールド・ケーブル・パーフェクト・ガイド』と題した別冊を制作。プロ・ギタリスト/ベーシストの試奏、スペクトログラムでのシグナル解析、製造工場取材、アーティスト・インタビュー、構造から使い方まで、ありとあらゆることを盛り込んだ完全保存版となる一冊が完成した。

 メインとなる記事は、名手・梶原順氏の試奏による各モデルの特徴分析で、都内スタジオを丸2日間貸し切って行なわれた。その時の梶原氏のコメントは本書で存分に語ってもらっているが、実は試奏の際、レコーディングも同時に行なっていた。この音源は当初公開する予定ではなかったのだが、1.同一条件下で2.ほぼ同一フレーズを3.プロ・ギタリストが弾いた、という非常に貴重な音源であり、これをお蔵入りするのは非常にもったいないのでは……。

 というわけで、本書発売記念として、いくつかのブランドの試奏音源を特別公開したい。自分に合うシールド・ケーブルを見つけるために、ぜひ本書とともに参考にしてほしい!

発売記念限定公開!梶原順によるシールド・ケーブル13本試奏比較音源

  • 【おことわり】公開音源は、再生する環境によっては音色の差がわかりにくい場合があります。また、公開環境に合わせるために音源データを圧縮等していますので、音色に影響が出ている場合があります。この音源のみを参考にせず、ぜひ本書に掲載している梶原氏のコメントも合わせて読み、各モデルの特性をできるだけ正確に把握してもらえればと思います。

公開製品の動画登場順(ブランド / 製品名 [登場時間])

BELDEN / #8412 "The Wired"
PROVIDENCE / Premium Link S101
MONSTER CABLE / STUDIO PRO 1000
Live Line / "Pure Craft" Studio Series
CAJ / Guitar Cable
CANARE / G SERIES(GS-6)
VITAL AUDIO / VA II Cobalt-α
Planet Waves / American Stage Cable
GEORGE L's / .225
FREETHETONE / CU-6550STD
Montreux Premium Cable / Arena
ANALYSIS PLUS / GOLDEN OVAL
KAMINARI GUITAR / Curl Cable

試奏環境/機材について

 試奏は下北沢にあるレコーディング・スタジオ“Knockout Recording Studio”で二日間にわたり行なった。使用したギターは、梶原氏所有のt.m.p製ストラト・タイプとレス・ポール・タイプ。今回公開した音源はすべてストラト・タイプで録音したもので、レス・ポール・タイプは歪みで使用した(こちらももちろんレコーディングしている)。

 アンプも梶原氏所有のEgnater製Renegade。ツマミは固定した状態で、シールド・ケーブルのみを抜き挿しして比較を行なった。スピーカーはEgnater製Rebel-112x。

 フレーズはあらかじめ梶原氏に考えてきてもらったもの。ロー・ポジションからハイ・ポジションまで、コードから単音までというわがままなオーダーを見事にかなえてくれたフレーズで、さらに録音時には“できるだけ力に差が出ないように”ということも依頼。ただ、生身の人間が行なうことなので、若干の加減の差、フレーズの違いなどはご了承いただきたい。

 録音はSHUREのSM57をスピーカーの前に立てたオンマイクで、ミキサー側でのエフェクトは一切行なわず、ダイレクトにProTools/HD3 Accelへ録音した。(※ギターやアンプの詳細は本書10〜11ページも参照)

Profile:かじわらじゅん●1961年8月25日生まれ。幼少の頃よりピアノを弾き、キャロル、ベンチャーズなどに興味を持つことをきっかけにエレキ・ギターにのめり込んでいく。1979年に上京。1981年にプロとしてのキャリアをスタートさせる。1990年以降は特にスタジオ・ミュージシャンとしての活動が多忙を極め、参加した楽曲の数は計り知れない。それと平行してJ&B、JとB、Bluer、SOURCEといったバンド活動も行ない、それぞれアルバムをリリースしている。現在はスタジオ/セッションに加え、渡辺貞夫グルーブ、本田雅人Band、WITNESS、そしてソロ活動の他、洗足学園音楽大学やYAMAHA音楽院で講師として教鞭を取り、オンライン・ギター・レッスン“4CREATOR.com”の監修、読む教則本『1年後、目指すギタリストになれる練習法』(弊社刊)の執筆など、活動の幅はより広がっている。
◎梶原順オフィシャル・ウェブサイト:http://www.junkajiwara.com/

梶原氏コメントは本書にて!他にも充実のコンテンツが盛りだくさん!

  • ▲ 誌面上では、ここで音源公開したモデルに対する梶原氏のコメントのほか、高域感/中域感/低域感/アタック感の4項目に星の数で評価した“印象評価”、スペクトログラムによるシグナル解析も掲載。

  • ▲ シールド・ケーブルはどのようにできるのか?その製造工程に迫るべく工場取材も敢行!線材部、フォーン・プラグ部、カールコードという3工場を訪れた。工場側からも“ニッチですね(笑)”と言われとか言われないとか。

  • ▲“ミュージシャンの駆け込み寺”の異名も持つ人物による、自作の手順も大公開。

  • ▲ こだわるならとことんまで!素材や構造を紹介するコーナーでは、使われる素材の成分表まで掲載。

シールド・ガイドの決定版がリットーミュージックから発売!

『ギタリストとベーシストのためのシールド・ケーブル・パーフェクト・ガイド』

“シールド・ケーブル難民”からの脱却をサポートする究極決定版!
プレイヤーがはじいた弦の振動をピックアップが電気信号化し、それをエフェクターやアンプなどに伝送するもの……シールド・ケーブル。こう書くと地味だが、楽器のポテンシャルを最大限に引き出すためにはなくてはならないものだ。そんなシールド・ケーブルは現在、構造や素材を工夫したモデルが多数発売されており、どれを選んでよいのか……と悩む人も多いだろう。そこで本書は、そうした“シールド難民”を救済すべく、主要製品の試奏やデータ分析、構造などの基本知識、こだわりを持つアーティストへの取材や工場レポートなど、マニアックかつ徹底的に分析研究した。本書を手に、自分にぴったり合うシールド・ケーブルを見つけ出してほしい。

【CONTENTS】
■梶原順が弾き倒す!! 現行シールド・ケーブル大試奏(Part 1 10大ブランド研究/Part 2 注目モデル徹底分析)
■ベース専用モデルを渡辺等がチェック!
■シールド・ケーブルができるまで
■アーティストが語るシールド・ケーブルの奥深き世界
■自作の手順とポイント
■素材と構造
■シールド・ケーブルの正しい扱い方
■歴史から“ギター内部のケーブル”について
■現行シールド・ケーブル・カタログ

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