箱鳴りするボディにP-90が載せた音が魅力!

Gibson Memphis
1952 ES-295

オール・ゴールドのゴージャス・ボディとP-90の素直なトーンが魅力!‘50年代のES-295の復刻モデル

 ギブソンが1952年から1958年まで生産していたES-295。本器は’52年製を再現したモデルだ。

 動画では見えないと思うが、実は本器はネック裏、ボディ裏も全てゴールド。ピックガードには花柄があしらわれていて、非常にゴージャスな感じだ。音の方は、太くて素直なサウンド。箱鳴りするボディにP-90が載せたらこうなるだろうというイメージ通りのトーンだ。クリーンはもちろん、クランチ系の音も結構合う。ネックのグリップは太すぎない適度なシェイプ。ブリッジはテイルピースと一体になった“トラピーズ・ブリッジwithラップラウンド・バー・サドル”というもの。「ミュートがし難いのでは」と思う人もいるかもしれないが、特にその点で弾きにくいとは感じなかった。

 ロカビリーをやりたいがグレッチ以外がいい、ブルースをやりたいがES-335以外がいい、ジャズをやりたいがES-175以外がいいという、変化球好きにお薦めしたいギター。あえてこのギターで弾くからかっこいいという曲やシーンが必ずあるはずだ。

  • Gibson Memphis / 1952 ES-295

Specifications

●ボディ:3プライ・メイプル/ポプラ/メイプル(トップ&バック)、メイプル(サイド)●ネック:マホガニー・ネック withメイプル・スプライン●指板:ローズウッド●フレット:19●ピックアップ:P-90×2●コントロール:ボリューム×2、トーン×2、3ウェイ・トグル・スイッチ●ペグ:クルーソン●ブリッジ:トラピーズ・ブリッジ with ラップラウンド・バー・サドル●カラー:ブリオン・ゴールド
価格:689,850円

製品情報・問い合わせ:ギブソンジャパン

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。