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フェンダーが自信を持って推す新たなスタンダード・モデルDimension Bassが遂に登場!
Fender
American Deluxe Dimension Bass IV HH
フェンダー・ベースにとって今年の最注目アイテムとなるのが、このDimension Bassシリーズ。定番中の定番であるプレシジョン・ベース、ジャズ・ベースに続く“新たなスタンダード・モデル”をコンセプトに開発された同シリーズは、イチから新たに開発したハムバッキング・ピックアップに加えて、独自のボディ・デザインを採用。その他にもロー・ポジションとハイポジションで指板のRが異なるコンパウンド・ラジアス、伸びのあるサステインを実現するHi-Massブリッジ、3バンドEQを内蔵した18V駆動のパワフルなプリアンプを搭載するなど、現在のベーシストのニーズをふまえたかのようなスペックを兼ね備える。同シリーズはAmerican Deluxeとそのセカンド・ラインにあたるDeluxeに内包されるが、今回テストしたのはAmerican Deluxeの2ハム仕様モデルだ。
手に取ってみるとボディ・カーヴはジャズ・べースっぽくもありながら、構えてみると多少小ぶりな印象を持った。ナット幅はプレベを少しスマートにした41.3mmで、細すぎずしっかりと握り込めるバランスの良さを感じた。コンパウンド・ラジアス仕様の指板のせいもあり、フィンガリングもスムーズで弾きやすい。そのサウンドはアクティブとは言え非常にナチュラルな仕上がり。3バンドEQはカット/ブーストが可能で、効き具合はミュージックマンほど派手ではなく、かといってG&Lほど地味でもない、その中間を行くという絶妙さ。トレブルをブーストしても耳に痛い帯域は上がってこないうえ、ベースの低域の出方も上品。ある意味地味ではあるが、その分非常に扱いやすい。テストした2ハム仕様のモデルには5ウェイのピックアップ・セレクターが搭載するので、音作りも非常に多彩。2ハム・モードだとかなりワイドレンジで、両方をシングルにするとジャズ・ベース、ブリッジ・モードにするとスティングレイとは異なったミドルの強めなトーンが得られた。
パッシブ・ベースのようなヌケの良さと、それをプリアンプでナチュラルに増幅できるというのは、やはり新開発のピックアップとサーキットによる部分が大きいのだろう。ニュー・スタンダートとは謳いつつも、その出音はフェンダーのサウンドそのものである。しかし、ここまでアクティブ臭さをなくしつつ、かつアクティブの良さを引き出しているのはお見事と言うしかない。長年ベース・ギターの王者として君臨する、フェンダーの本気度がヒシヒシと伝わってくる、頼もしい一本だ。
Specifications
●ボディ:アッシュ●ネック:メイプル●指板:ローズウッド or メイプル●スケール:34インチ●フレット数:21●ピックアップ:Dimensionハムバッキング×2●コントロール:マスター・ボリューム、トレブル、ミドル、ベース、5ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチ
価格:263,000円(+税)
製品情報・問い合わせ:フェンダー/山野楽器海外事業部
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